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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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シン・エヴァンゲリオン見てきた

IMAXで見てきた。昼飯を食いつつおもいついたままスマホ画面からメモを投稿する。

 

 

まず各ヒロインについて。綾波が作劇の関係で過去最高に都合のいいヒロインになっておりとても可愛かったが扱いが酷くて泣いた。式波の描かれ方については単体で一つ記事かけるくらい言いたいことがあるが素晴らしかったと思う。アスカファンは死ぬかもしれない。真希波はこれで納得できる人は多いと思うがわたしはちょっと理解できてない。ミサトさんについては陳腐すぎて好きではない。結局この人はこの終わり方しかできんのかいというがっかり感がある。しかし女ヒロインがどれだけ頑張ろうが、結局の所最初から最後までこの作品のメインヒロインはゲンドウだったよねという終わり方になっておりそこはニヤニヤしてした。

 

 

全体の話をすると、とてもとても残念なことに、肯定でも否定でも心揺さぶられるという感覚を味わえなかった。長く続いたシリーズの終わりだというのにエンディング曲のワンラスト・キスが流れている間も特に感慨もなかった。

 

 

そもそもの問題として、ぶっちゃけ一回見ただけではよくわからなかった。感想ではなくある程度解説してくれている記事を読んだ上でもう一回見に行こうと思う。

 

 

とにかく私はエヴァンゲリオンシリーズに全くといって思い入れがなく、予習もしないで見に行ったせいで最大限この作品を楽しめなかった。

 

みなさんはこの作品を最大限楽しみたければわたしのようにならないようにきちんと準備をしたほうが良い。エンタメ作品なのに努力が必要なあたり実にオタク向け作品だと思うが本当に準備無しで見に行くと私みたいに残念なことになるぞ。

 

 

まず前評判通り事前にトイレに行っておかないとやばい。実に170分近い分量がある。よりによって最大の見せ場である140分前後で耐えきれずにトイレに行く人間が続出していた。体質もあるだろうが上映時間をなめた結果そうなってしまうと公開してもしきれないと思うのできちんとしよう。

 

 

映画の感想だが、冒頭で述べたとおり正直言って私には良くわからなかった。シンエヴァンゲリオンを見に行く前に破の最後とQだけでもおさらいしておくことを推奨する。ニアサードインパクトやコア化といった新劇場版独自の設定などをしっかり理解していないと無駄にストレスがかかる。まあこのあたりはわからなくてもよいのだが、最低でも綾波・式波・真希波の設定だけはきちんと把握しておくべきだろう。シンの中では全然フォローしてくれないので常に情報の後追い状況になると感情がついてこない。

 

 

 

私はまさにこの状態になっており、理解のためにリソースを使いすぎててうまく楽しめなかった。

 

情報量が多すぎる&どんどん知らない情報が出てくる&目まぐるしく展開しすぎる&バトルにおける敵の強さや設定が全然しっくり来なかったため、頭の中で情報を消化しきれずオーバーフロー状態になっており、あまり感情が刺激されなかった。

 

 

具体的に言うと、ゲンドウくん絡みのところがほぼ全滅だった。感情移入とまでは行かなくともかれがやろうとした企みについて、正確に理解できずずっと混乱していた。

 

 

ちゃんと理解できないとどうなるかというと私の場合はこんな感じ。

フォースインパクトとエヴァイマジナリーを用いたアナザーインパクトは全く別物だと思うわけだが何故か見ているときはごっちゃになっていた。いずれにせよゼノギアス的な何かとしか感じずなんでこのご時世にこんなもん見せられにゃならんのかという気持ちだった。

 

私の理解力が低すぎたのとQをちゃんと事前に見なかったせいでカオルくんやらカジさんあたりの設定がよく飲み込めなかった。

 

 

 

もちろん私のように予習を怠るナマケモノのために、理解が追いついていない人間でもわかるようにすごく野暮ったい演出とともに答え合わせみたいなことはしてくれる。といえ劇中での蓄積がないとその答え合わせのシーンはかなりしらけると思う。私は電車の中でのシーンはかなり白けた気分で見ていた。

 

 

そうでなくともゲンドウサイドの描写スカスカすぎだろうと思う。ゲンドウと冬月しかいないのはいくらなんでもちょっとなと。

 

 

あと、今まで作品を引っ張ってきたヒロインたちの使い捨てっぷりがひどいところも好きではない。シンジくんとゲンドウのあいだに挟まろうとする女ヒロイン許さないってことなんだろうが「取り返しがつく作品」の悪癖が出ている。このせいで真希波以外のキャラが軽く感じる。それでいて、ゲンドウくんが失ったものを取り戻そうとするあがきだけ絶対に許さないというのはあまり納得度が高くない。

 

もちろんゲンドウとの関係の精算はミサトさんの言葉に従って肩を叩くか殺すかの二択であってはならないわけだが、ゲンドウくんが物分りが良すぎるのはフザケンナという気持ちになった。最終的には話し合いで良いとしても、もうちょっと力づくにテーブルにつかせる努力しろや。シンジくんを甘やかし好きだと思う。

 

 

総論として、めちゃくちゃたくさん詰め込んでる割にはシナリオについてだけ述べると「エヴァンゲリオンの歴史の蓄積を度外視すると」そこまで特筆すべき作品とは思わなかった。もうそれまどかマギカとかヴァルキリープロファイルでやりましたやん、、、と言いたくなる。陳腐といっても良いレベルだと思う。

 

ただし映像は本当にド派手な戦闘がおおかったし、思わせぶりな設定がめちゃくちゃ多く楽しかったのは間違いない。正直20歳の頃に見たならのめり込むように元ネタ考察とか頑張ったと思うが、「もうちょっとスッキリさせろや」という気持ちのほうが強く自分の老化を感じる。

 

 

終盤になって監督のやりたい放題シーンとかがでてきて、確かに庵野の私小説だとかオナニーという意見を言う人の気持ちもわかる。

 

 

 

なんにせよ、長く続いたシリーズ物を終わらせることを考えると、鉄板のような展開であった。過剰な期待はしないほうがよいが、逆に言えば安心して見られる内容だと思う。

 

くらいかな。

 

ちゃんとした感想は、この作品がプライムビデオかテレビ放送されるようになったときかなと思う。

 

 

おまけ。

終盤の詰め込みぶりとぶっ飛んだ描写の数々ですが、あれみんな理解できたの?すごいなー。私あれ何やってんのか全然わかんなかったですわ。頭の中でドラッグアンドラグーンの伝説の音ゲー部分が始まったりいろいろとすごかった。