去年の帝王賞で勝利した後、フィールオーライの死を経て
JCD、東京大賞典、フェブラリーSでの惜敗を経てドバイゴドルフィンマイルでの勝利。
着実に前には進んでいるものの、国内ライバルたちとの勝負ではまだ勝ったことがないヒノデマキバオー。
そもそも、ゴドルフィンマイルでは騎手が山本菅助だった。
あれからハヤトはモンゴルで鍛えなおし、マキバオーもRTCで切磋琢磨してそれぞれに己を強くした。
1年経って、フロックでの勝利ではなく真の意味で国内トップクラスのダート場であることを証明するため再び帝王賞を戦うことに!
たいようのマキバオーW 11 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者:つの丸
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
帝王賞にて世代交代を目指す!
①マウンテンロックの引退レースだが、ブロックバスター、アマゾンスピリットは不参加。
・ハグワールが騎乗するプレミアムタイムが一番人気。マウンテンロックとヒノデマキバオー、ラピッドライダーやトータルケイオスらが注目される。
②帝王賞(大井・2000m)
・プレミアムタイムが独走。マキバオーは馬群の中から他馬をコントロールしハイペースの展開に持ち込む。
・マキバオーは最終コーナー手前から一気にペースアップ。
・マキバオーとプレミアタイムの競り合いをマウンテンロックが最高のタイミングで差すが老いに勝てず失速。代わりにラピッドライダーが切れ込んでくる。
・エネルギーを温存していたマキバオーがラストスパートで先頭に立つも、プレミアムタイムも意地を見せる。
・ほぼ同着だったがヒノデマキバオーが1年ぶりにJpnⅠ制覇!。
残るライバルはアマゾン、バスター。これと決着をつけたところで世界を目指すことを宣言する。
③マキバオーは北海道で放牧。フィールオーライの墓を訪れる。
④宝塚記念ではファムファタールが優勝。
ALLジャパンで打倒・デカロゴスを目指す!
白い伝説を止めるには、黒い伝説を
①ハグワールは帝王賞を最後に日本を去る
・ゴドルフィンの専属騎手になりデカロゴスに騎乗することが発表される。
②キングジョージ6世&クイーンエリザベスSではボンバルディエとデカロゴスが頂上対決。
・ハグワールによってキツツキ戦法を教え込まれたデカロゴスが勝利。
・日本陣営は、ミドリマキバオーの魂を継ぐデカロゴスを倒すために、ファムファタールを日本総大将に据える。ヒノデマキバオーをトレーニングパートナーに、そしてカスケードをトレーニングコーチにという話に。
③ファムファタールは放牧で体重を増やし、カスケード直伝の「地を這う走法」に耐える身体を作り上げる。
・ファムとの合わせに中でマキバオーにも芝適性があることを確認する。
④2009年は日本優駿を勝利した3歳馬・シックオンユーがニエル賞に挑戦。
・ニエル賞にて山本菅助が騎乗するシックオンユーはハグワールが騎乗するベンダバールに完敗。
⑤ファムファタールもフランスに乗り込み凱旋門賞に挑む。
UAEダービー、ニエル賞 | ベンダバール | |
ヴェルメイユ賞 | ポワソンルージュ | |
フォワ賞 | ヴーヴ | |
アイリッシュチャンピオンS | ダイヴァージョン | パルヴァ― |
ドイツ・バーデン大賞 | ムスターヴェルク | |
ドバイWC、ブリーダーズC、キングジョージS | デカロゴス | ハグワール |
⑥凱旋門賞(ロンシャン・2500m)
・シックオンユーとダイヴァージョンが先行。
・シックオンユーは一旦下がりダイヴァージョンに先行を許すが、フォルスストレートでペースアップ。
・ヴーヴ、ポワソンルージュはペースアップについていけず脱落。
・シックオンユーも脱落するが、ダイヴァージョンはまだ足を残しておりラストスパート。
・デカロゴスがキツツキ戦法を発動し、ムスターヴェルクが末脚で大外から迫る。ファムファタールは遅れて地を這う走法で追いすがる。
・ムスターヴェルクが差して先頭に立つが、すかさずデカロゴスとファムファタールが抜き返す。
・ファムファタールがデカロゴスを抜き勝利を手にしたと思ったところで、ベンダバールが後ろから一気に抜き去りゴール。ファムファタールは惜しくも二位!
マキバオーはアメリカの祭典ブリーダーズカップクラシックに挑戦することに
①間違えてロデオ会場に移動してしまう。
・ロデオ会場でムスターヴェルクに乗ろうとするも振り落とされてしまう。
②ブリーダーズカップCではムスターヴェルク以外にも競合馬が多数
・ケンタッキーダービーを制した「駆逐艦」ジャガーノート。
・ジャガーノートに勝利したトムホーン。
・サンタアニタDBの勝者ススーディオ。
③ブリーダーズカップC
・ムスターヴェルク、ジャガーノート、マキバオーが先頭を走る。
・二頭の先頭争いについていけず何度もはじき出されるマキバオーだが、ムスターヴェルクは外ラチに走っていき、空いたインを獲得する
・しかし根性勝負をスカされて最後に失速で5着ムスターヴェルクが首位。ジャガーノートが2位。
・ムスターヴェルクの圧倒的なハングリー精神に打ちのめされてしまう。
ここでマキバオーの心境に大きな変化が……
ミドリマキバオーにあったようなすごみが。
本格始動を始めたころのヒノデマキバオーにはあったすごみが。
今のマキバオーからは失われていた……
今のマキバオーはもうハングリー精神を失ってしまったのか?
燃え上がらない理由はいろいろあるよ。いろいろ。
己の力の限界を感じてのあきらめ
逆もある。現状での満足、あるいは納得。
単純に老いというのもな……。まだやれるとか……そんなレベルのモチベーションじゃ続けられねえんだ。
①閉塞感が日本競馬に漂っていた
・アマゾンスピリットも相変わらず圧倒的な強さだが世界挑戦をあきらめてしまった……
・ファムファタールも国内では敵なしでJC・有馬記念も完勝するが凱旋門賞へ挑む意欲は薄れ、レース自体への意欲を失い休養へ……。
・マキバオーも高知県知事賞では圧倒的な強さを見せつけ、ファンからは世界挑戦を求められているのに、当のマキバオー自身はすでに世界へ挑戦する意志を失っていた。
②マキバオーは川崎記念に出走する
・ジオーハチマンやキングアナコンダ、トータルケイオスなどいつものメンツを抑えて勝利するも明らかに調子が悪い。
マキバオーはこのまま燃え尽きてしまうのか……?