メインでは「モチベーショナル・リーダーシップ」の話でしたがそこは見てもらうとして。
ネットで話題になってたのは
「Agree to Disagree(立場の違う人の意見を尊重する)」ことがリーダーシップとして必要だという部分ですね。
日本で生まれて日本でずっと育ってきた男性は
常にマジョリティー、マイノリティー感を味わったことがない。
その中で育ってリーダーになると
マイノリティー感を味わったことがないから
EQ(心の知能指数)のレベルが上がらない可能性があるマイノリティーはこう感じるんだと自分で体験すると
あの人はどう考えているんだろうと想像するようになる。
気持ちを100%はわからないけれど、まったくわからない人間よりは良い。アウェー感を感じる環境に自分を置くのが大事。
Twitterではここの「日本の男性はEQが低い」の部分で喜んでましたけど
女性でもマジョリティ側の立場になったとたんにEQ激下がりする人がいるので、
大事なのは男性女性じゃなく、「マイノリティの感覚を体験してそこから考える」ということなんでしょうね。
マイノリティの立ち回り方
マジョリティ側はどうしても現状に安住してしまいがち。変化の必要性なんか感じてない。
マイノリティ側は、そういう人たちと対峙するにあたっていかにロジカルに議論できるかを考えなければいけない。
感情的になったり、ロジック的に破綻しているものを出すとすぐに突っ込まれる。
そこで終わってしまうと「やっぱり〇〇はダメだな」となってしまう。
だからこそ、いきなり100%の賛成を求めるのではなく
誰からみても「賛成はしないけれど言ってることはわかる」というAgree to Disagreeと言ってもらえるところを目指す。
同情と共感の違いを理解する
これは発達障害でもフェミニズムでもなんでも、自分たちをマイノリティ側だと主張する側の人間はみんな覚えておかないといけない。
同情だけなら今の世の中、属性次第によってはお手軽に手に入る。でも、そこで得られるのは同情どまりで、共感を得るには努力しないといけない。
だいたいのインターネットの活動はこの二つを混同しているから一瞬だけ盛り上がってすぐ鎮火する。
インターネットの「かわいそうランキング」みたいなやつは、同情を得られているだけで共感が得られているわけじゃない。
「同情」レベルだと、ある一定の範囲までは相手が譲ってくれるが、一線を越えようとした瞬間に相手が無表情になってしまう。
インターネットでは同情することでいい人になったと錯覚して気持ちよくなってるだけの無責任な人が多い。
こういう人たちは「お手軽にいい人気分を味わいたいだけ」だから何か実際の行動を求めたら逆に敵視してくる。
「kutoo」の石川さんとかがまさにそんな感じでしたよね。
共感してもらえてると思ってたら実はそういう「いい人気分を味わって気持ちよくなりたい無責任な大衆」が同情してただけでした、と。
共感はちゃんと「Agree to Disagree」のステップ踏んで、ロジカルにメリットとデメリットの議論を進めていかないといけない。
これを勘違いして「弱者」に何かの特権があると勘違いしてしまった人たちは、マイノリティであるのにマジョリティ側の振る舞いをやろうとして「同情」を失ったところから滅びていく。
平井塾2回目 リーダーシップの5段階
①まず自分が「リーダーとして正しい人間」になる(=EQを高める=独りよがりにならずに話を聞ける人になる)
企業にとってのいい人と、リーダーシップに求められる条件は違うということを一刻も早く認識しなければいけない。
まず何よりも、メンバーから「リスペクト」されることが必要条件であり、これがないならそのあと何をやっても長続きしない。
②高いIQを持ったマネジメントチームを作る
「異見」を聞けるようになれば必然的に意見が集まってくる。
③パーパス・ミッション・ビジョン・バリューを定義する
業績やノルマの話だけしかできない管理職は、今後システムでいいや、となる。
実際Amazonやギグ・エコノミーなんかはすでにそういう仕組みが始まっている
大事なのはそこじゃなくて「何のためにこれをやるのか」「これをやるのはどういう意義があるのか」を考えて評価してくれる人。
ビジョンやミッションの為に必要であれば、裁量の自由を与えてくれる人。
④戦略立案
問題に対処しようと思っていきなり戦略を立てようとしても、商品のMVVがはっきりしていないと空回りする。
必ず存在する「抵抗勢力」を説得できない。
優先順位をつけるためにも、まずMVVを明確にしてから。
逆に言うと、MVVが明確であれば戦略立案は大きく間違えることはない。
⑤現場に行って説明する
戦略を決めて、それがどれだけ正しい方向性であっても、説明不足だと現場は納得しない。
①~④までがしっかりとできていなければ、そもそもちゃんと説明ができない。
説明ができない状態で「いいからやれ」と言えるのは高度経済成長期くらい。
いまでもそういう感覚でマネジメントやってる人からは人がどんどん去っていく。