5月半ばの決算発表から株価昇龍拳。さらにワラント行使完了のニュースが出てさらに株価上昇が加速。
今日の引け値では株価2倍になりました。
正直この企業に関してはさすがに復活無理だと思ってました。「おいおいおい死ぬわあいつ」だと思ってたらまさかの!
今年の3月時点でも専門家から「いきなりステーキを救いたい」的な煽りを受けるほどにボロボロだと思われていたのだが……。
diamond.jp
まさかのいきなり黒字転換!(いきなりステーキ事業のみ。全体ではまだマイナス)
ペッパーフードサービス【3053】
— Multi_layer (@Multi_layer) 2021年5月15日
・来期黒字化思惑
・主力のいきなり!ステーキ事業黒字化(1Q)
・21/3当期純利益黒字化
・計画比大幅増(2021.05.14)
・月次開示
・肉マイレージシステム刷新
・ステーキ単価大幅値下げ
・Afterコロナ
・GoToイート食事券
・(今後)商社等含む戦略的資本業務提携思惑
株主を犠牲にして34億円を調達&虎の子の「ペッパーランチ」を85億円で売却したお金で、何とか資金が尽きる前に不採算店舗の撤退を完了か?
ペッパーランチを売却したときはめっちゃ馬鹿にされてましたね、、、
超ハイピッチでワラント行使を実行。
恐ろしいほどの売り圧力となっており、この間既存株主はひたすらワラントに殴られ続けていた……。
こうしていろんなものを犠牲にして調達した120億を使い、2020年度だけで170店舗を閉鎖。
MAX490店舗を半数の230店舗以下に縮小(3月時点までに257店舗まで店舗整理終了。残り未定となっているのが26店舗)
https://www.pepper-fs.co.jp/_img/news/pdf/2021/20210414.pdf
この結果、売り上げは全盛期の670億に対して240億まで減少する見込みだが、ようやく損益分岐点にたどり着いたようです。
為替の影響もあるとはいえ、半分もの店舗が黒字で運営できていたというのは驚きを隠せません。
正直やり切れると思ってなかったので、一瀬社長の執念は素直にすごいとしか言いようがない。無理とか思っててすみませんでしたm(_ _)m
売り上げは前年比でまだマイナスだが回復基調に戻りつつある
今までテレビなどで取り上げられてた社長のイメージが強すぎて怪文書など根性論ばかりなのかと思ってたら
中の人が変わったのかと思ってしまうくらいスマートな戦略を実施。
2年以上にわたり2%という限界ギリギリの綱渡りだった自己資本比率は3年ぶりに10%まで復活
https://kabutan.jp/disclosures/pdf/20210514/140120210514419998/
資金面が苦しいのは変わらず、まだリストラ費用が必要なのでさらなるワラント行使が続きそうだが「これ以上コロナ情勢が悪化しなければ」倒産の可能性は大幅に後退した。
3053 ペッパーフードサービス
— |■■) (@pant_moon) 2021年6月2日
「11回予約権の行使がすべて終わった」
「終わるとどうなる?」
「知らんのか」
「12回予約権の行使が始まる」
(漫画略)
行使する方も高く転換できるならそれに越したことはないので、次の行使のために株価を高値に誘導してくると思われる。
なお株価は月足チャートで見るとこんな感じ。株価が40分の1まで減少した後の2倍なので、どこまで戻るかわからない。
需給はよくなっており、機関投資家の空売りも次々に撤退している。
チャートだけで見ると、大相場になる可能性はある。
とはいえ、バリューで見れば全く買いたくなるようなような株価水準ではない
売上は200億~250億規模まで縮小される。
理想的な展開として経常利益5%を確保できたとして10億~15億。純利益は6億~9億。
そして現時点での時価総額は174億。すでにPER30倍近い。
アフターコロナの飲食店のバリューだけで考えればとうてい買えるような価格ではない。資金調達のためにMSワラント行使をしまくっててジャブジャブだしね。
あくまでもショート撤退とその追撃による一時的なマネーゲームと割り切ることが必要だと思われる。私は今更買いに行く気はしないですね、、、