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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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統一教会の話題を見るたびに「電波の城」のことを思い出す

カルトの外側の人間からしたら、統一教会の話なんて言うのは怪しい宗教はとりあえずつぶしてしまえで終わりだし、それで正義感も満たされてハッピーということで何も悩まなくていいシンプルな話ですよね。

ところが、カルトの内側の人間からしたら、どんなクソな宗教組織であれ、そこがよりどころになってしまっていて、外に出た後の恐怖やそのあとの苦難を想像すると足がすくんでしまうこともあるようです。


カルト宗教二世が教団内でどんな苦しみを味わったかや、教団から解き放たれた後どれほど生きるのがしんどいかという点についての漫画を読むと、「宗教組織をつぶす際は、内部の人へのケアをミスるとそれはそれで社会不安の原因になる」と思ったりします。(それでも統一教会はさすがに問題がありすぎるので、規制は必須。できればつぶれてほしいと考えてますが……)


そんなわけで、カルト宗教二世がリベンジで社会を引っ掻き回す物語として「電波の城」は今でも結構印象に残ってます。

manba.co.jp

途中から天宮詩織の過去にとって重要な宗教団体などが絡んでくる。この宗教団体は80年代後半から90年代を生きていた人に忘れられない某宗教や、ジム・ジョーンズの人民寺院を思い出させる内容だった。


kansou-review.com

主人公の天宮詩織(しお)はFM曲のしがないアナウンサー。しかし野心は凄く、いつかテレビ業界(電波の城)のトップに立ってやると言うのが表向きの話です。そしてもう一つ、実は17年前に集団自殺したレムリア教団と言う新興宗教の生き残りであることが裏の話であり、知られてはいけない過去です。

電波の城のトップに立つ為のアナウンサーとしての権力争い。レムリア教団に纏わる秘密を暴こうとする者との攻防。この二本柱で話は成り立っています。


bigcomicbros.net

幼くして社会の裏側に迷いこみ、日影で生きることを余儀なくされた少女、天宮詩織。その反動から華やかなテレビ業界で女子アナの頂点を目指すことになった彼女が、テレビ業界で成し遂げたかったこととは?

かなりネタバレしてますが、ここまでネタバレしても、全然ラストがどうなるのか予測できなくて最後まで楽しんで読める作品でした。



この機会にまた評価されてほしいと思う。カルト教団の中の醜い争いや、宗教組織が崩壊していく中でどんな地獄があったのかをぜひ読んでみてほしい。




余談ですが、今回の件で複雑なことを考えるのがにがてそうな、はてブのいつもの方々がここ数年で間違いなく一番幸せそうにしてるのが印象的ですね。やっぱりはてなブックマークは23歳どころか40歳を過ぎても社会に適応できなくて「マジカルファイターアン」のまんまな人が多いんだなっていう印象になってます。

makaronisan.hatenablog.com