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3年くらい前の作品らしいです。申し訳ないけど、マンガは特に面白いと感じなかった。というか、この人ラブコメとかに組みせずって姿勢は結構なのですが、では自分がどんな漫画家になりたいのか?ってのが全然わからんかった。これだけ漫画一筋で頑張り続けてるのに何かへの反発しか感じさせないの逆にすごいわ。
「キャノン先生とばしすぎ!」のルンペン貧太さんと対極みたいな存在だと思った。
個人的には、ハックルさんと同じ臭いがするのでかなり好き。きっと思いがけないライト路線方向で成功してしまいそうな気がする。
以下は「読者」という無責任に要望述べるだけのお気楽な立場からの勝手な願望なんだけど。
高波伸先生には、あえてその大嫌いだというエロラブコメ描いてみてほしいと思う。これだけいろんなものを嫌ったり悪そうに描くのが得意なのだったらそれを活かしてるもの読みたい。具体的に言うと、個人的には高波伸先生が描くラブコメ(とその破壊)がめっちゃ読みたい。
嫌いなものと徹底的に格闘してる人だったら、たとえ自分の好きなものを否定してたとしても読む価値があるが、高波伸先生にはそれを感じなかった
「桐生先生は恋愛がわからない」というマンガがある。恋愛がわからない作家さんがラブコメを描いたら大ヒットしてしまった、という話だ。
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桐生先生は恋愛を理解できないからこそ、嫌いだからこそ、否定したいからこそわざわざ大学に入って徹底的に研究する。自分が納得するまで徹底的に嫌う。それだけ情熱をこめて嫌い続けたからこそ誰よりもそれに詳しくなる。
そして、自分が描きたいと思って描いてきたマンガは全然ヒットしなかったのに、その知識や研究成果を生かして「ロジカルに」「感情をこめずに」「読者ニーズのことだけ考えて」ラブコメマンガを描いたらそれがヒットしてしまうという皮肉な結果になる。
でもそこには自分の描きたいものがないから、途中から展開に行き詰まる。そうやって頭だけで考えていたのでは描けない状態になってから改めて恋愛がわからない自分が、恋愛というものと格闘すし、その戦いを作品にもぶつけていく。その過程が物語になっている。
本当に嫌いだというなら、どのくらい嫌いかを作品にして読ませてみせてほしい
高波伸先生はラブコメ批判したからたたかれてるみたいだけどそこは全然いいと思うんです。私もこの意見に賛成。
「周囲の人を悪く描きすぎ」みたいな批判コメが多いけど、この作者にはこう見えていただけで、自分の中のイメージをどのように描写するかは本人の勝手であり、それこそ「表現の自由」じゃないのか?
ただ、どっちかというと「いっちょかみ感がすごい」からこいつはだめだって思われてるような気がします。
嫌うならもっとちゃんと嫌ってほしい。自分の不遇へのいら立ちをふんわりとぶつける対象として利用してるだけ、みたいなのはプロの表現者として一番クソでしょ。
かりにもプロの表現者を目指す人が「よさがわからない」とか「食わず嫌い」レベルのしょぼい嫌いで何かを見下すよう浅い了見を垂れ流すのって情けないと思わないのかな?
血の涙を流して見せるとかそういう小手先の演技は要らない。そういうレベルで読者の共感を得らえると思ってるならマンガ読者舐めすぎだと思う。そんなんただのつまらない顔芸としか思わないよ。
別にラブコメじゃなくても、何でもいいからもっと本気で嫌ってみてほしい。先生の意識が高くてそんなもん認められないって吠えるのは結構だけど、そんならどこぞの東方アイコンのセルフまとめみたいなダサいことやってないでその意識で読者をぶん殴るくらいやってほしいんですよ。
こっちとしてはエロラブコメは、それを好きな人じゃなきゃ描いちゃいけないとか全く思ってないです。嫌いならとことん嫌ってます!ってのがわかる作品描いてほしい。自分なりのやり方で叛逆の物語描いてみてほしい。
ブラよろみたいなんでもいいし、スタジオKIMIGABUCHIさんみたいに徹底的に原作を自分色に染めなおすとかやってみたらいいじゃん。EDENみたいに徹底的に世界の残酷さを読者に見せつけてもいいしイクニシリーズみたいに社会不信MAXの作品を作ってみてもいい。
ラブコメおよびラブコメがもてはやされて自分が評価されない世の中嫌いなんだったら
・徹底的にコケにしてみたり
・自分が思う「ラブコメが支配する退屈な世界」を作品世界内で作り上げてそれを身勝手に理不尽に無慈悲にぶっ壊してみたりとか
そういう作品描いてみてほしい。とにかく一回ガチでその嫌いとか憎いと思う対象とと向き合った作品とか描いてみてほしい。「途中からぶっ壊すために描く」って思ったら描けるんじゃないかなって。
上のtogetter見る限り、そういう感じの作品描いたらすごい面白いんじゃないかとおもいました。
作品も読まずに失礼なこと書いたので作品なにか読みます
まぁここまで無責任なこと書いてしまったので、「無責任なアドバイスさせていただいた料」として一冊だけでも読んでみようと思います。
- 作者: 高波伸
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マンガ リチャード・ブランソン (PanRolling library)
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どれがいいですかね?
ところで「コミックレガリア」って初めて聞いたけどなんだろ?
コミックレガリアのコミックが読めるコミック漫画サイトコミックフェスタ(ComicFesta)!
なんかいコミックって繰り返してるのー。われ、こういう文章きらい!