「被害者意識」から脱却したかったら裏側にある「罪悪感」をケアしないとだめなのかもしれないと最近思う

人生無理バー関係の当事者の記事を読んで「ああ、これ被害者意識の呪いだ……」みたいに恐怖を感じました。以前の自分も人生どん底の時被害者意識の塊でこんな感じの思考回路だったような気がするのでなんとも読んでてつらい気持ち。

ご存じでない方の方が多いと思いますが、このブログはもともと自分の被害者意識強すぎ状態を何とかしようと思って始めたものです。書かなくて済むに越したことはないのですけどね。すっごい久しぶりに被害者意識の話をしてみたり。

強すぎる被害者意識の裏側には、罪悪感が潜んでいることがあるという指摘は刺さるものがある

私が京極堂シリーズの中でも一番好きな作品は「鉄鼠の檻」なのですが（犯人はガッカリだったけど途中のうんちくが面白すぎた）、その中でも特に「桑田常信」の憑き物落としをするシーンがすごく好きです。

被害者意識を生み出す源について、この上なく明確な答えを示してくれた作品だと思っています。

あなたを狙っているのは、あなたの不当な罪悪感が生み出した妖怪です

f:id:tyoshiki:20201120154718p:plain — 「鉄鼠の檻」3巻

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実際の被害がなくとも、罪悪感から逃れるために被害感情を持つこともあれば、「被害を受けたことそれ自体に罪悪感を覚えさせる」ような環境ではより被害者意識が強化されます。

なにかしらの被害を受けた時にそれをニュートラルに受け止められる人間はその時点で相当強いです。

被害者意識から回復したい時、まずはこの罪悪感から逃れることがかなり重要になってくるんじゃないあかな、と最近は思ってます。

個人的な目標として最近やめた方がいいと思っていること

自分が傷ついたと感じ、その被害を訴える時にやたらと大げさな言葉や、もっとひどい罵倒など相手を傷つけるような言葉を使うことを控えたいなと思ってます。

私悲しいことに「大げさに痛がる」とか「明確に報復の意志を表明する」のは得意な方ですが、これやめようと。

なんでかというと、どうでもいい相手なのに、いちいち罪悪感を抱いてしまうからです。
人を傷つけなれているサイコパスなら別にいいんですが普通の人はまぁ違いますよね。
たとえ嫌いな相手であっても相手を傷つけるのにそんなに慣れてないはずです。
そういう時に、相手を傷つけるようなことばを使うと、無駄に罪悪感を感じその罪悪感がまた被害者意識を強化し、さらに強い言葉で相手を傷つけようとする、という負のスパイラルに陥る危険があります。
実際強い言葉を使ってる人たち、だいたいどんどん過激化していきますよね。
完全に彼岸にいってしまった人たちはそれでも幸せそうな気がしますが、まぁ現世には戻ってこれなさそうな印象があります。

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現世に留まり続けたいのであれば、「被害者意識」と「罪悪感」を混ぜないように気を付けないといけないかなと思います。

後、これは相手に対する罪悪感じゃなくて自分自身に対する罪悪感も問題です。
「どうでもいい相手に時間を使ってしまう」こと自体にすごい罪悪感を感じてそれが自尊心を下げたり、相手への怒りのもとになってしまうなと。

というわけで、今年は自分の人生の最大の不満であった仕事も変えました（運が悪いことに転職時期が最悪で死にそうになりましたが…）
また、10月には真っ先に自分の人生の最大の負債となっていた、ここ９年くらい付き合いがあった人との縁を切りました。サンクコスト死ぬほどでかいですが泣く泣く損切です。
まぁすごい身近なところからいろいろと「罪悪感」をごまかしてくれてたものをちょっとずつ減らしていこうとは思ってます。

やってみたらよくなったよー！って言いたいところですが今のところはあんまりプラス効果がありません。

むしろ罪悪感をごまかしてくれてたものを切ったせいで精神的にいろいろとしんどいです。
改めて見返してみると私の人生、負債だらけで債務超過というか、罪悪感の塊みたいになってるのですが、まぁちょっとずつでも罪悪感を減らしていけるようにしたいと思います。

とりあえず罪なきからあげでも食べながら頑張ります。