今月も月かわり500円セールを紹介していきます。
先月はお勧め本が多数あったのですが、今月お勧めしたいのは2冊だけですね。
今月の投資本おすすめはこの2冊だけ
何事もまずは大きな枠組みを理解して、少しずつ細かい要素を理解していく方が効率が良い。でも大概の人は逆から勉強を始めてしまいがちです。
投資においてもそうで、個々の投資信託や個別株より先に「歴史」→「アノマリー」を知った上で勉強した方が理解が早いと思います。
幸い今月はそうした歴史・アノマリーに関する名著が500円セールになっています。
新訳 バブルの歴史
2021年1月8日に日経平均がドル建てで新高値を更新しました。
日本人の感覚ではバブルの頂点はまだまだ先ですが、すでに海外投資家からしたら日本は過去最高の株価を達成しているわけです。つまりここからは青天井になるか、それともここでダブルトップを打つかという正念場です。仮想通貨が過去最高値を越えて一気に2倍以上になったことを考えると、日経平均30000円は現実的な範囲に見えているかもしれません。
実体経済は御覧の通り悲惨な状況なので、今が実体経済と乖離したバブルであることは誰も疑いようがないところでしょう。では、このバブルはいつまで続くのか…何よりも「何がきっかけでバブルが崩壊するのか?」がわからなくなってきています。そんな「もう何も怖くない」状態だからこそ今読んでおきたいのが「バブルの歴史」です。
- 作者:エドワード・チャンセラー
- 発売日: 2018/06/16
- メディア: Kindle版
投資をやらない人でも純粋に歴史として面白いです。
みなさんはチューリップバブル、南海バブル、大恐慌、日本バブル、ITバブル、リーマンショックあたりはご存じだと思いますが他にもいろんな形のバブルがあります。
YouTubeでもいくつかのバブル崩壊の物語は動画としてまとめられています。
www.youtube.com
これらを見て面白いなと思った人には絶対におススメです。
アノマリー投資
2420円→500円Twitterを見ているとわかりにくいのですが、日本人は投資信託やETFといった形で個別株投資をしている人の割合が圧倒的に多いです。特に海外株投資をしている人の場合、無理に個別株投資を勉強するより、投資信託に預金をコツコツ積み立てているという人が多い。そういう人たちにとっては、四季報を読んだりチャートとかを見るよりも機関投資家の人たちの事情を理解する方がよほど役に立ちます。それが「アノマリー投資」です。
アノマリーというと「ジンクス」みたいなものとか「おまじない」みたいなものと思われがちですが、投資におけるアノマリーはちゃんと裏付けがあるものです。要するに「機関投資家は●●から●●まではお休みなのでこの時期までに手じまいをする。買いで儲かっているなら利確で下がるし、買いで損している=売り方が損をしているなら利確で上がる」といった懐事情の話から「45日ルール」など証券会社特有のルールから考えて、ここからここまでの期間は今までと動きが逆行する、といったような感じです。
これらはを理解しておくことで、「おおきな流れ」がわかるので、小さな値動きにあまり左右されずに考えることができます。
また、これらは個別株をやってる人にも有意義な情報です。機関投資家にとって上のようなルールは、ルールである以上個別株の事情よりも優先されます。なので、こうした事情のせいで調子がよかった株がその会社には何も問題がなかったのに失速することもあります。こういう時、アノマリーについて知らないと、理由などがわからなくて無理やり売買して深い傷を負うことだってあります(経験あり)。
こちらも純粋にネタとして面白いのでぜひ知っておくとよいでしょう。
その他投資本 投資信託編
ファンドのプロと考える初めての資産運用 人生100年時代の投信活用術 (現代の錬金術師シリーズ)
- 作者:勝盛政治
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
私は読んだことがないので何とも言えませんが評価はとても高いですね。
その他投資本 個別株投資編
4180円→500円定番の古典的名著ですが、私はお勧めしません。現在のように社会変革の時期においてはバリュー株(twitterでは馬龍と呼ばれてたりします)投資はリスクは少ないものの優位性は低いです。また古典中の古典なので、自分で本を読むより、「みきまるのブログ」などで熟練の投資家が解説している記事を読んだ方がピンポイントで要点が理解できます。要するに「安全域」と「グレアム係数」「ネットネット株」の3つの要素さえ理解できていればよいです。
企業に何十億ドルものバリュエーションが付く理由 ──企業価値評価における定性分析と定量分析
- 作者:アスワス・ダモダラン
- 発売日: 2018/08/08
- メディア: Kindle版
今読むのであればこちらの方がお勧めです。ただ、こちらはちゃんとした企業価値分析の本で難易度が高いため、初心者にはやはりお勧めしません。アメリカ株の個別株投資をやってる人は買っておくとよいでしょう。
4100円→500円。
こちらはオニールという名投資家の弟子が書いた本です。こちらもガチの本であり、銘柄分析について詳細な分析を要求します。当然初心者にはお勧めしません。「システム投資」レベルでがちがちに自分の投資スタイルを作りこみたい人向けです。「空売り」も取り入れているのでかなり高度な内容だと思ってください。
実践 ディープバリュー投資 専門知識不要でできる企業分析 (ウィザードブックシリーズ)
- 作者:イェルン・ボス
- 発売日: 2019/04/15
- メディア: 単行本
その他の中では一番お勧めしたいのはこの本です。この本は、難しい知識不要で簡単に読める上に、現在でも通用する内容になっています。
その他投資本 投資術・メンタル系など
- 作者:マーク・ミネルヴィニ
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: Kindle版
読み物として一番面白いのはこの本かもしれませんね。いろんなスーパートレーダーが投資手法について語る本です。
ルール トレードや人生や恋愛を成功に導くカギは「トレンドフォロー」 (ウィザードブックシリーズ)
- 作者:ラリー・ハイト
- 発売日: 2020/10/19
- メディア: 単行本
個人的に投資家が人生とか語り始めたらオワコンって思ってるんですが、ルールが大切なのはたしかにその通りだし、ちょっと面白いので読んでみようかなw
小次郎講師流 目標利益を安定的に狙い澄まして獲る 真・トレーダーズバイブル ──Vトレーダーになるためのルール作り
- 作者:小次郎講師
- 発売日: 2016/05/30
- メディア: Kindle版
私はこれらの本は人によっては役に立つと思うので否定しませんが、初心者が読むには百害あって一利なしだと思ってるので、初心者には絶対におススメしません。
知らない著者だしお勧めしていいかどうかもわからん……
投資本以外
【電子版限定! 豪華特典レシピつき】ロジカル和食― 苦手な揚げ物も煮物も魚料理も得意料理に変わる
- 作者:前田 量子
- 発売日: 2019/12/11
- メディア: Kindle版
最近noshを頼んでから魚料理が好きになってきたんですがちょっと読んでみようかな
- 作者:三田村 雅子
- 発売日: 2015/12/26
- メディア: Kindle版
- 作者:ウィル・デュラント,アリエル・デュラント
- 発売日: 2017/01/21
- メディア: Kindle版