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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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幸腹グラフティ

「ご飯を美味しそうに食べられる人間になりなさい」


子供の頃何度も親からそう言われました。

でも、私は、その言葉が意味することを取り違えてしまいました。

「自分が美味しいと感じながら食べれば良い。

 自分が美味しいと思うときにとる行動を強化していけば良い」

そんな風に考えた結果、私の食べ方は

ガツガツかきこむような、ひっきりなしに箸を動かすような、そんな風になりました。

「ごはんを美味しそうに食べなさい」と言われれば言われるほど、もっともっとその傾向が強くなりました。

親は私が言っても言っても反対のことをするので呆れ、

いっていることすら理解できない馬鹿息子と思って注意するのをやめてしまったそうです。





高校生くらいにになってから、お前の食べ方は、ご飯を作った人に失礼である、と言われました。

もっとゆっくり、丁寧に味わって食べなさいといわれました。

ゆっくりというのがどの程度かわからなかったので尋ねると、

「口に入れたものが喉を通るまでは箸を休め、口の中のものを味わう」と言われました。

私は「(私にとっての)美味しそうに食べること」以外に

「人前ではゆっくり味わって食べる」ことを考えるようになりました。

食べる速度はとてもゆっくりになりましたが、

自分にとってはゆっくり食べることは「美味しそうに食べること」は反することだったので

なんとなく無表情になって、あまり美味しそうに食べていないと言われました。






他にもいろいろありますが、私にとって、「ごはんを美味しそうに食べる」ことはとても難しいことです。

私はいつも結構ご飯を美味しく頂いているつもりなのですが、どうもそのように見えないようなのです。

でも、実際に、ご飯を美味しそうに食べている人を見ていると、こちらも幸せな気持ちになります。

ご飯を美味しそうに食べられるというのはそれだけでとても価値がある行為なのだと思います。






「幸福グラフティ」は、ご飯を美味しそうに食べる女の子を描写する作品らしいです。

私は女の子が美味しいものを食べて、幸せそうにしている描写がみたいです。

作品中にある人間ドラマの要素とか、この作品に関しては女の子同士の掛け合いすら個人的にはどうでもいいので、

もっとご飯を味わって食べている女の子をビシバシ描写していってほしいと思います。






というようなとても偏った期待を込めて、幸腹グラフティ1話見た結果。


「ちがうんだ、私が見たかったのはそうじゃないんだよ…」という感想になってしまいました。


こんな私におすすめの作品は無いでしょうか。