私たちは敵じゃない! 頼ってください
私たちに仕事をさせてください。私たちは、そのためにいるんです!制度などを知らないと控除を受けられないのはこちらの努力不足と私は考えています。なんでも相談してくださいね。
名前の通り税務署職員の女性が主人公の漫画。
マンガなので、どうしても窓口業務よりも「臨宅」の描写が多くなるのはしょうがないと思います。また、滞納者の中で悪者はあんまり出てきません。主人公も熱血過ぎてたぶん職務を越えたことをいろいろやってます。リアルかというとたぶん違うでしょう。エンタメとして割り切る部分はあると思います。でも税務署の人がどういう業務をやっているかはイメージしやすくなると思います。
1巻は導入編で前向きな話が多いですが、2巻後半あたりからちゃんとえぐい話も出てくるので徐々にバランスが取れてくるのではないでしょうか。またこの作品はだんだん「税金滞納者」を通して、保育園など社会問題になっている現場に回るようになっていくのが面白いです。
日本の支援制度はだいたい「自己申告制」。わからなければ公務員に相談してみる
確定申告をやり直しませんか?更生の請求というのですが。所得金額を見直して税額を下げましょう
木下さんはうちの市のひとり親支援をほぼすべて受けられるはずなの。でもどれも自己申告制。会えれば案内できるし少しは楽になれるのに。年末調整で寡夫控除をしていませんね。年末調整の修正は過去5年でしたら還付申告をすれば可能です。会社の方に相談してみてください。
青色申告は通常の白色申告より手間がかかります(複式簿記による記録が必要)、特別控除があり経費の範囲も白色申告より広く(家事按分)、所得税などの負担が減ります。
第三者納付という制度もありますよ
税の控除が可能な部分はどのあたりにあるのか、とか「公務員は敵」という固定観念を捨てて相談すれば、意外といろんな対応が可能なのだということは知っておくのは大事だなと思います。
日本の支援制度や控除の仕組みは素人にはわかりにくく、それでいでいて自己申告制。本当はこういう仕組みこそAIやらITシステムが活用されるべきだとは思います。そして建前としてはそのためにマイナンバー制度もあるわけですが、実際はセキュリティなどの問題で難しいでしょうね。
何があるのかも、どうやって利用できるかもわからないでその支援が得られない人が多いです。その代わり公務員は問われればちゃんとその案内をしなければいけないという非効率な状態です。でも、非効率でもなんでも、使えるものは使わないと。別に遠慮する必要はなくて、「未納状態」のままいられる方がよほど職員も迷惑なので、控除でもなんでも使ってちゃんと納付済み状態にした方が職員も喜ぶでしょうしね。
公務員でも強い動機をもっている主人公のような人間はたぶんいる
掲載紙が「BE LOVE」だからというのもあるのでしょうが、この主人公は、仕事に対してやたらと熱意を持っています。ちょっと前のめりなくらいですね。
私たちの仕事は税金を徴収することです。それは税金が市民の皆様の生活を支えるものだからです。市民であるあなたが困っているのを見過ごすわけにはいきません!
私なら、あなたのためにとか気遣ってと言われて大切なことを黙っていられたら頭に来ます。大変な時こそ頼ってほしいから。大切な人の力になりたいから!お二人はどうですか
でも、こういう気持ちで仕事をしてる人ってたぶんいると思うんですよね。 私の友達でやはり公務員をやってる人間いますが、一般的なイメージと全然違って精力的にいろんな取り組みやってます。当たり前ですが、公務員という職業によってその人の性質が決まるわけじゃなく、その枠組みの中でもやる気がある人とそうでない人がいるというだけの話なのでしょう。
どんなことでも、熱く仕事してる人は格好いいなと思い尊敬します。
「健康で文化的な最低限度の生活」柏木ハルコ - この夜が明けるまであと百万の祈り
最近こういう公務員もののマンガもちらほら出てきましたね。知らずに敵視するよりは、ちょっとでもいいからこういう形で知ってみるのも悪くないんじゃないでしょうか。