私は許すの。父上も、上皇様も、法皇さまも。
許すだなんて、偉そうね…
でも、誰かがそう思わないと憎しみ、争うしかない。私は、世界が苦しいだけじゃないって思いたい。
だから、私は許して、許して、許すの。
「歴史ものかと思ってた?残念!異能力アニメでした……?」な第五話、はっじまーるよー。
琵琶はただひたすらに「観る者」として歴史に対しては傍観者であり、それでいて、登場人物と深くかかわっていきます。
つまり、歴女&夢女子の願望をかなえるような内容になっているような気がします。
今回とても大事な役割を果たすのは維盛ですね。幼い時から戦いを嫌い、舞の方が好きだった。
そんな維盛が、戦の舞台に立ってどのようにふるまうかが描かれている。
この時代の男に戦いを嫌がる権利など認められていなかったけれど、当たり前ながらこの時代にだって「男らしくない」男の苦しみはあったよね、と
この感じだと、巴御前とかもちゃんと描いてくれるかな?
琵琶サイド
①高倉天皇には徳子とは別の典侍(殖子)の間に子が産まれる。
②退位した後、高倉上皇は徳子をほとんど構わなくなってしまう。殖子の間には第二子が産まれる。
以仁王は、高倉上皇の異母兄だから、それを殺した平家の娘とは一緒にいたくなかったのだろう。
男たちの政治サイド
重盛が死に、平家の棟梁は宗盛になった……すごく、不安です。
①重盛が死んだあと、清盛も気落ちして福原に引きこもってしまった
こうなるとすぐ元気になるのが後白河法皇。
調子に乗って重盛の領地を没収して関白に与えたり
盛子の引き継いだ所領を没収、さらにいろんなところに口を出すように…
②ぶちぎれた清盛は軍を率いて京都に戻り、摂政関白の地位を全て取り上げて平家の専制政治を始めようとする
さらに、後白河法皇も鳥羽離宮へ幽閉する。
③後白河法皇の咎から高倉天皇も退位させ、徳子の子を即位させる(安徳天皇)
さらに、後白河法皇の幽閉を解く条件として、高倉上皇には厳島神社への参拝を要求する。
やりたい放題の平家。
しかし、もうすでにピークは過ぎていた……
④宗盛が調子に乗りすぎたせいで源頼政・源仲綱がブチ切れ、以仁王の乱を企てることに
しかし、あっさりことが漏れてまたしても失敗。この当時の陰謀、あまりにも露見しやすすぎるのでやめた方がいいのでは…?
以仁王らは園城寺に逃れたあと、興福寺や延暦寺に助けを求めるが、平清盛はこんなこともあろうかと比叡山延暦寺を先に買収しており、延暦寺は傍観を決め込んだ。
兵力が足りない以仁王たちは平等院に逃げ込んで籠城戦を仕掛けるも敗北。
源頼政・源仲綱父子は自害、以仁王も戦死、園城寺は見せしめに焼き討ちされる。
完膚なきまでに敵対する源氏を叩き潰し、これで争いはなくなるかと思われたが……
おまけ
① 藤原殖子さん、何気に超勝ち組だったりする
ja.wikipedia.org
はじめ兵衛督君といって中宮平徳子に仕えたとある。高倉天皇に召され、典侍に任じられ、第二皇子・守貞親王、第四皇子・尊成親王(後鳥羽天皇)を産む。
守貞親王が平家の都落ちと共に西国に連行されたことから、後鳥羽天皇が即位する。
②「武士の本懐は、舐められたら殺す」を地で行く男、源仲綱
頼政・仲綱父子は後白河法皇の第三皇子以仁王と平家打倒を謀った。
その動機について、『平家物語』では、仲綱が所有していた「木の下」(または「九重」)という名馬を清盛の三男の宗盛が権勢を笠に強引に奪い
しかもその馬に「仲綱」という名をつけて侮辱したのがきっかけだったと言われている
③平清盛と比叡山延暦寺
この時代の寺社仏閣や僧兵の話とか、寺社仏閣の勢力関係とかも話をしたいけれど、大変なので余裕があったらという感じで。
第六話に続く!
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