頭の上にミカンをのせる

実を言うとこのブログはもうだめです。こんなこと言ってごめんね。でも本当です。少しだけ間をおいて終わりがきます。

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業界をつぶす規制と、業界を変革させる規制の違いはどこらへんにあるのだろう

togetter.com

正直このまとめ全然ピンとこない。

この前「新党くにもり」がインボイス制度に関する煽りマンガのステマやってたのをみて「オタクだからといってなめやがって。お前の党には二度と投票してやらん」と思ったばっかりですが、このまとめもそれと似たモヤモヤを感じた恩で



正直なんでこれで塩村さんがリンチされるのかよくわからんし、AV業界側には一切問題がなかったのかという点が気になる。

AV新法規制の話はすっごい長い間議論されてて、明らかに何かしらの法律の施行はありそうだって話ありましたよね。んで、とりあえず4月30日に骨子がまとまり、そのあと批判を受けて5月13日に修正案が固まり、6月14日に可決した。

もちろん「移行期間はもう少し長い期間あった方がよかった」とか、「現場運用者にヒアリングを行うべきだった」という点は言えると思いますが、「契約成立から撮影まで1カ月、撮影から公表まで4カ月空けることも義務付ける」という部分は5月13日にすでに言われてて、7月1日までに契約書を交わしたものについてはそのあとに撮影してもこのルールは適用しないということになってる。


撮影場所や撮影内容の調整などは大変だと思うけど、とりあえず契約書を用意してAV女優さんにその意思の確認するくらいはできたんじゃないだろうか。だってAV女優さん側が「仕事がなくなって困る」って言ってるんだから。本当に仕事がなくなりそうで困るなら、ツイッターでAV新法批判やるより前にまずプロダクションとの交渉のほうが優先度高いと思うんですが。


であれば、今までが下記のような商慣習であったとしても、ある程度は7月1日までにAV業界側で対応しようとするもんじゃないの?

決まっていた撮影、といっても以前は「撮影内容、ギャラ、拘束時間、日にち」までしか決めていません。契約書を書くのは当日です。呼び出して今書かせるという手を取るメーカーもありますが、遠方組の女優もいたり自分のスケジュールをあけられなかったり様子見したいからと取りやめにするケースが。当日にしか書けないわけではないですが、契約してからも気が変わったのに撮られたと変なクレーム入れられる可能性を考えたら当日が安全だったんですよね。全てを動画におさめたいという気持ちもあるようだし。

ぶっちゃけ「新党くにもり」のインボイス制度反対マンガと一緒で、割と政治的なプロパガンダと話題に便乗した女優自身のプロモーションの合わせ技にしか見えてません。



繰り返しになるけど「移行期間はもう少し長い期間あった方がよかった」とか、「現場運用者にヒアリングを行うべきだった」という批判はあってもよいとおもう。んで、それについて塩村議員が認識違いをしているという指摘もあってよいでしょう。

18-19歳の出演契約を認めない特則ルールや、悪質な強要行為を(現行刑法との重複を承知で敢えてメッセージ的に)明文規定で刑事罰で禁止するという人権倫提案の方式ならば、被害者のみのヒアリングを元に法案を作るという立法過程で良いと思っていましたが‥。提案させていただいたのが5月9日の公式会議席上だったので、完全に「時すでに遅し」でした。

AV人権倫が会議出席をしたことで「当事者の声は聴き取り済み」という扱いになってしまったのだとすると、私が迂闊だったと思います。現役女優さんたちから私が「何もわかってないくせに、迷惑」との趣旨で怒りの発言を受けたのは、今にして思えば当然だった‥と。この悔恨は率直に言わないと‥。

ただ、それとこの件で「はてブ民が塩村議員に暴言を投げかけてリンチする」ことに正当性があることのつながりがよくわからん。なので、私はこのリンチには加わる気になれないです。どう考えても普通の批判の領分越えてるでしょはてブのコメントは。いじめだよこれは。


これ何度もブログで書いてきたことだけどさ。いじめやってるやつって9割がたの場合は自分のことを「正しいことをやってる」って思ってるわけですよ。自分自身でちゃんと理由がある場合はともかく「自分が正しくて相手が間違ってるから何言ってもよい」とか「周りの人が批判してるから」みたいな理由で他者を攻撃してるときってめちゃくちゃ危険な状態だと思うよ。

もちろん、これだけたくさんの人が批判してる以上、私が馬鹿で理解してないだけの可能性も高いです。なのでちゃんと説明してくれたら話は聞きます。ただ今のところ私の理解では「はてブ民が塩村議員をリンチしてることの正当性」が全く見いだせないです。



あと気になった点として、「規制」イコール即悪だみたいな意見も正直よくわからん。

当事者としたらそりゃたまったもんじゃないというのはもちろんわかるけど、規制が必要な時ってあるじゃん。「市場の失敗」の是正のための規制であれば必要で、その結果その企業が業績悪化しようがそれは自業自得です。その会社で働いてる人もいるんですよとか言ってもダメなもんはダメでしょ。
youtu.be

今回のケースにおいては、適正AV業界というのは十分AV女優が保護されていたから新たな規制は必要なかったという話だそうですが、それでも「規制を受け入れる代わりにAVにおける本番行為が合法になるかもしれない」というプラスの面も期待されていたりしましたよね。ネガティブな面だけではなかったと思うのですが。(まぁ結局フェミニストの方々の反応でこの話はなくなってしまいましたが)

厳しいルールを導入する代わりに、以前よりも信頼性が増したりやりやすくなるというケースもあると思います。今回の件で短期的な混乱とは別に「長期的に撮影が取りやめになってAV女優の仕事がなくなる」という話を誇張するのはなんか違和感がある。というかこの件では「声優の盾」に近いものを感じるのでなんだかな・・・って気持ちもある。

規制によって業界が変化することもある。今回のAV新法が業界をつぶす規制なのか変革をもたらす規制なのかはもうちょっと考えたい

そういえば、青二才さんが面白い動画を作ってました。タイトルがアレなので何の動画かわかりにくいのですが、要するに「TMA」というアダルトソフトメーカーが今後商売が苦しくなるリスクに備えて、AV女優さんをVTuberとして登場させるプロジェクトを始めたというものです。商品宣伝したり、女優自身やグッズのPRを行い、さらにアダルトに頼らないASMRなどのグッズ展開をしてリスク分散をしようとしてるというんですね。これはなかなか面白いなと思います。

www.nicovideo.jp

そうでなくとも最近のAV女優の方々はセルフプロデュースにたけた賢い人がとても多いそうです。男に食い物にされてるみたいなイメージとは程遠く、普通に肉食獣クラスに強いケースもある。

Twitterの運用が非常に上手だったり、コロナの際にキャバ嬢やストリップ嬢は17Live(イチナナライブ)やPococha(ポコチャ)で本業以上に稼いでいたという話もあります。今我々の目の前に可視化されてるのってこういうタイプのしたたかなAV女優さんだと思うんですよね。

gigazine.net
telling.asahi.com

知名度がある人やチャレンジ精神がある人は割と何とでもなる仕組みがあるみたいですね。

なんかこの件に関して、「AV女優なんてみんな無理強いさせられた人だから一人残らずこの仕事から解放せねば」というのもセックスワーカーに対する差別意識だと思いますし、AV新法が「AV女優を路頭に迷わせる」→「AV女優でしか食っていくことができない存在」みたいな扱いをするのもなんか別の差別意識というか見下しというかグへへ願望というか、いまいち乗り切れない感じです。


結局のところ、何が言いたいかというと「何か断言口調でものが言えるようなわかりやすい話じゃない」ということです

なんかこの問題は、よくわからん人間がわかったような顔をして口出しするような話じゃないような気がする。保守とかポリコレ的な陣営に利用されるのもお断りだし、かといって「規制はすべて悪」みたいな単細胞生物の味方をするのも嫌だ。

そんなわけで、私はOカーンさんのバランス感覚を支持したいなと思う。
news.yahoo.co.jp

なにより、togetterまとめを見て正義感暴走させるより、黙って志田陽子先生のツイートを読むほうが有意義そうだなあと思いましたまる。