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ゲオの100%子会社である株式会社エイシス(DLSite運営)が3年で売上2.5倍になって売上250億を突破したよという話

gamebiz.jp

私は親会社であるゲオの株主であり、DLSiteの成長には大変期待しておりますが、DLSiteは期待以上の成長を見せてくれております。

今までゲオは決算説明資料でDLSiteの存在を軽く扱い続けてましたがついに決算説明資料でもDLSiteが取り上げられることになりました。よかったねエイシスさん…
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なお、ゲオ本体がコロナのせいでボロボロなので株価はむしろ下がっててジェットストリームショボーン(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

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とはいえ、純資産は730億円。現金だけでも190億を保有している上、ぶっちゃけDLSiteだけでも今の時価総額470億くらいの価値を持ってると思っており、コロナが収まったらゲオの株価は自然と復活してくると思っているので脳死しながらガチホしようと思ってます。(皆さんにはコロナが完全に収まるまではお勧めしません)



まずこの記事では投資家目線を抜きにして、単なるエロ同人スキーとしてDLSiteの成長について順番に見ていきます。


すでにいろんな商材のトータルの販売本数ではDLSiteは「FANZA同人」を上回りつつある

こちらの記事で紹介しましたが、すでにDLSite全体での販売本数はFANZA同人を上回りつつあります。
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FANZA同人は有力な同人作家さんやCG集を囲い込んでいてその力で今でも驚異の販売数を誇っていますがDLSiteはエロマンガやCG集だけでなくさらに大きく3本の柱を持っているのが特徴です。




ではさっそく内訳を見ていきましょう。



まず会員数自体が420万人から200万人一気に増加して620万人に!

この1年で新規に会員登録したユーザー数は200万人と増加。 その結果、 全体の会員ユーザー数は620万人(2021年4月末時点)となりました。また、 作品制作・登録販売をされるサークル(クリエイター等)の登録数が累計で5万を超え、 国内最大級の二次元総合ECプラットフォームとして成長し続けております。

fanzaは同人だけでなく全体で会員数が3200万人程度とされておりますが、同人だけならもはやDLSiteが上回っているとみて間違いないと思います。


コミック部門は1.64倍に伸長

この1年でのコミック販売における新規取り扱い作品数が66,000本以上の増加となり、 大手出版社のタイトルを含む245,448本の作品を取り揃えております。 コロナ禍での巣ごもり需要で電子書籍市場の好調が追い風となり、 コミックを中心とした売上は昨対比164%となりました。

こちらもすごい伸びですね。 

コミック部門では何と言っても「伊東ライフ」先生の衝撃が大きかった

「伊東ライフ」大全集がDLSite専売になったことが話題になりました。(もちろんDLSiteマンガ部門ではぶっちぎりで歴代一位の売り上げです)

理由は「モザイク」問題であり、伊東ライフ先生は今後もFANZAでは「伊東ライフ」大全集を出す予定はないとのことです。

www.dlsite.com

大半は50%オフのセール時に売れたものではありますが、この1作品だけで1.2億円程度売り上げていることになります。DLSiteはFANZAと違ってコミック部門でこういう大型売上になることはなかったのですが、FANZAが大型作家の取り込みを失敗し、その枠をDLSiteがうまく取り込めた形になります。


モザイクと言えば、もう一つがコロナによる即売会中止の影響→二次創作がDLSiteにも流れ込んできている印象

実はもともとモザイクに関しては「電子」と「即売会」では基準が大きく異なっています。

即売会でエロ同人を買ったことがある人はご存じだと思いますが、即売会の方は「線」でのきわどい消しができるのに対し電子版は広範囲に向けてモザイクがかかりやすいという問題があります。それが原因で電子版はBOOTHしかやっていないという作家さんもいます。

しかし、コロナの影響で即売会が中止になったことで、二次創作をやってる同人作家さんを中心に販路として電子書籍での販売をせざるを得ない人がかなり増えてきました。もちろん、元々二次創作に強く通販でもつながりがある「とらのあな」「メロンブックス」なども電子書籍化を進めていますが当然FANZA、DLSite、BOOTHなどでも販売を行うサークルが増えてきました。たまに3年くらい前に紙で販売されていた同人誌がFANZAのランキングに入っていたりして「あっ(察し)」となることがあります。

特に「FGO」「アイマス」「艦これ」など二次創作での電子書籍販売に寛容なジャンルではDL販売が目立ちますね。露骨にダメって言われてるジャンルでも作品出してるサークルさんもいますが(エロ〇ズンさんとか)FANZAさんやDLSiteさんは許可していいのか。。。
note.com

こういう状況で、即売会上がりの人はモザイク処理を嫌ってFANZAでの販売をやめてDLSiteやBOOTHでの販売のみとしている人もちらほらいます。
販売者が嫌がるというか、読者側が「FANZAのやつは完全版ではない」ということでちょっとでも消しが薄いBOOTH版やDLSite版を求めるといった方が正しいでしょうが、モザイク問題は今後FANZAにとってのアキレス腱になるのではという見方が結構強くなってきていますね。

「すべての媒体に出している人は、電子書籍取次を使っている」かもしれません。なぜかというと「電書バト」は審査さえ通ればあとはレベニューシェア(売上に応じて何パーセント払う)という仕組みで、一切手間がかからないからです。 過去作品がたくさんある人やメインのサイト以外をDL販売に登録する人は「売れればラッキー」くらいの感覚で電書バトを使っている人が多いと思います。
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実は女性向けのエロ同人作品はDLSiteが圧倒的に強いです

FANZAが取りこぼしたもう一つの大きな市場としては「女性向け同人誌(特に乙女向け)」というジャンルがあります。

FANZAでもBL作品はちゃんと取り扱っており、こちらはベスト100にも3~4本は入っています。時々ベスト10に入る作品もあるので、きちんとFANZAにも女性ユーザーはいます。別にFANZAが女性お断りというわけではない。

しかし、DLSiteはきちんと「女性向け」コミックの特集ページを作り、BLと乙女向けをきちんと分け、それぞれに作家さんをクローズアップして育てるということまでやってます。そのおかげでこちらの分野では圧倒的にDLsite側の売り上げが大きいです。


例えば女性向けで今年一番売れた作品は6.5万本売れています。一方、DLSiteでは男性向け同人コミックで一番売れた作品でも6.5万本売れた作品がありません。というか2万本越えすらほとんどない。
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DLSiteは女性ユーザーの方が強いというのがわかっていただけるかと思います。
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個人的には「異世界トリップ先で助けてくれたのは、 人殺しの少年でした」という作品がお勧めです。もちろんエロ要素もあるのですが、ストーリーがしっかりしていて男性が読んでも、というか漫画好きな人が読んでも楽しめる作品が多いのでお勧めです。
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元々メインであった同人CG作品も伸びてはいるが存在感は少し弱くなっている気がするが、それでも1.39倍に伸びている。

個人のクリエイターが手掛ける作品が多くを占める同人誌・CG集の分野では、 リアルイベントがコロナ対策のために中止や延期となる状況が続く中、 オンラインサービスの強みを活かした販売施策などが奏功し、 昨対比139%と堅調に推移いたしました。

元々「エロゲ」の代替的な存在として爆発的に伸びたジャンルでしたが、最近はマンガへの回帰現象が目立っており、存在感は少し弱まってきている印象です。

とはいえ、「分業」がやりやすく、企業が有名絵師をスカウトする形で工業的に作る作品が増えてきたり「3DのCG技術」を駆使したリアリティの高いCG集など新しい動きも伸びてきています。特に年度の後半からは「動画」作品が目立つようになってきており、こうした新しい需要が今後伸びていく可能性はあるかなと思っています。



ボイス・ASMR作品はDLSiteが圧倒的に強い!前年度の音響スタジオへの投資の甲斐もあって1.7倍に伸びた!

コミックだけでなく、 ボイス・ASMR作品の売上は昨対比170%と『DLsite』の売上をけん引する一大ジャンルにまで成長をしており、

ボイス作品・ASMRについては詳しくないのですがこちらも3万本越えの作品が多数登場しており、マンガ作品よりも圧倒的に売り上げが多いです。

何より、音響環境さえそろっていれば、あとはシナリオ・声優さんだけでほとんど出来上がってしまうので作品のリリース期間が圧倒的に短いです。どんどん作品が出せるので、「工業作品」のようにどんどん出ていきます。売れっ子の声優さんはいろんなサークルさんから引っ張りだこで500作品くらい出されている人がいます。

「量産力」×「1本あたりの単価も高い」×「マンガ以上の売り上げを誇る作品も多い」ということで、DLSiteの売り上げのメインはこの音声作品となります。


個人的に好きな声優さんは、「ぬきたし」で橘 麻沙音の声を担当されていたそらまめ。さんです。エロから癒し系音声までオールマイティーにこなされています。
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ただし、この分野は最近完全にレッドオーシャンとなっています

元々は声優学校に通っている声優さんのタマゴが、アニメやエロゲ声優を目指す過程でバイトとして声を充てるケースも多くあり、そういう人たちが積極的にSNS活動で頑張りながら少しずつうまくなっていくの応援するような楽しみがあったのですが……

2020年からは圧倒的知名度を誇るVTuberさんやプロのアニメ・エロゲ声優さんが、企業の全面バックアップを受けて音響や効果音までこだわった高品質な音声を出すようになっています。
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相当なガッツがなければ無名の新人さんが活躍できるスペースはどんどん狭まってきている印象です。そのせいか、新人声優さんはエロ方面で過激な音声を担当することが増えてきており、まぁその……いろいろ闇があるようなないような? (逆にいうと、かなり高品質な音声が350円くらいで投げ売りされてたりする)



未だにDLSiteの売り上げメインは同人ゲーム。この分野の売上も昨対比1.53倍!

売上総合ランキングを確認すれば明確なのですが、「子産み島」というCG作品を例外とすると、DLSiteの売り上げ10位作品はすべてゲームです。13位でようやく音声作品が登場し、20位あたりからちらほらと音声作品が増えてきますが30位までほとんどがゲームになっています。

ゲームの売上も昨対比153%

こちらは引き続き好調ですね。こちらでは「12100円の同人ゲーム」が10000本売れて話題になったり、有名な作家さん(Ixyさん)がイラストを担当されたゲームなどが話題になりました。

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それ以外にも今年は高品質なゲームが多かった印象で、特に「ロレーナと遺跡の国」はやりこみがいのあるアクションゲームが出たとして一時期大分盛り上がりました。

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さて、そんなゲーム部門で最大の注目株はなんといってもサムライヴァンダリズム。販売してから2週間たたずに4万本売り上げ突破はおそらく史上最高ペースです。

DLSite同人ゲーム制作の中で4番目に売り上げ額が大きいと思われる「サークルONEONE1」*1が、本気で覇権を取りに来たRPGゲーム。

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もはや完全に「商業エロゲを越える」レベルの作品であり、主題歌は「ひぐらし」でも有名ないとうかなこと島みやえい子が歌っています
グラフィックレベルも高い上にRPG部分は100時間以上遊べるといわれています。


詳細はこちらに年間売上ランキングがあるので参考にしてください



ほかにもエロゲーとか一般コミックとか商業エロ漫画とか一般ゲームとかあるけれど規模としてはそこまで大きくないので割愛

この辺りはFANZAの方が圧倒的に強いです。

とにかくFANZAが鬼のように囲い込んでいるので「FANZA専売」になってるものが多いんですよね。

仮にDLSiteで発売されるにしてもFANZAの方が発売日が早いものが多く、どうしても優先度が二番目になってしまうのは仕方がないところ。

dlsoft.dmm.co.jp

とはいえ、なんだかんだいって私は年間に8万ポイントくらいもらっているのでFANZAとDLSiteで同じもの売ってたらDLSiteで優先的に買い物をしています。

いつもお世話になっております。2021年度もさらなる成長を応援したいと思います。



ところでエイシスさん、会社の売り上げが250億になったのはいいけど、純利益が5775万円しかない(去年は8.87億ありました)のですがそれは……

というわけで、ここまではオタク目線での評価です。
この記事に需要があるようであれば、次に投資家目線での評価を書いてみようと思います。


具体的にいうと、売り上げは250億になったのに、純利益が5775万円しかない点についていろいろとツッコミたいと思ってます。
catr.jp

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続き書きました。

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追記:「DLSiteってゲオの子会社だったの?」「上場企業がエロやってもいいの?」と思われた方は過去に書いたこの記事も合わせてお読みください。

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TSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(現在は上場廃止)以来、
上場企業でも売上比率が一定以下ならアダルトやってもいいという慣習になっており、ほぼすべての電子書籍サイトはアダルトをやって一気に伸びてます。

*1:私は歴代売上1位は「Teaching Feeling」の作者さんで2位は「とろとろレジスタンス」。3位は「みこにそみ」かなと思ってますが確定ではありません