— 四ツ打ニヒヒ🤖📶/江部研 (@Nihihi_EbeLab) 2026年5月15日
VTuberをはじめて驚いたのが「誰も幸せにならない」ことが多すぎるなということだった。配信そのものじゃなくて「VTuberの上昇志向とかにつけ込んで小銭稼ぐ業者多すぎ」っていうやつ。


酷すぎる話だがしっかりした人が書いてくれてるから非常に面白かった。
ぜひこのツイートの引用欄も見てほしいと思う。色んな人がいろんなことを追加で説明してくれている。
同じようにわかってる人と、バカなオタクでは
いうことが真逆なので面白い
というわけで
VTuber界隈の案件、グッズ、プロダクション契約の話だ。
VTuberのファンも演者も、お互いになんとなく「推しを応援できた気がする」「Vになる夢に近づいた気がする」という感覚は残るのに、どこかすっきりしない。
ファンも、演者も、誰も本当には得をしていないような後味が残る。
この「誰も幸せにならない」感じの正体は何なのか。

それを理解するために、広告業界で使われているひとつの指標を入口にしたい。
「ROAS」 という言葉だ。ロアスと読む。聞いたことがない人も多いと思うが、これを知ると、VTuber界隈で起きていることの構造がくっきり見えてくる。
## ROASとは何か——業者が本当に見ている数字
ROASとは、Revenue On Ad Spend の略で、日本語にすると「広告費用対効果」だ。
計算式はシンプルで、「広告によって生まれた売上 ÷ 広告にかけたコスト」で出る。
たとえば10万円を広告に使って50万円の売上が生まれたなら、ROASは500%(5倍)ということになる。この数字が高いほど、「効率よく稼げた」ということだ。
広告業界では、このROASを見ながら「どの媒体にどれだけお金をかけるか」を決める。
テレビCMに出すか、YouTubeに出すか、インフルエンサーに頼むか——全部この数字で判断される。

ここで重要なのが、この思考に慣れている業者にとってはVTuberも「媒体のひとつ」でしかないという点だ。
登録者数、視聴者層の年齢・性別、コメント欄の盛り上がり方——これらは業者の目には「媒体スペック」として映る。
テレビの視聴率や雑誌の発行部数と、本質的には同じ扱いだ。
つまり、ファンが「推しのために」という気持ちでグッズを買ったりくじを回したりしているその瞬間も
業者の画面にはコンバージョン率とROASという数字しか映っていないと言っても過言ではない。
「同じ取引を、ファンと業者はまったく異なる言語で見ている」
これが、この問題の核心だ。

ファンの「応援」や「善意」が搾取に変わるメカニズムについて
ROASという概念を頭に置いた上で、改めてファン心理の側を見てみよう。
推し活をしたことがある人なら感覚でわかると思うが、「高いお金を出す」という行為には、単なる購買以上の意味がある。
「自分は本気で応援している」という自己証明であり、「推しの活動に貢献できた」という充足感だ。これ自体は、なにもおかしくない。
問題は、この心理が悪用されたときに起きる。
「高額を出す=推しへの貢献」という善意が積み重なると
「自分はただのファンではなく、特別な存在だ」という感覚が生まれやすくなる。
業者はこれを計算に入れている。
高価格帯の商品を用意し、「一部の熱心なファンだけが手に入れられる」という希少性を演出することで、ROASを最大化する設計だ。
ファンの純粋な気持ちが、そのまま収益の燃料になっている。
別にこれがVTuber独自のものというつもりはない。アイドルビジネスでも、同じ構造は昔からある。ただし……

生身の人間を使う場合には自然なブレーキがあった。
タレントは老いるし、スキャンダルを起こすし、体力にも限界がある。「使い倒す」には限度があった。
VTuberはこのブレーキが効きにくい。
アバターは老いないし、中の人間を酷使してボロボロにしても、ファンからはわかりにくい。
とにかく生身のアイドルを、ファンから見て魅力体な水準まで完成させ、その水準を維持するためのコストがVTuberは安上がりである「と認識されている」。
(オタク側からすれば「オタクを舐めんな」と思うかもしれないが実際の数字を見たら反論できないだろう)
とにかく運営側や広告代理店側の人間からすれば、才能や経験が薄くても「ガワ」さえあれば短期間の集金マシーンとして機能させられる「と認識されている」。
だから、運営側は夢を持った若い演者を安く使い、ファンから集めて、燃え尽きたら次を入れる。
このサイクルの回転を、トレーディングカードゲームの流行り廃りなりに速いペースで回す。
ここでにじさんじやホロライブのVTuberを例に出して反論する人がいるかも知れないが、あれは例外である。
あれはVTuberのトップの存在で、長期的に運用したほうが収益が伸びるから比較的丁重に扱われているだけだ。
中堅層以下は「VTuberビジネスにとっての取り換えが聞く部品」としてしか認識されていない。
にじさんじやホロライブのVTuberしか知らない人はそこを勘違いしている。
そんなだからファンはにじさんじやホロライブのVTuberを応援する感覚で推し活をしては裏切られ、演者も幸せなファンとの関係を夢見て裏切られるケースが多発するのだ。