非の打ちどころがまったくみあたらない作品。すごい。
主人公は和人形つくりが何より好きなぼっちの男
主人公はイケメンである。しかし趣味が
・ひな人形製作の練習
・ひな人形鑑賞
・ひな人形と会話(これはあかんのでは?)
なので、みんなと話が全く合わない。
しかも、子供の時に女の子から言われた言葉がトラウマになってて
「自分がいたら和を壊すから」となって誰も友達ができず教室て一人ボッチで暮らしていた。
同じ教室の中で、自分とは真逆の世界で生きている人がいる
ありのままの自分を受け入れてもらえる世界は、きっと生きやすいんだろうな
学校の集団生活においてただ一人でいるってのは難しくて、
ぼっちの人間には周りの人間がいろんなもの押し付けてくるよね。
とある一人のギャルとの出会いが主人公を変える
これに対してスクールカースト最上位のギャルである女の子が
自分の気持ちは、自分のために言わなきゃだめだよ
なんて言ってくる。あー。「星野、目をつぶって」を思い出すなこれ。
この時はまだ「別の世界の人」だったんだけど、
ある時、部室でひな人形の服作ってたところをさっきのギャルに見つかる。
人生/(^o^)\かと思ったら、実はそのギャルがコスプレ大好き少女であり
「あたしにコス衣装作ってくれないかな!?」って言ってくる。
からかわれてるのかと思ったら、ガチのオタだった。
主人公は、ひな人形は好きだけどオタ素養はみじんもないので
彼女のオタク愛は全く分からなかったんだけれど
好きなものを話しているキタガワさんは本当に、本当に楽しそうで
キタガワさんがどれだけ雫たん?を好きなのかは分かった。
とりあえず、彼女の熱意に押されて服作りを始める
というわけで、採寸したりキャッキャウフフが始まるわけだが
オタクに偏見がないのはいいんだけど、男に対して無防備すぎてメルヒェンな感じはあるよね。
でも、採寸の部分はともかくとして、一緒に必要な素材を買いに行ったところは本当に胸が熱くなる。 これね、オタクあるあるだと思うんだけど、大抵一人で買い物行くんだよね……で、一人の時はもうほんとにサクッと自分の目的のものだけ買って帰る。でも誰かと一緒に買い物行く時だとテンション全然違うんだよね。
女の人が買い物の時フラフラ移動したりそもそも時間が長いけど、男は寄り道しない、っていう絵がよくネットで上げられるけど。 男だって友達と一緒にいったら、話しながらいろんな店見て回るだけでも楽しいよね。
その後の、「ゲームを渡して、プレイしてくれたことがうれしくて、お礼におごりたくなる気持ち」もめっちゃくちゃわかる。
「これいいよ」ってすすめても、実際にプレイしてくれる人ってあんまりいなくって。
「面白そー」とかで終わり勝ちっていうか。ぶっちゃけ、ごじょー君が私のおすすめしたゲームをやってくれるなんて思ってなかったんだ。ごめんね。しかもごじょー君。雫たんの制服を半端なく細かいところまで描いてくれてたじゃん。むしろあたしよりも全然詳しくなってる。だから、まぁなんか。ごじょーくんに、したかったんだよ、お礼。
私も好きな作品いろいろお勧めするためにブログ書いてる(私の場合記録とごっちゃになってるからあかんのだけど)から、お勧めしたものを読んで、感想まで書いてくれるって、その時点でもうすごくうれしいのよね。
好感度稼ぎボーナスポイントって「めっちゃしんどいこと」でもあるよね
というわけで一通り準備がそろったところで制作にはいるわけだけど。
勘違いで2週間で作らなきゃいかん、って思ってしまう。
しかもその時に、工場見学とか、定期試験とかと重なって時間が全然取れない。
精神的に追い詰められて倒れてしまうけれど、
そこで尊敬するじっちゃんの言葉を思い出して一念発起する。
surface打ち合わせ位だから大変な時に踏ん張れるもんでなぁ。
お客さんの笑った顔を見ると、やっててよかったなぁって思うしなぁ。
喜んでほしいから、しんどくても頑張れるもんだぞ。
ここの制作過程もっと詳しく描いてほしかったし
作者さんの絵とか見る限り、この部分めっちゃこだわりあるんだろうなと思ったけど
あえてあっさりカットしてますね。
あくまでこれ「コスプレ」を介して、
コミュ下手だけど芸事をもつ男性と、理想の女の子との恋愛を描く作品なんだろな。
そりゃ男って単純だからこんなん見たら命がけでも頑張れちゃうよな……
どうでもいいけど乳袋って本当に作れるのね。。。
早速コスプレ会場に参加してみる
このあたりの物語のテンポすごくいいね。
知らない作家さんだったけど絵はうまいし、テンション高いし、テンポもはやいとかすげー。
正直しょっぱなから完成度が高すぎて「これ服作りの方向ではもう進展はないのかな?」と思ってたけど、実際にはトラブルが起きて途中リタイアになったりというのも良い。
そして次につながるんやね。 うん、本当によくできてるなこの作品。
ごじょーくんのおかげで、コスイベ超楽しかったなー。
てか、みんなマジで楽しそうでやばかったよね。
何がやばいって、好きなことしてる人しかいないの最高すぎる。あの空間にいるだけでめっちゃアガったもん。
あたし基本趣味だったりーなんでもいーんだけど、
好きなことして楽しんでる人めっちゃ好き。なんかキラキラしてるじゃん。
あっさりまりんがごじょー君のこと好きになってるー!?
えええええ、展開早いなオイ!?
からの新キャラ! にコス衣装作る展開に!
さらに、それに対して最初の段階でちゃんと伏線貼ってるし!
とにかく描写に全く無駄がない。すんごくきっちりしたマンガやなって感じ。
その着せ替え人形は恋をする 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
- 作者: 福田晋一
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その着せ替え人形は恋をする 2巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
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その着せ替え人形は恋をする 3巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
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とにかくコンセプトの明瞭さとか、男とヒロインの相性問題とか、テンポのはやさとか、絵のきれいさとか。いろんな点で高評価になるねこれ。