ちょっとまだ自分の言葉で記事を書けるほど掘り下げられてないけれど。
「共感」と「道徳」の関係についてはまた後でなんか書くかもしれません。
そのためのネタとワードについて。 今日のところは「反共感」とConsummatoryって単語だけ覚えておこう。

- 作者: ポール・ブルーム,高橋洋
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: 単行本
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1,共感は、『特定性』を重視する。
2,共感は、『数的感覚が欠如』している。
3,共感は、『焦点』がおそろしく狭い。
4,共感は、『攻撃性の燃料』として作用することがある。
共感のスポットライトの外側、すなわち共感の対象とならない敵や相手集団に対しては、共感はむしろ残虐とも思えるレベルの暴力を引き起こすことがある。一般的な人々は、共感という言葉からは「親切心」を連想するだろうが、著者ポール・ブルームは、共感という言葉から「戦争」を連想するという。
共感によって喚起された暴力行為は、たとえそれが外部から「残虐」や「不当」であると評価されようとも、主体的には『正義』であり『善』であり『道徳的』であると考えられている。
私は最近これが本当に大問題であると思っており、
上野千鶴子の講演をろくに意味も分からず一時だけ盛り上がって、それに同調しない人にすぐ攻撃するような人たちはけもフレ問題でいまだに騒いでるキッズたちをほうふつとさせたし
www.tyoshiki.com
例の静岡地裁の問題とか
tyoshiki.hatenadiary.com
第三者被保険者問題から何から
eulabourlaw.cocolog-nifty.com
こういう感じで、共感力が高い人たちが、自分の行為を善と信じて知能低下していく現象が見ててすごく怖いです。
人権教育が「権利を学ぶ」ことからスタートするのは、学習者のエンパワメントに寄与すると同時に、他者との広くて豊かなつながりを担保するためである
この二つは合わせて読みたいですね。
「みんな一緒」「共感」をベースとしたありかたから「Consummatory(ともに足し合わせる)」の感覚へ
誰もが同じ未来を見据え、同じ目的に向かって邁進することに迷いのなかった高度成長期とは違う生き方が求められるでしょう。一人一人が本当に心を躍らせることのできる理想を探し、その経験や感覚を大切にしながら、同時に他の人の楽しさをも尊重して生きていくべき時代です。みなさんには、たとえこの先、忙しさに追われがちな日々を送ろうとも、「自分は今、心躍らせることのできる仕事や活動をしているのか」と自分に問うことを、是非忘れずにいてほしいと思います。さらに、そのような問いかけを、自分のみならず、他の人にも投げかけ、ここでいうconsummatoryな感覚を分かちあってほしいと思います。自分も他者もそれぞれに、ともに心躍らせている、そのような質の高い「共感」こそが、新しい社会を望ましい方向に向かわせる推進力になると私は考えます。全員が一つの幸福に向かうのではなく、多様な幸福が共存し、緩やかに結合する。そうした社会のあり方を、まさにともに心躍らせる活動として模索してください。