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「二月の勝者」5巻  「受験が親と子供の二人三脚である」の意味がようやくちゃんと描かれる

5巻は今までで一番面白かった。


というか、5巻まではあくまで寄り道というか下準備みたいなものであり。
この巻からようやく本格的な受験勉強がようやく始まった、という印象です。

4巻までは受験「以前」に親が子供のポテンシャルを邪魔する存在にならないようにするための話だった

とにかくこの漫画は想定読者が「保護者」であるとはっきりターゲッティングされており、つまり「親がどういうことを考えなければいけないのか」を描いているといっていい。

その上で、4巻までは受験以前のレベルの話だった。

具体的には「子供をダメにする親」のパターンとして

「勉強は中学に入ってからでいいと思ってる親(1巻)」
「どうせうちの子には無理だと思ってる親(2巻)」
「虐待的に子供を追い詰めてつぶしてしまう親(4巻)」
「緊急回避的に塾に通わせているだけの親(4巻)」

などを描き、こういうふうになってはいけない→こういうふうに考えるべきだ、と促してきた。
子供たちもどちらかというと「下のクラス」「偏差値55以下」の生徒に寄った内容になっていた。


5巻からようやく「選抜テスト」の結果最上位のΩクラスに選抜された生徒を中心にして「受験に前向きな親」を後押しする内容になっている。



5巻での親のミッション1:「6年生の夏休み」に向けて受験を完全に「自分事」にさせること

さて、ここから本当の意味で学費以外での「親と子供の二人三脚(役割分担)」がスタートします。

(親は焦っているのに子供にそれが伝わらない。そんな時に)
おススメの言葉があります。それは「勉強のことに関してはあなたにまかせているからね」

私は「せっつけ」とは言っておりません。親が子供に口を出すと、そのあと喧嘩で1、2時間は勉強にならないですよね?

「勉強しなさい」「〇〇しなきゃダメでしょ!」「どうして〇〇しないの」などの言葉かけは、ご自身の不安をお子さんにぶつけているだけ。

いつまでも口を出していたら、「やらされている」という気分から抜けられない。「この受験は親のものではない自分自身のものなのだ」と自覚させないと。

それはまさに「今」。

「今」!お子さんにもっとも必要なのは!受験を自分事にさせることです!

というわけで、親は焦りつつもその焦りを子供に直接ぶつけず子供が自分から進んで勉強をするようにしなければいけないと語られています。

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その橋渡しとして、塾という存在が重要になってきます。


5巻における親のミッション2:12歳の子供のメンタルを支える「受験プラン」をこの時期から準備し始めること

第一志望校以外の併願校、安全校なども含めて考えておくこと。
親にとっての自分事はむしろこちら側にあると考えてもいいと思います。

私、受験って。本人さえがんばればいいと思ってきたけど。
思ったより大人の作戦が必要で……親の責任重大じゃない…! 

怖い……!

この「子供は子供で頑張る」「親は親で頑張る」という役割分担の意識があれば「自分は子供のケツをたたくだけでいい」という認識から虐待につながるようなことは防ぎやすいでしょう。この受験プランについても塾の先生というのは非常に重要になってきます。



「勉強さえできればいい」「子供を頑張らせるだけでいい」と考えている保護者の方は、ぜひこの2つの役割を頭の片隅に置いておくといいと思います。



5巻の後半では「合宿編」がスタート

ここではいつもの吉祥寺校以外にも他校の生徒などが集まって合同合宿を行います。

私は自分が受験したときには合宿なんぞなかったので、このパートはなんも知らない人間として楽しみたいと思います。


合宿編ではもともと才能があってレベルが高い生徒と、スタートが遅れたり、才能がないけど努力で何とか頑張ってる生徒のコントラストが描かれます。

先の記事でこういうコメントしてくれてる人いましたけど、

ちなみに俺は小5から日能研だったけど御三家入ったよ。塾行くのは楽しかったけど宿題なんか一つもやらなかったし他の習い事もいっぱいしてた。結局才能とモチベーションが全て。

安心してください。ちゃんとあなたみたいな存在がいることが描かれてますよ(笑)


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理社を遊び感覚で覚えて、
算数の難問を鼻歌混じりで楽しく解く。
こんなテンションで偏差値60に乗せるやついるんだよ。
ねえ神様、やんなっちゃうよね。

そんな感じでいよいよ話が盛り上がってきたので、直接受験が関係ない人でも、今からなら読んでて面白い話になっていると思うのでかなりおススメできるようになってきました。続きも楽しみ。

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