頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「アークナイツ ロドスキッチン」 どれだけ重たいものを背負っても人は前に進まないといけない

www.tyoshiki.com
「ウルサスの子供たち」の記事を書いたらこちらの作品をお勧めされました。


ほぇ~料理漫画ですか~と思って読んでみたら……やはりアークナイツってるねえ……


1話からいきなり激重ストーリーやめろw

www.weblio.jp

放射能による人体・環境などへの悪影響を恐れるあまり、しばしば非理論的な主張をしたり放射能に関係のない事実を持ち出したりして害悪を訴える人々、またはそうした人々の思考回路を揶揄ったスラング。

本作の鉱石病の設定は差別を正当化してしまう装置としてめちゃくちゃ強い…

yterapokemon.hatenablog.com

本作の「鉱石病」は、その人が生きている間は感染しません。
しかし、その人が死んだ後は近くにいる人は鉱石病に感染してしまう。

そしてなんといっても感染したら時間差はあるものの数年で致死率100%です。
我々の世界の放射脳の人よりは、それを怖がることが正当化できてしまう。

源石結晶との接触によって発症します。
感染者の遺体も新たな感染源になってしまうため、遺体の埋葬方法には細心の注意が払われます。

この世界の多くの場所では鉱石病に感染した人はえげつない差別を受ける。

差別で済めばましな方で「感染者狩り」が行われることもある。
その結果感染者を出した村は滅ぼされたりするから、村の中で感染者を自発的に殺されたりするし
被差別者は「感染を防ぐための薬や装備」を握られているから支配者に抵抗しにくかったりする。


最初は恐怖や安全のための合理的な反応だったかもしれないけれど
それがだんだん「無理解」と「慣習」によって固定化していき、
いつの間にか虐げてもいい存在になっていく過程が生々しく描かれていてかなりしんどい。
今のネットで無邪気に「私が〇〇を拒否するのは合理的な判断」みたいに言ってる人は
そもそも差別が突如悪人によって発生していくものであると勘違いしているのだろうか。
中世なら戦勝国と敗戦国でそういう事象はあったと思うけど今は難しい。
「時間経過によって構造がすこしずつ出来上がっていくもの」という理解を持っておく必要はあるよね。


……とまあ、通りいっぺんとうなしょうもない教科書的なことを書いてすみません。


「ロドスキッチン」の話に戻すと

いろいろな過去を抱えてる人が多いけど、一人一人が前に進んでいるのが良いな…

このような状況でもロドスという場に限っては病気に対する正しい理解によって感染者と感染者以外の人が同じ場で一緒に住むことができている。

そんな環境において、重たい過去を背負ってるキャラクターがちょっとずつ前に進もうとしてる姿が描かれている。

そういうエピソードが描かれる際に、食事というものはコミュニケーションツールとして、その人のバックグラウンドを示すものとしてよく機能しているなと思う。

で、5話に「ウルサスの子供たち」が登場してます

ichijin-plus.com


何も知らずに読めばすごく良い話だなーっておもえるような内容だった。

でもロサ・ズイマー・グムの3人しか出てこないんだよなぁ……。
イースチナとズイマーの関係は破綻したままなのだろうなとも思うし
ロサとイースチナの関係もギクシャクしているまんまだろう。
グムとリェータについては手のつけようがなさそうだ。つらい。

それでもまず、何とかなりそうなロサとズイマーの関係から少しずつ改善していって
そこからイースチナたちも他のメンバーに心を開けるようになればいのだけれど……。


ちなみに、まだ知らないキャラが多いので残りは改めてキャラ把握してから読み返したい


なんだ、メタキャラか?