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2020年東大入試問題では「学校教育を媒介に階層構造が再生産される」という教育格差を正面から扱っていた、という話

今更だけど面白い話だったので。今年の入試問題も気になりますね。






教育格差についてはいろんな人が丁寧に分析しています

元々この分野ではまず苅谷先生の本が決定版として存在し

学力と階層 (朝日文庫)

学力と階層 (朝日文庫)

そこから松岡亮二先生の本でデータ的に補完していました。

教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書)

教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書)

  • 作者:松岡亮二
  • 発売日: 2019/07/26
  • メディア: Kindle版



単に所得の格差・文化資本だけでなく、親の学歴志向などに触れている本もあります。

この辺りまでは自分でも読んできましたが、東大がこの問題にどういう意図をもって向き合っているのかとかは考えたことがなかったですね。


東大入試問題に隠されたメッセージを読み解く

東大入試問題に隠されたメッセージを読み解く

  • 作者:大島保彦
  • 発売日: 2013/01/16
  • メディア: 単行本


上野千鶴子さんの講演によって、東大がかなり強い問題意識を持っていることは世間に知られるようになりましたが今回の件もその一環だと言えそうです。

www.tyoshiki.com

www.tyoshiki.com

ことあるごとに外野が「東大生は恵まれていることをわかってない」とかいってサンドバッグにしようとする動きは個人的に大嫌いなのですが

東京大学自体がちゃんと問題意識を持って啓蒙に取り組んでることは知っておきたいなと。

なお、私は上野千鶴子さんの講演よりも、「consummatory」について語った東大総長の講演の方が好きです。

www.tyoshiki.com

「みんな一緒」「共感」をベースとしたありかたから「Consummatory(ともに足し合わせる)」の感覚へ

著者の小坂井敏晶さんはこんな人


神の亡霊: 近代という物語

神の亡霊: 近代という物語

東大入試問題に使われたのはp158〜からだそうです。手に取ってみて面白そうなら実際に読んでみようと思います。


社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書)

  • 作者:小坂井 敏晶
  • 発売日: 2013/07/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
私のように初心者はこちらから読んだ方が良いのかもしれませんね……。