数年前に紀伊国屋書店でこういう本を読んだことがある。
その時は、すごくわかりやすい本だけどこれってどういうところに需要があるんだろう?って思ってた。
今から思うと、今子供を持つ親の人たちは、子供たちにこういう形で教育をしないと危ないかもしれないな。
著作権云々の前に、子供たちには「自分誰かの権利を侵害している」とか「自分がやってることが法に触れる」という感覚自体がなかなか理解が難しいと思う。ましてインターネットにおいては「周りがやってたら自分がやってもいい」になりがちだ。
Twitterとか見てたらそりゃネットにある画像はだいたい自由に使ってよいだろうって思うだろうし。
私だって引用のルールを完全に守ってるわけじゃない。
私は「あくまで著作権者がおめこぼししてくれてるだけで結構危ない」っていう認識を持っているから
限度みたいなのを意識するが、そもそもその考えすら持ってないとなると結構危険なこともできてしまうだろう。
これは小中学校での「いじめ」が無邪気に行われることとも通じると思う。
過去に何度も取り上げてきたけれど「聲の形」というマンガがある。
第一話で、さんざんいじめを行っていた子供たちの姿が描かれるが
誰一人自分たちがやってることが悪いことだという認識はなさそうだった。
むしろみんなで楽しく遊んでる、くらいの描写になっている。
自分の家が貧乏で苦労していて、モノが大切だとわかっていても他人のモノを壊すことには何の問題も感じない。
そのくらい、子供にとって「権利」という概念は難しいのだと思う。
しかし、「被害額を弁償させられるかもしれない」といわれた瞬間に急に青ざめる描写がとても生生しかった。
この漫画がどれほど現実を反映しているのかはわからないが、自分には説得力があると感じられた。
小学生の子供たちにはこのくらいわかりやすくないとわからないんじゃないかな。
それにしても、普通の人はどこでこういう「他人の権利」について自覚するようになるんだろうね
公民の授業がそこまで優秀とは思えないし。
余談
私が今住んでいるところは、住環境としてほとんど不満はないのだが生活範囲内に大きな書店がなくてそれだけはかなりつらい。
コロナ以降私はブログでマンガの感想記事を書くことが顕著に減ったのだけれど、コロナ前は毎日本屋に寄るのが当たり前だったから、最近はどういう本が話題になのか全然わからなくなってしまったしなんとなく気になった漫画を買って帰って帰りの電車で読むという習慣もかなり薄れてしまったからだ。