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個別株投資とインデックス投資のどちらが良いかという比較に意味はなく「個別株投資家はαを取りに行く。インデックス投資家はβを取りに行く」という違いがあるだけだという話

media.rakuten-sec.net

株式市場全体の平均的なリターンの上昇に期待せず、市場平均に対する相対的な勝ち負けの部分で「勝とう!」と注力するタイプの投資家はα派である。市場平均の上下に関係なく「絶対リターン」を目指すのもこのタイプに含まれる。オーソドックスな投資理論で言うところの「α(アルファ)」に関心を集中する。 他方、個々の銘柄選択や、市場平均と異なる性質のポートフォリオを持とうとすることよりも、株式市場全体の上昇に期待する投資を行う投資家はβ派だと考えていいだろう。

これは投資の大前提であるが、投資家の井村氏によって一般の人にもこの考えが広まってきたと思う。そういう意味で井村さんほんとすごいなーって思ってる。


最近行われた比較的信憑性が高い投資家アンケートでもこのことがはっきりと示されている。
note.com
個別株投資をやっている人の大半は特定の企業の「優位性」「卓越性」を見極めて、そこに集中投資していることがよくわかった。やはり勝ってる投資家はαを追及しているということがわかる。


逆に私なんかは、良さげな企業を発掘するまでは頑張ってるつもりだが、やはりビビッて一つの銘柄に極端に集中するということがほとんどできていない。だから資産の伸びは微妙である。こういう感じで日和った資産運用をするのであれば、インデックス投資に勝つことは難しい。

私は先物投資をやるようになってから、市場平均を過剰に意識しすぎている気がする。これだとインデックス投資をやってるのと同じだ。市場平均は気にするにしても、たとえ市場平均が弱くてもそれに優先するような企業をちゃんと自分の考えで選ばないといけない。改めて自分は努力が足りていないなと思った。

みんなバフェットの本質をバリュー投資とか割安株投資とかバイアンドホールドって言ってて、これはこれでもちろん間違いじゃないんだろうけれどバフェットのガチでやばいところはどちらかというと「あれだけ巨額の資産になってもアップルに40%以上資産を傾けてガチホできるアクティブさ」部分だと思う。(アップルの株価が伸びたからこの割合になったんだという人もいるかもしれないけど、バフェットの過去発言から見ても、株価が伸びてなかったらもっと割合を増やしてたと思う)


αを自分で追及できない人にとって「個別株投資が正しいか、インデックス投資が正しいか」というのは基本的に意味がない問いである。

以下は余談だが、「αを追求するだけのスキルがない人にはインデックス投資しか選択肢がない」というのが正しい。

選択肢が1つしかない人にどちらがいいですか聞くのは無意味だ。

私が偏差値50以下のまま高校3年になったという状況で「東大をめざすのと今すぐ就職するのとどちらがいいですか?」と聞かれたら
ドラゴン桜ばりのチート育成環境を用意してくれないなら後者を選ぶ。ただそれだけの話だ。

プログラミングスキルがない人が来週までに就職しろと言われて「プログラミングか営業かどちらがいいと思いますか」となるのに近い。

選択肢ってあるように見えて、本人の状況によっては存在しないのだ。

そして、当然ながらほとんどの人は客観的に議論などしない。今の自分の状況を考えてポジショントークをするだけだ。

ならば、投資にたいして興味がない人の間でアンケートを取ったところでインデックス投資が勝つに決まっている。

「両方を検討した、両方に挑戦した上で結果としてどちらかを選ぶ」というレベルまで到達してない人の間でアンケートを取らない限り意味がない。

特にはてブ民は(投資に関しては)怠惰な人が多いので、はてなで投資の話をしてもインデックス投資民が勝つ。

しかもはてブ民は多数派になるとすぐ調子に乗って少数派を攻撃することで自分の意見を正しいと思い込みを強化するような人たちばっかりなので、はてなブックマークが関与する場でこの手の議論をすること自体有害でしかない。

最初から比較など行われていない。片方は選択肢にすら入ってない。ただそれだけの話だ。



選択肢を持つには努力や運が必要だ。選択肢を持たない人間が現状肯定をするだけの行為は意見とは呼ばない

この件に限らず、オッサンになればなるほど選択肢は消えていく。

そして、選択肢が消えた状態で現状にすがるしかない人の意見というのは基本的に意味がない。

にもかかわらず、自分は選択肢の中から比較して正しい方を選んでいると思い込んでる人が結構多い。

たとえば政治の話でも、「自民党以外に選択肢がない」と思ってる人とそれ以外の人では話が全くかみあわない。

自分は本当に選択肢を持っているのか。

選択肢を持てるように努力をしているのかというのは考えたほうが良い。