今年になってから最近FGOにレアクラスフォーリナーとして「葛飾北斎」が登場しました。もちろん私はガチャ引けてません(涙
名状しがたいタコのような姿になってしまった葛飾北斎と、彼の娘であり助手でもあった葛飾応為ことお栄から成る二人一騎のサーヴァント。第三再臨をすると北斎がお栄に憑依合体し、モーションや宝具演出が大きく変化するほか、意識の主導権がお栄から北斎に移り各種台詞も変化する。
https://www9.atwiki.jp/f_go/pages/2854.html
この作品は、そんなFGOの実装前から、葛飾北斎の娘であるお栄(葛飾応為)を主人公としたお話を連載している作品。
4コマまんがなのでサクッと読めます。
北斎のむすめ。(1) (まんがタイムコミックス) | ||||
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北斎は娘もすごかった!
世界にその名を轟かす伝説的な浮世絵師・葛飾北斎の才能と破天荒な性格を受け継いだ娘・お栄は北斎の肉筆美人画や春画の彩色を担当していたが、自分ならではの美人画を描くために吉原に潜入して…!?
江戸時代の女性はこんなに可愛く、こんなに熱かったんだ!!
葛飾北斎とお栄、それからお栄の姉であるお辰の他、歌川広重、歌川国芳、渓斎英泉、滝沢馬琴、山東京伝などが登場します。FGOでも男っぽい性格で登場しますが、本作品でも男ことばで江戸っ子気質、ハンサムな描かれ方をされています。引っ越し好きで、欲言えば奔放、悪く言えば行き当たり場たり、いい加減な性格だけれど天才である父親の葛飾北斎。 そんな父を当時の感覚で言えば「女だてらに」乗り越えようと奮闘するお栄の姿を描いていきます。(北斎自身はそんなに出てきません。マクガフィンみたいなもんです)
絵がきれいなので読んでてストレスがないし、日本画についての考え方の話があったり、「吉原」の日常描写があったりと、江戸時代の空気もちょっと感じられて楽しいです。
お栄は最終的には、当時で言えば北斎に負けるとも劣らぬ絵師として大成するわけですが、どこまで彼女の人生を描いていくのかとても楽しみです。
私がお気に入りなのは「吉原」の花魁である高尾とのやりとり。彼女が絵の題材を求めて吉原に出入りしたのは史実と言われてます。
北斎ほどではないけれど絵の達人であるお栄と、人気花魁として筆の達者な高尾の応酬は楽しい。だいたい高尾がお栄をからかって楽しんでる感じですが。高尾はお栄の代表作の一つ「夜桜美人図」のモデルってことになっています。このあたりの逸話もちょいちょいあって楽しいです。
http://museum.menard.co.jp/collection/japanese/katsushika_oi_01.html:emebd
北斎の娘のお栄さん(葛飾応為/かつしかおうい)もその表現を踏襲していて、メナード美術館の《夜桜美人図》は、この《幽霊図》のように暗闇に星をちりばめ、なんと星の等級まで描き分けています。当時、オランダからもたらされた天文学を、夜空の表現に使ったんだね。
円山応挙(まるやまおうきょ)はまず美人画をもとにした。それから死者が身につける白い着物を着せ、そして幽霊がヒュッと出てくるような浮遊感を出そうとして、足を消したんだろうね。以降、足のない幽霊画がたくさん描かれるようになり、それが日本の幽霊のイメージとして定着していった
ちな、葛飾応為といえば外せないのが杉浦先生の「百日紅」。
この作品は文句なく★★★★★。これは私ごときでは説明出来ないですが、読んでおかないと損なクラスの傑作だと思うので是非読んで欲しい。映画化もされました。
百日紅 (上) (ちくま文庫) | ||||
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こういうのもあるのか。時間があれば読んでみたいなぁ
眩 | ||||
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北斎と応為 上 | ||||
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