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異世界転生・タイムトラベル・ポストアポカリプスものなどの「知識チート系作品」について好きな作品まとめ

b.hatena.ne.jp

知識チート系の話題って定期的に出るよね。2016年~2017年ころにいろいろ議論されていたようです。
異世界行ったら現代の技術は使えるのか? - KDP(電子出版)のメモ 急急如律令
togetter.com
異世界転移テンプレ、知識チートの可能性と利用法を考えてみる | イマ猫のおすすめweb小説紹介所

現代知識チートマニュアル (モーニングスターブックス)

現代知識チートマニュアル (モーニングスターブックス)

小説家になろうには「知識チート」のタグが付いた作品が現在488あり、アルファポリスやカクヨムでも同様に人気なので相当人気があると思いますが、はずれが多いためなかなか難しいところです。
https://yomou.syosetu.com/search.php?word=%E7%9F%A5%E8%AD%98%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%88
関連として「内政チート」があり、これは似て非なるものなので区別したいところ。


せっかくなので、自分が好きな作品をいくつか紹介しておきます。たぶん私が知らない作品いっぱいあると思うので、また面白い作品あったらこの記事に追加していきたいと思います。

最初は過ぎた科学知識はEVILであるという視点みたいなのが目立った気がする

知識チートの前はむしろ「オーパーツ」ものが多かった気がします。一部の組織が管理して戦いあうみたいな感じ。セカイ系的なノリとも相性が良かったと思う。あんまり覚えてないけど「スプリガン」は当時すごい面白かった気がする。あとは「フルメタルパニック」のウィスパードの設定はありそうでなかった感じ。

スプリガン〔保存版〕(1) (少年サンデーBOOKS)

スプリガン〔保存版〕(1) (少年サンデーBOOKS)

私の中で「知識シート」という言葉でこの問題を明確に意識させられたのは「ガンパレードマーチ」や「まおゆう」あたりからですかね。(N.E.P.)
www.tyoshiki.com



次に明確にこの問題を意識させられたのは「パンプキン・シザーズ」です。

Pumpkin Scissors(1) (月刊少年マガジンコミックス)

Pumpkin Scissors(1) (月刊少年マガジンコミックス)

私この作品大好きでブログで何回も取り上げています。この世界の中にカウプランという知識チートがおり、この人物が特許取得をもって後続の科学発達を阻むことで人類の進化をせき止めてしまう、という構図はゾクゾク来るものがありました。これは明確に作品中でもEVILと認識されていました。

カウプラン - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
このカウプランと「バルド・スカイ」のDr ノインツェーンはかなり相似形で面白いなと思ったもんです。


ちなみに「ランス」シリーズにおいても知識チート的な存在がいますが、女神ALICEの検閲によって発展が阻まれています。こういう「人類の発展が意図的に抑圧されてる」系の作品もいろいろあったはずなんだけどいまパッと思い出せない……ほかにどんなんあったっけ?


ラノベやなろうに限らず知識チートは以前からいい作品結構あった気がする

信長のシェフや仁などが有名ですが、このテーマは別にラノベに限った話ではなく普遍的なネタだと思います。

信長のシェフ 1巻 (芳文社コミックス)

信長のシェフ 1巻 (芳文社コミックス)

JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


ラノベや小説家になろうで倫理面抜きに自由に「知識チートで俺TUEEE」な空気が出てきたかな

「あかんのでは?」という話もいろいろ

「異世界転生はスマホとともに」や「百錬の覇王」などがアニメ化して「ある意味」大人気になりました。

異世界はスマートフォンとともに。(1) (角川コミックス・エース)

異世界はスマートフォンとともに。(1) (角川コミックス・エース)

百錬の覇王と聖約の戦乙女1巻 (ホビージャパンコミックス)

百錬の覇王と聖約の戦乙女1巻 (ホビージャパンコミックス)

他にも「物理さん」とか「軍オタハーレム」などがあかん系として有名です。

一方で名作もいろいろと

なろうの知識チート系の水準を完全に塗り替えたのは「本好きの下克上」ですね。

身体の弱い市民の少女へと転生した人間が主人公。
そういうものがある、そういうことが可能である、という「概念」だけをもっているけれどそれ以外は特筆すべきものを持っていない。生まれてきた世界と全然ルールが違う中で、一つずつ試行錯誤しながら目標に向かって進んでいくという内容で、ものすごく地に足がついている感じがします。人気過ぎて一気に第一部~第三部までコミカライズが開始。どのコミカライズもレベルが非常に高いので超おすすめです。

また、異世界転生ものじゃないけれど「戦国小町苦労譚」も人気が高いです。

戦国小町苦労譚 【コミック版】 1 -農耕戯画- (アース・スターコミックス)

戦国小町苦労譚 【コミック版】 1 -農耕戯画- (アース・スターコミックス)

  • 作者: 夾竹桃,平沢下戸,沢田一
  • 出版社/メーカー: アース・スター エンターテイメント
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: Kindle版
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農業高校女子生徒が主人公なので、あらかじめ品種改良された種もみ持ってるという設定。歴史知識等のチートはどの程度歴史を変えうるのか、という点も興味深い作品です。

「戦国小町」はちょっと右寄りなので、GATEとか読むのがしんどかった人はつらいかも

(読解力が不足してとんでもない誤解してるだけとはいえ)、GATEがダメだった三沢さんが戦国小町を推しているという構図めっちゃ面白いんですけど。



他にも以前ブログで紹介した作品の中では魔法との組み合わせで「異世界薬局」や「聖女」ものなどが人気ですね。

異世界薬局(1) (MFC)

異世界薬局(1) (MFC)

聖女の魔力は万能です 1 (FLOS COMIC)

聖女の魔力は万能です 1 (FLOS COMIC)

異世界薬局は製薬のほか化学肥料合成(フランク・カロ法)に挑んでいる。やっぱ著者の素養が必要なんやろなあ


ちなみにこれは「知識チート」に入るのだろうか?私は入ると思っているのだが。

この世界がゲームだと俺だけが知っている 1 (ファミ通クリアコミックス)

この世界がゲームだと俺だけが知っている 1 (ファミ通クリアコミックス)


さらに変則的なものとして「生き残り錬金術師は静かに暮らしたい」とか「ポーション頼みで生き延びます」とか「失格紋の最強賢者」とかあるけどこれは魔法チートだと思うし、「平兵士」などの死に戻り&ループ物まで含めるときりがないから、こういうのは別ジャンルになると思います。どうでもいいですが、私はFUNA作品が前なろう作品の中でもトップクラスに嫌いですね。。。たぶんこの作者さんの個性が致命的に合わないですわ。これ女の子が主人公じゃなかったらマジでスマホ太郎三郎シリーズを越える究極のクソ作品だと思いますよ。美少女ってずるいw


なろうは先ほど述べたように500作品以上関連作品があり、幅が広すぎて全然追いかけ切れていないので、おすすめの作品あったら是非教えてほしいです。


真打として登場した「Dr.Stone」

そうこうしているうちに「ドリフターズ」や「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」などエンタメとしての完成度が高い作品がどんどん増えてきて、ついに「Dr.Stone」が原始時代からのステップアップという形でジャンルを総ざらいしてるようなところまで来ている気がします。

www.tyoshiki.com
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この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた (河出文庫)

この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた (河出文庫)

Dr.Stoneの元ネタになったという本。めちゃくちゃ面白いらしいので一度読んでみたいです。


なんでもそうですが、何かのジャンルについて考えるときは、手あたり次第幅広く読んでいくと各作者が試行錯誤してジャンルそのものを前進させているのがわかるから面白いと思います。

創世のタイガ

創世のタイガ(1) (イブニングコミックス)

創世のタイガ(1) (イブニングコミックス)

(タイムトラベルだけど)は台車作ったら原始人に喜ばれたり逆に狩りを教えてもらったりしてて熱かった。

この作品は未読だったのでさっそく読んでみたいです。というか森先生「ホーリーランド」とか「自殺島」の作者だけど、本当に文明社会から逸脱させていくなあw