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「紛争でしたら八田まで」 マスターキートンが好きな人は絶対に読もう!ちょうど1巻がミャンマー編です

【おすすめ度★★★★★ 傑作なのでみんな読もう】

今まで何回かブログで言及してたから目にしたことが有ると思うけど、「地政学コンサルタント」を主人公とした物語です。




めっちゃ面白いです。




マスターキートンが好きな人は「女版平賀キートン」だと思って読めばすんなり入れます。



そして、扱っているテーマが現代まっしぐらなのでとても興味深く読めますよ。

「オフィス北極星」「勇午」「マスターキートン」「紛争でしたら八田まで」などなど、リスクという、抽象的で非常にわかりにくいテーマを扱ってるマンガはきちんと専門家が監修についているものが多いですね。そのため、背景・設定の部分が骨太で非常に読みごたえがあります。(本作の監修は東京海上日動リスクコンサルティングの上級主任研究員である川口さんです)




というわけで1巻がミャンマー編です 固有名詞こそ違いますが、このマンガ読むとロヒンギャ問題がすんなりと理解できるようになります

https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/myanmar-illustration-sns-post

ミャンマー問題について興味ある人はぜひ読んでほしい。

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ミャンマー料理。今作はグルメレポートも気合入ってます

1巻は今まさに大変なことになっているミャンマーが舞台です


globe.asahi.com

www.afpbb.com

gendai.ismedia.jp

www.okinawatimes.co.jp

www.nikkei.com




ミャンマー編でのテーマは民族問題と、軍事政権崩壊後の産業の変化の2点。


①民族問題
ミャンマーは軍事政権のほかに民族問題もかなり根強く存在し、法律で民族紛争を引き起こすような投資をわざわざ禁じているほどです。

外資に関する規制 | ミャンマー - アジア - 国・地域別に見る - ジェトロ

「同じ国に別の国がある」レベルで宗教も生活スタイルも違う民族が隣接している。これが単一民族の日本人にはなかなか理解できない。

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「民族問題」をないがしろにしたゆえに、賃金問題も環境問題も配慮した優良な日本企業が従業員のデモによって操業停止に追い込まれます。こういう「日本人には理解どころか想像することすら難しいリスク」がこの物語のテーマです


②軍事政権崩壊後の変化
軍事政権崩壊後に、「国を正常化しようとしたがゆえに」生じるリスクというのがあるんですね。

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この結果、今まで軍需産業とブラック企業しか存在しなかった地域において、軍事政権が崩壊して武器の需要がなくなり、超低賃金による搾取で成り立っていたブラック企業もなくなった結果、その地域の人間が生活の術を失い難民になり、隣接地域とトラブルを起こすという事態が生じます。


togetter.com
このまとめとほぼ同じ構造の問題が生じたわけです。



このあたりは単に「軍事政権は悪」「民主化・リベラルが正義」というイデオロギーに凝り固まった発想では解決できない問題ですね。



八田さんはこれをいかにして解決したか。 ぜひ読んで確かめてみてください。


ちょっととっつきにくく感じるかもしれませんが、実際に読んでみたらサクサク読めて楽しいですよ。

まぁこんな感じのエピソードが1巻につき2つずつ入っています。

2つ目のエピソードはタンザニアです。130もの民族を抱えつつ、言語が統一されているアフリカの奇跡ともいわれる国家。

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しかし八田が向かったのはその中で教育や医療を否定し、呪術や魔女狩りの風習を残している部族の村。一方で土地の人たちは「最新情報機器を持っている」といういびつな状態だった・・・。


という感じのお話です。



テーマ自体はとっつきにくいものもありますが、1つのエピソードごとに4話~5話で解決していってくれるのでサクサク読めます。そして知的好奇心をくすぐられる話になっています。 とにかく普段接することがない文化や思考に出会えて、自分の視野を広げてくれる作品だと思いますので、超おススメです。なかなか他のマンガでは得られない体験ができますよ。



イギリス、ウクライナ編

インド編

アイスランド編


個人的に4巻がめちゃくちゃお薦めなので、1巻面白かった人はぜひ4巻まで読んでみてほしい!



おまけ Divide and Conquer(分断からの征服)戦略には要注意。

この作品の途中で触れられている「Divide and Conquer」はまさに今日本国内でも起きてる現象ですね。みんな簡単に扇動され、内内で争いあう。この状態で得をするのは誰かって外に向けた視点は常に持っておいた方がいいなと思いました。