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RIZAPグループの2018年2Q決算資料感想(その2.7) RIZAP以外のやべーやつを5社紹介するぜ

ややマニアックなので通じる人少ないと思いますが私が語りたいので語っておきます。

今日覚えておいてほしいことです。

・「のれん」(or負ののれん)がくそでかい上にIFRS基準の会計の会社は、PLを一切信用してはいけない。
・「のれん」(or負ののれん)がくそでかい上にIFRS基準の会計の会社は、株価が下がり始めると(ピークアウト、業績悪化、個人のぶん投げ、のれん爆弾、機関投資家の追い打ち)の5段階で実態価値以下まで徹底的に売られる。
・「のれん」(or負ののれん)がくそでかい上にIFRS基準の会計の会社は、下げはじめたあとには絶対に買ってはいけない。

グローバル企業でもないのにIFRSを採用している企業は要注意です。
RIZAP以外にもIFRSのおかげでPLの見た目が良い企業ってのが結構あって、そういうところって株価すごい上がってます。

業績が上がってるうちは、IFRSっていろんなごまかしが効くんですよ。
しかし業績が下がり始めるととたんにごまかしが効かなくなります。

PLの見た目を良くして株価をつり上げるために会計をいじってるため、
大抵の場合、業績がピークアウトしたあとにそれらのツケを払うことになります。
今まで株価を吊り上げていたプラス要素が全部逆回転しますからエグいことになります。

しかも、こういう会社の株を買う人はPLしか読めない個人の中でも情弱組です。

当然、機関投資家は個人が逃げ始めたら追い打ちをかけてきます。
間違っても値ごろ感だとか移動平均線付近まできたから、とかで買ってはいけません。

RIZAPは空売りができないため機関投資家の追い打ちができません。にもかかわらず下げ始めてから株価が7分の1になりましたがまだ下げ止まりません。
ここまで極端ではないにせよ、勘違いで上げてた会社の株が下落し始めると株価3分の1くらいは当たり前にあります。

RIZAP株主の死を犠牲にしてはいけない!



……などと、テラプローブで爆死した雑魚投資家がなにか喚いております。



今一番熱いのは「シェアリングテクノロジー」

2番めに熱いのは「メタップス」


RIZAPを持ち上げてる人間、たいがいメタップスの佐藤社長のいうことも素直に信じちゃってる問題。
私はRIZAPより先にこっちがやらかすと思っていましたが意外となんとかなってるみたいです。仮想通貨をなんとか収益に含めようとしたのも記憶にあたらしいですね。いつも決算が無茶苦茶です。



3番めに熱いのが「LaOX」

http://www.laox.co.jp/ir/upload_file/tdnrelease/8202_20180814418702_P01_.pdf


チャートが狂ってますね。


4番目に熱いのが「ベイカレント・コンサルティング」

この会社、名前に反してコンサル会社ではなくてメインは人材派遣屋さんです。RIZAPはCF計算書さえ見る習慣があれば誰でもやばいとわかりますが、こちらは難易度少し高め。営業CFは大きくプラスで財務CFのマイナスをカバーしている、という一見優良企業そのもの。

優良企業なのでは……?

一見なんの変哲もない優良企業ですが何が問題かというと……のれんが200億あります。

つまり、身の丈をはるかに越えたでかい規模の企業を購入しているのですが、そのIFRSによってのれんの償却を回避しているからこその利益率ということです。減損テストが来たら非常にやばいです。

ベイカレント<6532> 減損テスト結果の開示 1ページ目 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。

この会社、資産の過半はのれん(約200億円)で、これを長期借入と純資産でファイナンスするという何ともファンキーなB/Sとなっています。(こんなにのれんがあると、確かに日本基準は避けたいでしょうね。)

地雷原を爆走しながら、のれん減損前にPLしかみない日本人投資家から資金調達に成功すれば勝ち。負ければ投資家を巻き込んで一発死亡もあるというスリリングな会社だったわけです。(最近ようやく減損があっても耐えられるようになりました)

まぁ、ここ2年は人材派遣業の盛り上がりで収益が伸びまくっていて減損リスク全くなかったんですが、今期ついに下方修正が発生しそうです。こうなるとさすがにやばいと思われているのか、業績が順調に伸びているはずなのにあれあれー?チャートが……

追記:ベイカレントはこの後案の定株価は半値まで死にましたが、コロナ後のDXの波にのって株価30倍の大成功でした!

ちなみに同じ人材派遣では「テクノプロ」という会社がありますが、ここは「グッドウィル・グループ」の関係者が経歴ロンダリングして再上場した会社です。こちらも今期から凄い下り坂来そうです。

5番めに熱いのが「コロワイド」と「コメダ」


会社の規模に対して圧倒的にでかいのれんが投資家の意欲を挫きにきます。

コメダはなんだかんだ年間70億くらい利益があって、のれんは340億くらいなのでまあ大丈夫だろう、と思えるのですがコロワイドはやばい。

年間利益が10億しかない年も多く、利益剰余金が30億しかないのにのれんだけで680億あります。とにかく何かのひょうしにのれん減損テストどかっと来たら即死です。しかし、もう10年以上言われ続けてますが未だに生き残っています。ここまで借金し続けるともはや銀行も潰せないんですね。
時々株主を犠牲にしながら貪欲に膨張を続けるコロワイドさんからは目が離せません。



株主が会社ののれんになる日をいまかいまかと待っているんですがなかなか来ないですね……。



地味な会社ですが、東京鐵鋼とかもすごい負ののれんが発生したりしました。
http://file.swcms.net/file/tokyotekko/ja/news/auto_20180726485439/pdfFile.pdf

今期は時価総額10億以下なのに30億くらいの負ののれんが発生して3連続ストップ高した会社とかもありましたね。
のれん(特にLBO案件)や負ののれんというのはこういうドラマがあって良いですね。

他にも「オプト」が激熱なんですが、そのうち何かで2階建てに載ると思います。