はてな村の定義をしない*1まま、はてな村についてフワッと語るクソ記事はっじまーるよー♪
この記事読むよりは「フルーツバスケット」読んだ方が人生にとって有意義な時間を過ごせると思いますが、それでも読みたいという人はどうぞ。
はてな「ブログ」とはてな「村」は微妙に違うよね的な話をしたかったような気がする
・ユーチューバーは成功したらそこで食べていける。コミュニティーでの成功が経済的成功とも結びついている、といういい方もできる。はてな村で成功してもそれだけでは食べていけない。
・ユーチューバーは「ユーチューバー」になりたい人たちが入ってくる。はてな村は「ユリイカ」とか「論座」とか単著とか何でもいいけどはてな村以外に行きたい人が入ってくる。
「はてなブログ全体」が衰退した理由としてはわかりやすいし要因としてはこれが一番大きい。
ただ一つの理由といっても過言ではないかもしれない。
そういう意味でこのブログを否定する意図はない。
ただ、これは「はてな村」の衰退理由ではない。
「はてな村」の衰退の理由としては3点考えている。
①個人のボランティアに頼り切っていた議論のインフラが消滅したから
②人の善意に頼りすぎた脆弱なはてなブックマークの設計自体に限界があったから
③外部から「サヨクの巣窟」といわれるほどイデオロギー色が強くなり、自由な議論を妨げる空気が強くなりすぎたから
こんな感じでだいたい話の方向性を決めたけど、完全に思い付きで書いてるだけなので、この3項目の内容は書きながら考えます。
個人のボランティアに頼り切っていた議論のインフラが消滅したから
ブログを書き続けている人は金銭目的でない人の方が多かった。
大概の人は金銭問題がなくても書き続けられるような人が多かったと思うしそれは今でも変わってない。
そして、アジコさんが指摘しているように金銭を稼げるようになったnoteでは村のようなものは発生していない。
はてな村にあったものは、金銭だけではなかった、と思う。
私としては、当時は金銭的利益以上に、インフラ面での価値があったのだと思ってる。
例えばかつてのはてな村にはネットゆえのオープン性、相互性があった。議論へ自由に参加し、フィードバックを受けられるという点がはてな「村」のいいところだった。
そして、これらを相互尊重の精神やファシリテーター、議論のアーカイブなどなどが支えていた。
はてな村にしかない「参入障壁」があったから、有名人もはてなを議論のプラットフォームとして利用する価値があった。
だが、これらは別にはてなという企業が意図して作ったものではない。
はてなが本当にこれらの文化を守りたかったのであればインフラ整備していたはずだ。
しかし実際には、はてな村が村として機能するためのインフラは、個人のボランティアによって支えられていた。
一時期はボランティアで村長役を務める人がいたり(カノセさんとポナコさん)、アーカイブを作る人がいた。
あるいはニュースサイトが幅広く面白い話題をまとめてくれたおかげで、議題の幅が「はてなブックマークをやってる人間の興味」に絞られず視野が極端に狭くなるのを防げていたのも大きかった。
かとゆー家、sirout2、まなめ、hageXなどなど。書き手以上に彼らの存在が最も重要だったと思われる。
そういう人たちは、ある時ロマサガ2の古代人のようにみんな一斉に村から消え去った。
インフラが徐々に老朽化したとかじゃなくていきなり消滅したのだ。
インフラに頼り切ってバベルの塔を気取っていたはてな村は一瞬で崩壊した。もはやみんな共通の文脈を持って議論を積み重ねるということができなくなった。
そして議論のためのインフラが消滅したあとのはてな言論空間は悲惨としか言いようがなかった。
議論の経験値は蓄積されなくなり、議論についてのリスポーン地点も、最低限の議論のレベルを維持できているかどうかをジャッジする人もいなくなった。
はてなブックマーク側でも「最低これについては押さえておけ」という議論参加の足切りラインもなくなった結果、一切前提を踏まえずにFランコメントが大量に流通するようになった。
結果として、参照する情報がなく文脈がわかってない人たちにとっては「わかったフリ」「無難で道徳的なコメント」をすることが最適解になってしまった。
そうやって、テクノロジ以外の分野ではだんだんとアーカイブをまとめる価値のある議論自体がなくなったんじゃないですかねシランケド。
はてな村のインフラよりはめフラの話したい……。
人の善意に頼りすぎた脆弱なはてなブックマークの設計自体に限界があったから
これはもう何回も書いてますが。悪意の利用者が多すぎます。
はてなブックマーク互助会のみならず、はてなスター互助会までできるとは思ってなかった。
多分、はてな運営は、一時期はてなブロガーを増やそうと本当に思ってた時期はあると思う。
でも、既存のシステムとの相性が悪すぎた。
互助会といわれる人たちのはてブの使い方は、
普通に考えたら責められるべきものではなかったかもしれないがはてブがそれに対応できなかった。
結果としてgoogleの検索汚染とは比較にならないくらいひどいはてブ汚染が広まった。
今になって「互助会のブログを排除したのは間違いだった」みたいに言ってる人いるけど。
いやいや、どう考えてもあの頃の互助会ブログが生きててもダメだったよ。
さらに、はてなブックマークがアプリ化したことにより、スマホからはてなブックマークを使う人が増えた結果として。
ブックマークコメント利用者の数は増えたかもしれないけれど質はさらに低下した。
脊髄反射でのコメント、場に流されてよく考えないコメントが増えて、ブログを書く人の負担が無駄に増えた。
一時期は「問題発言をするコメントをする人を出禁にする」機能があったが、「コメントデザインだ」という批判を受けてその機能はなくなった。
ブロガーとしては、はてな運営からが発しているメッセージは
「はてなというサービスにおいてははてなブックマークがご主人様で、ブロガーはブックマークに仕える奴隷だ」というところまで来ていると思う。
ブロガーは問題のあるコメントを通報しても対応しないし、防御もできない。
ぶっちゃけ当時はともかく今となっては「はてなブログコメントを閉鎖したハックルさんやちきりんさん」を間違いと言い切れなくなっている。
こんな状況でははてな村の「オープンなネット」というコンセプトはのはネガティブな意味しか持たない。
はてなの「性善説」をもとにした設計は完全に時代にそぐわなくなったと言わざるを得ない。
このマンガ結構面白かったんだけど全く話題にならずに終わっちゃいましたね。
外部から「サヨクの巣窟」といわれるほどイデオロギー色が強くなり、自由な議論を妨げる空気が強くなりすぎたから
これは②と合わせてもいいかもしれないけど一応分けて書いておく。
マッチョがいいのかウィンプがいいのか、そのこと自体はどうでもいい。どちらにも生存戦略はある。
ただ、自分がどちらなのかは知っておいた方がいいと思う。
移動力のないマッチョと忍耐力のないウィンプが生き残るのは難しすぎるのだから。
私は、はてな村はブロガーに多少の還元をしたところで多分この要素のせいでダメになってただろうと思ってる。
サヨク傾向が強いと言われてたのははてなダイアリーの頃からの話だが、
この頃はサヨク傾向もありつつ、テクノロジの話したり社会論の話したりで盛り上がってた。
こういう人たちは、はてな村の居心地が悪いと言って出てしまった。
そして少しずつはてな村からいろんなものが抜けていった。
金やインフラの面から他の人たちがどんどんいなくなっていく中で、最後まで残ったのがイデオロギーの強い人たちなのだと思う。この人たちははてなブックマークにしか居場所がないからな…、
しかも、イデオロギーをブログで語る人はどんどん減っていったけれど、その人たちに煽られた結果「思考停止したままはてなブックマークだけを使う連中」ばかりが残ってしまった。
はてブが3人で新着エントリーとしてピックアップされるという仕組みを維持している以上たった10人から15人くらいのアクティブな「イデオロギーに染まりすぎてまともに会話ができない人たち」がまじっただけではてなブックマークはその傾向を左右されてしまう。結果として、はてなブックマークのアテンションは「イデオロギー狂たち」に汚染されることになった。
今はニュースサイトとしても「政権批判やら男女問題がしょっちゅう出てくる疲れるコミュニティ」でしかない。
政治や男女問題のはてなブックマークのコメント欄では、ブログを書いた人を差し置いてユーザー同士のケンカやののしりあいになる。
ブログの書き手からすれば、はてなサヨクもはてなウヨクも、はてなフェミもはてなアンチフェミも、他人の記事に便乗してはてブ欄でケンカしたり「青年の主張」を繰り返してる連中はみんな消えてほしいのだけれどはてなブログやブックマークの運営は、完全にやる気がない。
別に金がなくてもブログは続けられるが、「書き手を金でももらえなければやってられないような状況に追い込んでおいて、なんのインセンティブもなし」なのが今のはてなブログというサービスだと思う。
そりゃ普通の神経をしていれば、はてなブログなんかやめてnote書いたり、匿名で真偽不明な情報を使って人を煽って遊んだほうが良いに決まってると思うよ。
私も最近は燃えるような話題はもう面倒くさくて書く機会が激減してきた。そういう面倒くさい話するくらいなら当たり障りのない漫画やゲームの話してた方が良い。
はてな民であるsunagiさんが「ネットでの炎上をパワーに変える戦士」という設定で書いたラノベ。あんまり金金いうと、炎上ブロガーの方が正しかったみたいな話になるよね。「デリケートな話題について語る難易度をあげれば上げるほど炎上で金儲けようとする人間による雑な記事だけがが増える」という悪循環になることをもうちょっと考えた方が良いと思う。はてなブックマークの皆さんそのあたりの視点がなさ過ぎだと思う。「雑な内容であろうと真剣に語ろうとしてる人には寛容に、炎上で儲けようとしてるやつは無視」が理想なんだけど今ってその逆になってるよね。
まとめ 「金がないだけなら許せるが、もうインフラは存在しないし、むしろ最後に残ったインフラであるはてブが悪さをしててマイナス要素として大きすぎるからもうはてなで本気で文章を書くことは不可能」
ブログ自体は今後も続けていくと思うけれど、もう少なくとも私は2018年以降は気合入れてブログ書くことはほとんどできなくなったかなと思ってます。
スペースでも話したけど、はてなはブックマークでの当たりがキツくて書くコストと得られるメリットのバランスが悪すぎて、人々がnoteに行ってしまった感じがある / “はてな村が滅んだただひとつの理由 - 卓上洗濯機” https://t.co/T0UaIeqBex
— はせおやさい👾期日前投票済 (@hase0831) July 3, 2021
今のインターネットに足りないのはアマチュアリズム。送り手自身が楽しみ送り手が自分の為のコンテンツを作る事。
— Ta-nishi (@Tanishi_tw) July 3, 2021
逆に過剰なのはプロフェッショナリズム。読者や視聴者に過剰なおもてなしを意識する事。
自分の問題意識がハッキリした。めっちゃ有意義な会だった。#はてな村キャッキャウフフ
文字数だけなら今でも5000文字越える記事とか書いてるけど、文字数と気合は全然別の話なので。
結局「この人にどうしてもこの文章を届けたい」「この文章で人の心を動かしたい」って気持ちがあるやつが本気の記事であって、それ以外はまぁ独り言でしかない。
それ以降、はてなブログで書く内容はもっぱら何かの紹介がメインになってるなとはじぶんでも思う。
まあでも、もう自分も40歳の方が近いおっさんになっちゃったし、そういうのは若い人に任せる。
若い人は、同じように若い人がいま本気で戦ってる場所に行った方が良いと思うよ……。
id:Ta-nishi 機会があったら一度twitterスペースで話をするとき呼んでください。リアルタイムでしゃべるの苦手だけど挑戦してみたいデス。
*1:※自分の中では定義はあるんだけれど、その定義とここで語る内容が一致しないのでこの文章自体完全にクソになってしまいました