頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「正確に要約ができる」「きちんと文章を読める」ということの価値が過小評価されすぎだと思うの

同じ日本語でさえ、業務知識がないとちゃんとした会議の議事録作れない。金融意識がないとシェンさんの記事読んでも半分もわからない。

文章をきちんと読むってすごく価値があることだと思う。



anond.hatelabo.jp
anond.hatelabo.jp

いいか、よく聞け。書評には三種類ある。逆に言うと三つしかない。
(1) 要約
(2) 比較
(3) 自分語り

いや、これだけじゃないと思うけど。


とはいえ、まずきちんとした要約、きちんと条件をそろえて比較ができるというのはものすごく重要。


「自分の意見を言う前にまずちゃんと読む」というのがものすごく大事。



そもそも文章を正確に読めるのは全体の半分くらいしかいないらしいです。

特に特定の話題ではてなブックマークのコメントを見ていると、7割くらいの人間が「そもそも文章読んでない」「自分語りしかしない」「比較ができない」「例えが下手」「党派性強すぎて思考がゆがんでる」「自分で考えるのをやめている」など悲惨な状況です。「自分の意見を言う前にまずちゃんと読む」の原則が完全に放棄されています。


「嘘でもデマでもいいから、敵を攻撃することを言えばご褒美にスターをもらえる」という誤学習をしてしまった人はもはや「他者の欲望」に答えるためだけに言葉を紡いでしまうことになっています。

ja.wikipedia.org

 欲望は、他者の欲望である。
 欲望の根源は、他者の欲望である。
 男の欲望は、他者の欲望に似せて形作られる。
 人間のあらゆる知は、他者の欲望によって媒介されている。
 人間の欲望の満足は、他者の欲望と働きによって媒介されるほかはないものである。
 人間の欲望は、他者の欲望において意味をもつ。なぜなら、その第一の目的が、他者に よって認識されることであるから。
 他者の欲望の根源にファルスがある。
 ファルスは、他者の欲望の象徴である。


そういうことを考えると、本を読むときに書いてることをそのまま読む、正確に要約できる、ができることはスタート地点として何よりも大事だと思うのです。
「主義主張に賛同するかどうかはともかく、まず相手の文意を正確につかめる人」のコメントがちゃんと評価されるようになってほしいです。


すでにAI要約なんかが話題になってきてるし、はてブは曲解によるクソ要約ばっかりがトップ人気コメントになりやすいという最悪のサービスになりつつあるので今後は人気コメントの上にまずAI要約を乗っけるようにした方がいいかもしれませんね




ちゃんと文章を読めさえすれば、その後の書評のやり方は「技術」「作法」を学べばよい


これ国語の授業で「こういう存在がある」ということだけでも教えればいいと思うのですが批評の世界には、いろんな形での批評理論があります。


suiseibookclub.com
q52464.hatenablog.com

http://www.iiitak.com/2016mc/pdf/2016mc_no5_critique_1.pdf
http://www.iiitak.com/2016mc/pdf/2016mc_no6_critique_2.pdf

f:id:tyoshiki:20211011101940p:plain

批評理論篇、全部で13の理論が紹介されているのですが、

小学生でも思いつくような、それでいて雑誌やテレビで見かけそうな読解というのは、最初のひとつ「伝統的批評」で終わっていて(しかも解説はかなりドライで客観的)、

・ジャンル批評
・読者反応批評
・脱構築批評
・精神分析批評
・フェミニズム批評
・マルクス主義批評

・文化批評

といった、お互い全然違う観点から、ひとつの小説を分析し、さまざまな要素を抜き出していきます。



ただし、このあたりについて興味がある部分だけつまみ食いして読もうとすると大変危険です。

中途半端にかじるといつぞやの猫〇さんみたいに、にわか知識しかない状態でスーザン・ソンタグに手を出してわけわからんことを喚くようになったり

ja.wikipedia.org

にわか知識でフェミニズム批評の真似事をしてネトフェミとなり、他の読み取り方を認めずに自分たちの視点だけで他者を断罪するようになったりするので大変危険です。


興味があるのであれば、素人のつまみぐいではなくて、体型だったかたちで一から学ぶ必要があると思います。放送大学の講義がとても良いらしいです。

bangumi.ouj.ac.jp


おまけ どうしても書評を書くのが苦手なら、他の人が書いた「面白い」批評とかに目を通すといいと思います

批評理論かどうかはわかりませんが、ナボコフの文学講義という本があります。
スゴ本の人が強くおススメしてて読んだのですが、ロシア文学講義はガチで面白かったのでお勧め。

長い間絶版だったのですが、最近文庫化・kindle化しました。


あるいは、「謎解きカラマーゾフの兄弟」という本もおすすめです。

私はこの本の助けがなければカラマーゾフの兄弟という作品読んでも何もわからなかったし、何も考えられなかったと思います。



そのくらい、書かれてることをきちんと読み取るというのはそれだけですごく難しいし価値があることなんですよね。

よくわからんくせに、党派性に従った脳死コメントだけしてスター稼いで満足してるる連中とか
私のような知識も教養もない空っぽ状態で、薄っぺらいブログを毎日更新してアウトプットしてるつもりになってるクソザコナメクジよりも
いろんな人の助けを借りながらでもいいから、書かれている文章ときちんと向き合って理解しようとしてる人の方が偉いと私は思います。



なんか自分で言っててむなしくなってきた。



id:ku__ra__ge ブログ主は、要約の過小評価に激怒した。ブログ主はにわか知識は危険だと警告し、中途半端に警告した。ブログ主はクソザコナメクジの心はわからないと、激怒した。

申し訳ないんですが、要約のフリして事実と違うことを書くのやめてください……。

ジョークだとは思うのですが、はてブの人は本当にはてブコメントしか読まない人いるので、
こういう「ジョークだとわかるのがちゃんと文章読んだ人だけ」系のユーモアは困るのです……。

ku__ra__geさんには悪気がないのはわかってるので怒ってはいませんが、困りますということだけお伝えしておきます。