いかにも美談的なストーリーを追求しようとして現実が捻じ曲げられすぎてない?
いや、実際にはソマリアの海賊を激減させたのはパトロールや警備強化など多くの人の地道な努力の賜物であって、その中の努力の一つとしてすしざんまい社長の取り組みもあった、という話だよ。社長一人の功績ではない。ただ、社長も褒められて然るべきではある
— ultraviolet (@raurublock) 2016, 1月 21
これね。
「美談」について詳細や実際を確かめようとするとケチをツケルのか、とかいう人いるけどそうじゃなくて。すしざんまいさんは十分賞賛されるべきことをしているんだから、正確に賞賛されるべきだという話です。「すしざんまい」の取り組み自体はもちろん賞賛されるべきだと思います。ただ、現実を歪めてストーリーにして、それが事実だと思って経験としてしまうと、後々似たような状況になったときに、間違った対処法が導き出されちゃうような気がします。そういうのってすしざんまいの人も別に望んでないと思う。私としてはSMAPの件でも、全然内容を詳しく理解しようとせずに年寄りが若者の夢を潰すとか、会社がどうのこうのいう話にするのもなんか違うって思ってた。あれ、実際はただの内紛だよね。むりやり世代論や社会論につなげるのやめてほしいなぁ。まぁこっちはたいした問題でもないから好きにすればいいんだけれどさ。
そのうえで、この問題からどういう情報が他に活かせそうかってなったら有意義じゃない?
「略奪しか知らなかった人々に漁業を教えた」ってあーた、ソマリアの人々を未開人かなんかと思ってる人がいるな。海賊業はビジネスでやってるんだよ。別に漁業や農業を知らないわけじゃない
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
海賊とすしざんまいの社長が話題になっているけれど、そもそもソマリアの海賊は漁業と似通ったビジネスモデルで行われているから、お金を出す人が「船じゃなくて魚を捕まえよ」と命じれば、スタッフはそれに従うはず。ただし、外国人が現地のソマリ人と信頼関係を築くことはすごく難しいだろう。
— 高野秀行 (@daruma1021) 2016, 1月 21
すしざんまいだけでなく、CTF151、自衛隊、FAOなどのことは意識しておきたい。むしろこちらがメイン
ソマリアの海賊を壊滅させたのは『すしざんまい』の社長だったという、なんかスゴイかっこいい話に驚きの声 - Togetterまとめ https://t.co/Q2etDor6Hq 良い話ではあるけど、海賊被害ゼロはCTF151の活動あってのものだよ
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
ソマリア沖の海賊に対処している多国籍の艦隊。合同海上部隊(Combined Maritime Forces)の傘下に2009年1月8日に設立された。旗艦はアメリカ海軍の「サン・アントニオ(LPD-17)」、初代司令官はアメリカ海軍のテレンス・マクナイト少将(1つ星)。
ソマリアの海賊対処には足掛け8年に渡って多国籍部隊のCTF151が地道な活動を続けていて、自衛隊も常に護衛艦2隻を派遣し、ジブチに基地を建設して哨戒機と護衛の陸自隊員を常駐させてる。それに一切触れず経済活動のみの成果にするにはむごいでしょ
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
って言うかソマリアの海賊が経済的困窮によって増えたって説は否定されていなかったっけか
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
すしざんまいの活動は素晴らしいことだとは思うけど、「軍事力が成し得なかったことを平和的な努力で達成した」という神話に飛びつくのは、治安を維持する人々の努力に対してあまりにも無頓着でないかい
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
ソマリアからくたびれて帰ってくる護衛艦や、出発を涙で見送る隊員の家族を見たらそんなことは言えないよ
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
ソマリアの海賊なんてもう話題にも登らなくなって、興味ある人以外は気にも留めてないしそれでいいとは思うけど、誰も言及してないのはちょっと悲しかったので
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
ときどきでいいから、思い出してください、7年に渡って協同してプレゼンスを示してきた各国海軍/法執行機関、海賊が激減した2012-13年期に統治力を回復させたソマリア連邦共和国政府、漁業能力の構築のために継続的な支援を行なっているFAOがいたってことを……
— えいちえむえす・ゆりしーず (@hms_ulysses) 2016, 1月 21
飢餓の撲滅を世界の食糧生産と分配の改善と生活向上を通して達成するのを目的とする、国際連合の専門機関の一つである。
そう、ソマリアやジブチの政府も努力してるし、日本政府だって自衛隊以外にも色々と協力してる。民間の協力もその一環ではあるけど
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
内閣官房のソマリア海賊対処レポートでもだいたいそんなこと言っているな https://t.co/mNAVyibiGs
— V林田 (@vhysd) 2016, 1月 21
"この減少の理由は、上記の年次報告書でも指摘されているとおり、アデン湾における自衛隊を含む各国海軍等による海賊対処活動の継続、商船側によるベスト・マネジメント・プラクティスに基づく自衛措置の実施、商船への武装警備員の乗船等、国際社会による海賊対策の成果の現れであるといえる。"
— V林田 (@vhysd) 2016, 1月 21
"とりわけ、各国海軍による海賊対処活動はソマリア海賊に対する抑止力となっている。また、2012年、ソマリアに過去21年間で初めて統一政府が樹立されたことも要因としてあげられる。"
— V林田 (@vhysd) 2016, 1月 21
すしざんまい社長さんの経歴は結構おもしろい
要するに、せっかく興味持ったなら、ちゃんと見ようってこと。
すしざんまいの「木村清」社長のWikiとか面白いよ、まさに波乱万丈。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E6%B8%85
1967年、中学校卒業後、F104のパイロットを目指し、15歳で航空自衛隊に入隊。2年9ヶ月で第4術科学校を卒業。その後、18歳で大検に合格。航空操縦学生になる資格を得たが、事故で目を患いパイロットを断念。1974年に自衛官を退官した。
その後、司法試験を目指し、中央大学法学部に入学。2年で択一式試験に合格し、1979年に中央大学を卒業。百科事典のセールスマンなど職を転々とし、1974年に大洋漁業(現・マルハニチロ)の子会社である「新洋商事」に入社。当初は三ヶ月のアルバイトで辞めるつもりであったが、司法試験を断念し入社した。新洋商事で魚の仲買人となり、築地市場で多くの取引先を持つようになる。1979年6月に新洋商事を退職し独立。喜代村の前身となる木村商店を創業した。
木村商店で弁当屋、カラオケ店、レンタルビデオ店などを経営し、1985年に喜代村を設立。しかし、バブル崩壊に伴い全ての事業を清算。
手元に残った三百万円と、築地時代(新洋商事時代)のコネを活用し、寿司店『喜よ寿司』を開店。2001年4月に築地場外に日本初の年中無休・24時間営業の寿司店『すしざんまい本店』を開店した
すしざんまいのストーリーを変な方向に理解してる人たちがいるらしい
危惧するのはとにかく間違った理解や推測によって間違った結論が導き出されること。
民主党の事業仕分けについて後からごちゃごちゃ文句言ってる人いるよね。私も結果論としては間違いだったと思うけれど、その時に正しく判断できるかどうかが大事。結果が出てから文句を言うのは誰でもできるけれど、そういう時に「美談だから」とかでスルーしちゃうことがあるので気をつけたいですね。
すしざんまいのアレはむしろ、それまで地道に状況改善の努力を重ねていた各国の公的機関(それこそ自衛隊含む)をないがしろにして、偉い人たちが何やってもダメだったのを民間人がひとりで片づけた―みたいなストーリーとして消費されかねないのを懸念している。
— 有村悠%1/17砲雷撃戦23・K-19 (@y_arim) 2016, 1月 21
「海賊がいなくなったなら自衛隊は撤退させるべき」ってほんとに言ってる人がいた・・・君は泥棒がいなくなったら交番を撤去するのか
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
そもそも「(一時期)被害が0になった」のであって海賊が0になったわけではないんだけどね
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
分かった上で言ってる人は別にいいけど、ソマリアにまだ自衛隊が派遣され続けてることすら知らない人はけっこういるのよ
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
現状のソマリアも全然平和ではなく「レベル4退避勧告が出ている状態」
うーん、すしざんまいのソマリアの件だけど、外務省の海外安全データを見ると現時点でもレベル4退避勧告が全土に出されてる状況で、民間人がソマリアに渡航どころかそこから沿岸地域に移動できるとは到底考えにくい状況…………安全基礎データだとまだ日本ソマリア政府承認してないみたいだし
— 扶桑委員会@C89新刊とらのあなに委託中 (@fussoo_moe) 2016, 1月 21
ソマリアは暫定政権が成立し、対立していた武装組織も根拠地を奪還して遊撃戦(テロ活動)しかできない状況に追い込んではいるものの、非武装の外国民間人が移動できるような状況じゃない。
— 扶桑委員会@C89新刊とらのあなに委託中 (@fussoo_moe) 2016, 1月 21
ジブチから勲章を貰っていることから、ジブチを仲介して隣接しているソマリランド(ソマリアの一部で中央政府の支配が及んでいないが、治安状況は中央よりマシらしい)の漁業関係者と契約したって形なんじゃないかなぁ……
— 扶桑委員会@C89新刊とらのあなに委託中 (@fussoo_moe) 2016, 1月 21
ついにヨルムンガンドに……
すしざんまいがソマリアの海賊云々の件、すしざんまいの社長はソマリア政府と一緒に仕事してるかのように言ってるけど、実際には海賊国家プントランドと手を組んでジブチ経由でマグロを密輸出してるという状態なので、あれはものが魚とってるってだけですしざんまいも海賊の一味になったってだけですよ
— ドー (@ssig33) 2016, 1月 21
手を組んでる相手がソマリアじゃなくてプントランドだってのは前にテレビ番組で自分で言ってました。
— ドー (@ssig33) 2016, 1月 21
我が国はソマリア周辺に強力な軍事力を展開しているということを忘れるべきではないんですよ。実態はどうあれ現地人からしてみたらすしざんまいが日本軍を後ろ盾にしてソマリアの分断を強化してるようにしか見えないじゃないですかあれ。
— ドー (@ssig33) 2016, 1月 21
ジブチに自衛隊が駐留してるってこと考えると、わりとしゃれにならない悪行なんじゃないですかねあれ
— ドー (@ssig33) 2016, 1月 21
サラリーマン金太郎を想像してたが、急に脳内イメージがヨルムンガンドの絵柄になった、すしざんまい
— ないさろーる (@nysalor) 2016, 1月 21
すしざんまいの社長はたしかにすごく冒険心のあるビジネスマンだと思うけど、中国人にはそんな人がわんさかいる。私がソマリランドに行くたびに、現地で鉱山を探している人や工場を作ろうとしている中国人に出会う。日本が中国に負けるのも無理ないよなー。
— 高野秀行 (@daruma1021) 2016, 1月 21