頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です。WORLD END ECONOMiCAアニメ化のCFを応援しています。

すももさんが引用してる統計資料を読んだけど、どう頑張ってもすももさんがいう結論にはならないと思う件

前の記事のコメントで、「なんですももさんのtogetterにはツッコミを入れないんですか?」「すももさんの記事にツッコミを入れないならフェミ叩きたいだけだと判断するよ」みたいな死ぬほど失礼なニュアンスのコメントをいただきました。

知らないよ。自分でやってよ あまりに無礼すぎて、真顔になるわ、、、

今回はむかつきついでに一応読んでしまったので一応簡単にチェックしますが、二度とこういうことはしません。次からこういう失礼なコメントしてきた人は問答無用で削除しますのでよろしくお願いいたします。



統計はちゃんとみないと嘘をつき放題なので、どういう点に注意すればいいのかは知っておこう

honz.jp

研究者たちは、研究結果と向き合ったときに発するのとおなじ質問を、数字と向き合った時に自分に問う必要がある。「どうやってこの結果に到達したのか」と。

www.uneidou.com

10.統計のウソを見破る五つのカギ
だまされないための五つの方法が書かれています。
①統計の出所②調査方法③隠されている資料④問題のすり替え⑤意味があるのか?の五つです。


これを踏まえて、今回のすももさんの実際の資料ではどのようなことが書かれているか見ていきます。




togetter.com


で言及されてる資料はこちらですね。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/advertisingscience/55.56/0/55.56_51/_pdf/-char/ja



調査1 2012年の調査でサンプルは「JAROのテレビCM」に寄せられたクレーム1200程度をテキストマイニングしたもの

結果はこちらです。

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なお、圧倒的に中年男性の数が多くこのサンプルだと「そもそも女性はクレームを述べにくい」ということになるのだが、すももさんはその点に触れていないですね。
また、

具体的に男女の違いについての分析が語られているのは59ページ。

また、男女の苦情内容において少なからず異なる傾向がみられた。まず男性の若い世代では性差別や職業差別などの差別的表現に対して、中高年齢層では道徳やモラル違反、あるいは不当表示や誤認を誘う広告に対して、社会的影響を懸念する苦情が多くみられた。これは、『新型インフルエンザウィルスは空気感染しないのに、あたかもこの空気清浄機を買えば、新型インフルエンザの感染防止になるような誤解を招く CM は、即刻中止して欲しい』といった意見に例示されるように、正義感からくる社会的代弁者としての苦情であり、いわば第三者罰的な行為ともいえる(高橋 2008)。

高橋(2008)によると「第三者罰」(third partypunishment)とは、第三者による不公正是正行為と規定されており、社会規範を破るような不公正な者に対して、第三者が被害者に代わってコストを支払ってでも罰する行動といえる。つまり上記の例においては、誤解を生むような広告に対して、時間的・労力的コストをかけてでも苦情を訴える行為と捉えることができる。また社会規範の維持には、不公正是正行動が有効的であるように、問題広告に対する苦情行動も、広告の品質維持には重要な役割を果たしているといえよう。

女性においては、男性同様、不当表示や誤認を誘う CM に対する苦情も多数見られたが、その一方で『野菜の顔がグロテスク』、『若い人が、怖い音楽に怖いメイクをしていて、怖い動きをしている』、『パピパポと耳につく音楽がとても不愉快』というように、表現描写や演出方法に関する苦情も非常に特徴的であった。これらは極めて主観的な内容であることから、女性に特有の苦情は“好き・嫌い”に基づく「感情的苦情」ということができる。それに対し、先述の男性特有の苦情内容は、極めて論理的であり、時には法律や法規を持ち出して、“善い・悪い”の観点から訴える傾向にあることから、「認知的苦情」と捉えることができよう

読めばわかるように「苦情の表現の方法」にいて論じているものであり、「男女の認知の在り方」や「判断基準」としてすぐに結論が出せるものではないですね。

また、これはあくまで母集団が「クレームを入れる人」という偏ったサンプルの中での男女間の差を示している。平均的な男女についての判断になっていない

1.かたよりはサンプルにつきもの
そもそもデータの元となるサンプルから偏っていることが書かれています。よくあるのは新聞を読んでいる人を対象にした新聞が必要ですか?という調査ですね。

今回のケースはまさしくこれなのであるが、その点をすももさんは触れていないですね。
この時点でもうすももさんは統計をちゃんと読む力がないのか、意図的に嘘をついてるのかどっちかかなっていう印象になりますね。



調査2 性的表現に関する大学生 227 名(男性 55 名、女性 172 名)に対する調査 =テレビCMにおける調査とは全く別

2011 年 7 月に、大学生 227 名(男性 55 名、女性 172 名)を対象に集合調査を行った。

①その際、背景となる理論として、Sherif & Hovland(1961)の社会的判断理論における「受容域」、「拒否域」といった概念を用い、またサーストン法(YesNOではなく7段階評価)を方法論的な拠り所とする。
②社会的判断理論に基づき、広告表現の受容域と拒否域の境界線をサーストン法により測定することを試みる。なお、本研究はあくまで探索的検討という位置づけから、話をより単純にするために「非関与域」は想定しないことにする。
③不快表現として多くの意見が挙がった「猥褻」な表現(ここでは「性的表現」と呼ぶ)に焦点を絞り、受容域と拒否域の境界線の探索を試みる

詳細な調査なのでしょうがないところはありますが、「サンプル数が227しかなく、男女比が偏っており、かつ大学生限定である」ってところにまず注意したほうがいいですね。

また、この調査の目的は「どの要素が性的表現であると認識されるポイントであるか」と「だいたいどのあたりに許容値があるか」という部分がメインであることも注意が必要ですね。

本調査では、尺度を構成する各 CM に対して、自分の意見に合致するもの(性的表現であると思うもの)に印をつけてもらい、その印をつけた CM の尺度値の平均値をもって、個人の性的表現度に対する態度得点とする。そして、この個人の態度得点を基に、調査対象者全体の態度得点の平均点を算出し、これを性的表現の許容範囲となる「基準値」、すなわち「境界線」とする。したがって、この「基準値」と予備調査で得られた性的表現の「尺度値」とを比較し、基準値以上の CM は許容範囲外、基準値未満の CM は許容範囲内であると位置づけられる。


んで、結果はこちら。
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見ての通りで、女性の方が「性的表現であると思う」の態度得点は低い。広告の性的表現に敏感なのは男性側じゃないかと思います。
また、「どのラインでアリとするか無しとするか」については男女の区別をしていないため、「性表現への寛容度」については男女差がわからないところも気を付けたいですね。

基準値を超える CM は、総じて「子どもに見せたくなく」「社会的モラルに反する」と回答される割合が高く、また、「広告表現としては行き過ぎである」と捉えられていた。その反面、「インパクトがある」のポジティブな意見に対しても、回答割合が高い傾向がみられた。
しかし CM“B”(SUPER MILD)においては、許容範囲外であるにも関わらず、上記のネガティブな意見に対する回答割合は比較的低かった。この点に関して、CM“B”はボディソープの CM であるため、商品特性と露出の高さには関連性がある。すなわち、商品と無関係な露出や妄想喚起が、「社会的モラルに反する」等のネガティブな反応を生じさせることが示唆された

以上から、この二つの調査結果を読んだだけでは、すももさんのツイートのような結論はどう頑張っても出てこないと思いました

私がちゃんと記事を読めていないだけなら訂正していただければと思うのですが。

私が一通り読んだ限りでは、すももさんのこのツイートのような読解はどう頑張っても不可能だと思います。

「どうせほとんどの人が統計資料読まないから、適当に言っても通じる」と思っているのか、
統計資料を読んで本当にそう思ったのかどっちかはわかりませんが、さすがにいい加減すぎるなあと思います。

「そんなこと、この統計資料のどこにも書いてない」というのが私の意見です。


というわけで、すももさんの主張の信ぴょう性がますますなくなってますね。

なお、この資料に基づくならフェミニズムによる批判を「お気持ち」として揶揄することが難しくなります

なお、資料を最後まで読めば、この図が出てきます。
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これだけ見ると男は理性的で女は感情的だーみたいな話をしたくなるかもしれません。

ですが、この「男性に多い」といわれている「善悪に基づいて社会的新国土が高いもの」に対する苦情の例として挙げられているのはこのような文章です。

なお、商品苦情に比べて広告苦情は、概して感情に左右されやすく、特に女性(30~40 代の PTA 世代)にその傾向が強いとのことであった。一方、団塊の世代を中心とした男性高齢者に「筋論クレーマー」が多く、自分のためというよりも世直しのために、社会の代弁者として苦情を申し立てる傾向にあることも見出された。

認知的で社会的影響度が大きい苦情とは、既出の例でいうと『夫が妻の命令で自転車をこいで自家発電させられている姿は、男性の尊厳を踏みにじっている』という意見に代表されるように、規範からの逸脱やモラル違反に対する苦情といえよう。この種の苦情は、世直しを意図した“社会的代弁者”からの申し立てが多く、それゆえ「社会的不快に基づく苦情」として捉えることができる。

これ、今のフェミニストさんが手を変え品を変えやってることですよね。つまり、この「社会的不快」っていうのも、別に男は論理的に考えられる、とかじゃなくてただのクレーマーの特徴を示してるだけです。


何のことはなく、「倫理」とか「規範」みたいなことで苦情を言ってたのは、2012年段階ではおっさん側だったわけです。今のフェミニズムさんはそういうおっさんのダメなところを真似しているのか、家父長制的な価値観に汚染されたのかは知りませんが数年前まで、団塊世代の男性たちがやってたことを、女性たちが自分たちのものとして振りかざしているだけなのです。



すごく嫌な言い方をすると、この資料によるならば今のフェミニズムの広告に対する苦情のつけかたは「団塊世代のおっさんのおさがり」ということになります。



この資料をありがたがって「男性は論理的で女性は感情的―」みたいなことを言うすももさんやその賛同者も痛々しいですが、
自分たちがやってることが「団塊のおっさんのおさがり」みたいになってるネトフェミニストの皆さんも、どっちもどうかしてるという印象にしかなりませんよね(ニッコリ)



そもそもすももさんみるからに怪しげなのにうかつに反応してる時点でどうかしてると思うし、「怪しげな話は、自分で確認せずに不用意に拡散しない」という当たり前のことがどうしてできないのか。あまりにもネットに毒されすぎでしょう

自分で確認しないなら、安易に乗っかかったり拡散したりしないようにしましょう。自制できない人間ははあちゅうさんと同レベルとみなします、ってだけの話でしょこんなん。

というか、こんなんいちいち私が説明しなくてもわかるでしょ……

「統計を出してることと、その人が統計から正しい結論を導き出せてるかどうか」は全く別、なんてことは別に統計読めなくてもわかるでしょ。
自分で統計読まないなら、せめて「ちゃんとその統計読んでる人っぽい人が肯定的なコメントを出している」かどうかを確認して、それがなければスルーがいいですよ。


自分でちゃんと確認する労を惜しむくせに、自分が自由に発信する権利ばかり主張し、何か責任があっても反省するふりはするけど実際には同じことを繰り返し続ける。それってもうはあちゅうさんと同レベルじゃないですか

――血液クレンジングの件で批判された後にも《ちなみに、以前私が拡散して、インチキ医療だとプチ炎上して消した、遅延型アレルギー検査の件はこちら。これも是非、どこかのメディアで取り上げて検証してほしい…》とツイートしていましたね。裏付けのないまま発信して、メディアに検証を丸投げする姿勢は疑問です。

でもそれは、科学者じゃないとできないなっていうのが正直なところで。たとえばですけど、「洗濯の洗剤がどうやって効くのか、あなたは証明できますか? それがわかったうえで洗剤をオススメするんですか?」という風にインフルエンサーがツッコまれてしまうと…。多分そこまでの知識で広めていないことは、誰もが織り込み済みだと思うんです。

そういう人たちにかかわらんようにした方がいいと思いますよほんとに。 



まぁさすがに、すももさんレベルになると別に私が書かなくてもみんな黙ってスルーしてる割合の方が多いと思います。
私がスルーしてたのも関わりたくなかったからです。
資料を読まずにコメントするのはよろしくないと思ってたけど、読む価値もないと思っていたら黙ってるしかないじゃないですか。

言及しろっていわれたから仕方なく資料も読みましたが、そこまでやって言及しても
どうせこの記事「知ってた」「いちいち読んでる時点で負け組」みたいな反応しかもらえないんだぜ……。


コメントしてきた人、この際私に対して失礼なこと言ったのはいいから、とにかく自分で資料読んで自分で批判してよマジで。次からはほんと知らん。
データ読んでるときはなんだかんだ面白かったけど、こうやって説明書きながらめちゃくちゃ腹立ってきた。ふーざーけーるーなー。



宇崎ちゃんポスターに関するアンケートもひどい


・まず調査方法がずさんであること(上の社会学者がとったアンケートと違って調査の理論がないため「関心がない」や「知らない」などの票がない。問題に関心がある層が母数になる)
・アンケート調査にこたえると適当に答えてもポイントがもらえることから「売血」で問題になった不適切なインセンティブがあるため「知らないけど適当に回答する人」が多く発生しうること。
・質問の設定が「問題がある」なのか「法的に規制すべき」なのかという設問も微妙だし、サーストン法などのグラデーションを考慮した設問ができてないためおよそ正確性に欠ける

などなど問題点が多すぎて、あまりまともな調査結果は期待できませんが、それでも「宇崎ちゃんポスターを知ってる層」での大まかな分布は見て取れるかもしれませんね。

統計の話はとても面白いので、どれか一冊は読んだ方がいいと思います。おススメは「こうして統計はウソをつく」です。

統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス)

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統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門

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統計という名のウソ―数字の正体、データのたくらみ

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ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門 (ブルーバックス)

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リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)

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データの罠 世論はこうしてつくられる (集英社新書)

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データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書)

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