頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ヲタクに恋は難しい」

男女の間に友情は成立するか?ならぬ男女のヲタクに恋愛は成立するか問題。

結論。 

割りとあっさり成立する。するけどちょっと変な感じ。

===

この作品の主人公はヲタ隠しして擬態してる女の子。かわいい。
そんな女の子がヲタ友の男と久々に再会するところからスタート。

宏嵩はいいんだよ。宏嵩とは恋愛なんてする気無いもん。
恋人にするにはもったいないでしょ。
だーいじなヲタク友達だからねー

男は女のことが好きなんだけど
女は男に友情の意識は持ってても恋愛の対象としてはあまり見てなかった。


いろいろあって男側から「取引」のような形で交際を持ちかける。
そんなわけで、スタート地点からなんか恋愛っぽくない雰囲気。


付き合い始めても、あんまりそれは変わらない。
女から見ると男は何考えてるのかよくわからずゲームにばかり没頭してるように見えるし
男から見ると女は彼氏である男のそばに居てもときめいている様子はないのに
コミケの客や、尊敬する絵師やコスプレイヤーの前では涙をながして感動を露わにする。


おかしい、、、恋愛っぽい空気にならない、、、
付き合うようになってから男の家にお泊まりに行っても一緒にゲームをするだけ。
ああこりゃ完全に友達だなぁ、と思って

私、宏嵩とはフェアでいたいの。
宏嵩にだけは飾ったり我慢したりしたくないし、してほしくもないの!
なのに仕方ないって諦められると寂しいっていうか、悔しいじゃん。

こんな風に油断して近づいていくと




全く意図しないタイミングでキスをしてきたりする。
このずらし具合は面白いなーと思う。
女の子が表情豊かでリアクション大きくてわかりやすいから
なおさら男が意外な行動をするとギャップが大きくて面白い。


みててニヤニヤする。


恋愛においてはまだまだマイノリティ的な意識が残るヲタク

もちろんこういう話は単にギャグ的に面白いというだけでなくてタイトル的な部分も出てくる。

一緒に居ると、どうしても考えちゃうんだよ……
アイツは私でいいのかなって。
ヲタク趣味だと一般人と付き合うの難しいから私で妥協してるんじゃないかなって。
ヲタク同士で楽だから付き合ってるのかなって

「私今までヲタクが原因でフラれてたんだよね。
一生懸命隠そうとして、それでもダメで。
今までがそんなだったからさ、わたし今すっごく楽なんだ。
ヲタクをかくさなくていいんだもん。
でもやっぱり、理想の異性とは違うんだよねー。
お互いヲタクってことで少なからず妥協してるところあると思うし。」
「だから…
 宏嵩も、本当は普通の女の子のがよかったのかなって
 ちょっと、思っただけですー」


これに対して、女に取って意外な行動ばかり取る男がどう返したのかは読んでのお楽しみ。

わかりにくいだけで、最初から最後までまっすぐだよなーこの男。いいなー。