頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「片喰と黄金」 めちゃくちゃパワフルな作品です。読むと元気もらえるので超おすすめ!

お薦め度★★★★★

anond.hatelabo.jp


このテーマにたいていは「野良と雑草」とか「片喰と黄金」あたりをお勧めしたいかも。



www.tyoshiki.com

以前にもいちど紹介したことありますが、なぜか今頃になってはてなブックマークでホッテントリしてたのでうれしくなってもう一度紹介しますね


3話まで無料で読めますが、ぜひ7話まで読んでほしい。

7話まで読めば絶対に好きなると思うので!

[第1話] 片喰と黄金 - 北野詠一 | となりのヤングジャンプ



この作品はロードムービーものの作品です

絶望的な大飢饉から生き延びるためにアイリッシュからアメリカに命がけで移民してきた女の子とその従者が主人公です。

そして、彼と彼女は東海岸のニューヨークから、ゴールドラッシュで盛り上がる西海岸のカリフォルニアを目指して旅をします。

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「ハングリー」精神「フロンティア」精神が旺盛なな時代のアメリカが舞台なので、めちゃくちゃパワフルな作品になってます

上の記事でも紹介しましたが、まず主人公のアメリアが超魅力的なキャラであり、それだけで読む価値がありますが

もう一つ「アメリカ」というカオスな国を魅力的に描こうとする作者さんの取り組みが大好きです。

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特に7話がお気に入りです。

このエピソードでは「アメリカ人によるアイリッシュ差別」をしっかり描写しています。

差別の描き方も気合入ってて良い

この当時の差別は、「職や命」が絡んでいるから、差別する側も必死でした。

差別される側のアイリッシ側は、もちろん死に物狂いです。

そういう差別を力づくで抑え込んでいましたが、

とある事件をきっかけにして、両者の怒りが爆発する光景は圧巻のひとことです。

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こういう取り繕わないむき出しの殴り合いはとても好きです。*1




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ja.wikipedia.org

現在見られるようなパトリックスデイの巨大パレードが始められたのはアイルランドではなく、アイルランド系移民も多いアメリカ合衆国である。イギリスの軍隊の兵役に従事していたアイリッシュの兵隊が1762年の3月17日にニューヨークの町を行進したのが始まりである。現在ニューヨークのマンハッタンは世界で一番大きな聖パトリックの日のパレードが行われる場所である。

ここまで読んだら、もうこの作品の魅力に取りつかれてること間違いなしです。

いっぱい語りたいことあるけど、この作品は「説明しなくても読めば良さがわかる」系のストロングスタイルの作品なので、とりあえず読んでみてほしい。




なんかね、うまく言えないんだけどこの作品は「読み応え」がすごいあるんですよ。

1話ごとに起承転結があって単話でも成り立つくらい完成度高い。それがずっと続いてる。いい作品です。

*1:逆にはてなブックマークの連中はどいつもこいつも格好つけばっかりでいけません。もちろん私もダメです