いや……オタクってひとくくりにしないでほしいんですけど。
私は普通に楽しめましたけど。
めっちゃ面白いかというと個人的には「いや?面白くはなかったので他人にはお勧めしないけど」レベルなんですが、少なくともキモイとかはあんまりなかったなぁと。
っていうか「夢女子」ってこういうやつと違うんですか?なんか夢女子の例えはあんまりしっくりこないかな。
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これはあくまでスタンスの違いです。「男オタクの萌え」も多くの女性からみたら全く理解できない感覚だろうからでお互い様だと思います。それにしても同じ「CITY HUNTERが大好き」な人でも、ここまで隔たりがあるのか、という新鮮な驚きがありました。完全に夢女子の夢女子による夢女子のための作品ですが、あえて「オタク」の人はこの作品を読んでみることで夢女子の思考に触れることができると思います。自分に合わないからと言って、それだけを理由に批判・否定するのはNG
というか、今更になってヲタ恋批判してるオタクくんさぁ……
これホント言いたくないんですけど、2年前「ヲタクに恋は難しい」のアニメが放送されてた時はぶっちゃけそんなに視聴者いなかったんだよ。で今になって実写映画化されると「俺たちの愛した作品を汚しやがって~~~!」みたいなスタンス取ってるやん?それ見るともうさ・・・ pic.twitter.com/tafVX8JUrF
— すてら(サイバース族) (@Story_terrorV2) February 11, 2020
2015年とか2016年くらいに読んでこれ合わねーわーって言ってる人は別にいいんだけど。もう900万部も売れててアニメ化もして、今更になってこの作品をそんな「今初めて知ったんだけど」みたいなノリで語る?
それもうオタクとしてのアンテナやばいじゃん……ご隠居レベルじゃん。
って、最近になってようやく「五等分の花嫁」(こちらも900万部越え人気シリーズ作品)を読んだ私が言ってみる(ブーメランで即死)。
- 作者:ふじた
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2020/01/29
- メディア: コミック
川原泉の頃から(あるいはもっと前から)あるべたな少女漫画に「オタク」っていうトッピングのっけた感じの作品に過剰反応し過ぎでは
でも実際、この作品についてチューニング合わせるのに失敗しすぎてる人多すぎる気がする。
正直過剰反応しすぎだと思います。
「オタク」というトッピングはあるけど、本質的な部分は昔からある甘々系の少女漫画であって「花とゆめ」とかいろんな作品の文脈とか考えたらそんな特別なもんじゃないと思うんですが。
- 作者:川原 泉
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: コミック
普通に最近でもここら辺の作品ヒットしとったやん。
きょうは会社休みます。 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)
- 作者:藤村真理
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/02/12
- メディア: Kindle版
- 作者:相原実貴
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: Kindle版
最近では女性向けなろう作品でこの手の作品増えてて、そういうのを好む層にとってはドンピシャだと思うんだよね。
生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 01 (B's-LOG COMICS)
- 作者:溝口 ぐる
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/01
- メディア: Kindle版
- 作者:藤小豆
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/02/05
- メディア: Kindle版
悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 1 (FLOS COMIC)
- 作者:吉村 旋
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/05
- メディア: Kindle版
夢女子的な願望についても最近ではなろうで山ほど作品出てるよね。
私はアイデンティティがヌヌハラさんよりなので、自分がこういう妄想たっぷりの世界に入るとか考えただけで悍ましいけど、でもこういう作品を読むときはそういうものだと思ってちゃんとそちらに意識合わせてるよ。
少女漫画なんかほとんど知らない私でもこのくらいは知ってるし、知らなかったとしても「どういう層がどのように楽しんでるか」を無視したり軽視したりするのはダメでしょ
こういう層が楽しんで読んでるのだから、ちゃんと言及したいならそれに対してチューニング合わせようよ。それができないなら「not for me」以上のことを言わなきゃいいだけでしょ。
話題になってるからって少女漫画の文脈を踏まえずに、いっちょ前にこの作品について語ろうとかその態度のほうがよっぽどお前らが信じるオールドオタクに対する冒とくじゃないの?
オタクである以上、文化的教養があるべきだと思う。
歌がうまいとか、踊りのキレがあるとかないとかそのぐらい見分けられないならオタク名乗る資格ないわ。
少なくともアニオタとアイドルオタでそれできないやつは勉強不足だと思う。
専門外なら質の低いミュージカルに歌上手いとか言うな
こういうことを意味不明なこと言ってる人いたけど、「ヲタクに恋は難しい」について語りたいなら少女漫画についての最低限の教養を身に着けてから語らないと話にならないじゃん。
これ女性向け漫画だよ?
自分のオタクとしての文脈だけ尊重してくれって言って相手の文脈は平気で踏みにじるようなことして平気なの?私からしたらそういう人たちは宇崎ちゃん叩いてた人たちと何が違うんですかって思うけどね。
ほんとうにどーでもいい作品の時は私も雑にdisったりするけどさ。そういう態度とってるときに「オタクとは」って語るのはやめなよ。 どっちか片方でしょ。少女漫画の文脈も踏まえずにこの作品を雑にDISってるようなやつはオタク失格なのだからオタクとは~なんて語る資格はないってまじで。
声高々と我こそはオタクなり、みたいなことを言いながらオタクとして恥ずかしい真似するのほんとやめて。共感性羞恥で死ぬ。
夢女子的な要素よりも、4人の掛け合いとか、「こーちゃん」の不器用な姿を見るのが楽しい
私は一応最新刊まで読んでますが、正直もうあっと言う間にオタク要素薄くなるよね。(後述するけどオタク要素が強めなのは1巻だけで後はほんとにふつーーーの美男美女による恋愛ものです)
それ以降は「女としてみっともないことを見せてもそれを拒まずむしろ付き合って受け入れてくれる理想の(悪いい方をすれば都合の良い)男性ども」に対して「尊い…尊い…」とかいって拝みつつ、「みんなでワイワイネトゲ楽しんだりハロウィンイベントやったり」っていうリア充ぶりを、「こんなオタクカップルが現実にいてたまるか!」とツッコミを入れながらニヤニヤしながら楽しむ作品だと思うねん。
なので、この作品、タイトルにそうついてるだけで、あんまりオタク云々についてリアリティとか考えない方がいいよ。
それは「もしドラ」を読んで「ドラッカーらしくない」って文句言うくらい不毛なことだと思う。
- 作者:黒曜燐
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2015/02/14
- メディア: コミック
それにしても主人公の設定がガバガバな点だけはもうちょっと何とかしてほしいけど
主人公の設定がすごいガバガバなのが特徴で、
— あさひんご (@asahineru) February 10, 2020
①オタクばれを恐れるに至った理由も描かれてないし
②なぜ宏たかだけは彼女がオタであることを知ってるかも描かれてない
というね。いろんな意味で主人公のキャラ造形が7巻にいたってもまだふわふわしてるんだよね。 pic.twitter.com/FbBiWlEZO5
とにかくこの作品にダメなところがあるとしたら主人公の成海の設定がふわふわしすぎてるところだなと。
ぶっちゃけメガネ美人のコスプレイヤーさんとこわもてパイセンコンビはかなりちゃんとキャラたってると思うけど、肝心の主人公はいろんな要素詰め込んでる割に描写にあんまり説得力がないのね。「ギャルゲや乙女ゲーにありがちな設定だけのカオナシ主人公」みたいな感じなんよ。それ以外は特にめちゃくちゃ悪い要素はないと思うんだけどな。
ガチなオタクものが読みたければ「マキとマミ」とか「オタシェア」を読めばいいじゃない
マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ (コミックエッセイ)
- 作者:町田 粥
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/07
- メディア: Kindle版
オタシェア!~エロゲ女子×腐女子×ルームシェア~ (リラクトコミックス)
- 作者:小針タキ
- 出版社/メーカー: フロンティアワークス
- 発売日: 2017/03/15
- メディア: Kindle版
推しが武道館いってくれたら死ぬ(1) (RYU COMICS)
- 作者:平尾アウリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店(リュウ・コミックス)
- 発売日: 2016/02/29
- メディア: Kindle版
- 作者:佐々木陽子
- 出版社/メーカー: フレックスコミックス
- 発売日: 2017/01/15
- メディア: Kindle版
このあたりはもろに「オタク」がテーマです。「オタクものが読みたかったのに~」みたいなことを言うのであれば即こちらを購入して読むべきだしそうじゃないなら批判したいから口だけそういってるものとみなされても仕方ないと思う。
なお映画については、全然原作と違い過ぎて、その点について怒ってる人の気持ちはよくわかる
ヲタ恋感想
— しゅー (@rekka_intensive) February 9, 2020
・謎のミュージカル
・新キャラいらん
・樺倉一般人
・樺倉ただただ怖い先輩
・謎のミュージカル
・樺花極薄
・酒飲める花ちゃん
・4人で遊ばない
・部署違う
・謎のミュージカル
・FGOと内田真礼出しとけば喜ぶんやろという安易さ
・アルトリアコスさせながらオルタのセリフ吐かせる
一方で、映画単体だと評価してる人もいるのでそちらについては何とも言えない。
余談ですが、この作品は1巻と2巻以降では毛色が変わっていて、
そのせいで1巻の内容を扱おうとすると2巻以降の内容を入れにくくなり
ただでさえ薄い1巻メインで、あと2巻以降の内容は細切れに取り入れるしかなくなったという
映画化にそもそも向いてないコンテンツだったのが不幸でしたね。
そのせいで映画の方は本編のボリュームが絶望に少なくて、
ミュージカルなどでかさまししなければいけなかった、とかそういう事情もあります。
もちろん映画だけ見た人ならそういう事情は知ったこっちゃねえよと思いますけどね(笑)
なお共感できたブックマークコメント
ヲタクに恋は難しいはオタクから見てマジでキツイこれの男版が今流行ジャンルの「実は清楚で初心で優しい黒ギャル」だと思う 俺もアレは見てられん 大体ギャルは性的に奔放なのがいいんだろうが馬鹿野郎…けろりん先生のエロ漫画を読んで勉強してほしい
2020/02/11 12:09
私もまったく同じこと考えてた。
男側でいえば「はじめてのギャル」みたいな系列と同じじゃないかなぁ。フィクションのセカイに関して言えばこういうのは読みたくなければ読まなければいいのではないか、としか言い様がない。
*1:※「オタクくんさぁ、、、」で誤解を与えたかもしれませんが、私はこの増田の書き手は女性だと認識しており、その上で主に増田に同調している男性オタク向けに書いています。というか、ぶっちゃけると、とある一人の男性を念頭に置いて書いてます。文中でツイートを引用した人ね