アンガーマネジメントについて、「怒りの衝動は6秒で収まるから6秒数を数える癖をもとう」みたいな話は有名ですが、ここ最近「アンガーマネジメントで6秒数えたけどそれだけではぜんぜん怒り収まらないんだが?」というツイートが話題になってました。
人間の脳内では、動物の本能として備わっている「怒り」が大脳辺縁系で生じ、それを「理性」や「知性」をつかさどる前頭葉で抑制するという構図になっている。
ところが、瞬間的に発生する怒りに対して、前頭葉が働くまでには少し時間がかかる。実験から、怒りが生まれてから4~6秒で前頭葉が活発に動き始めることが分かった。「カッとなっても、少し間を置けば落ち着きます」
6秒数えるだけで収まる怒りってかなり限定的じゃね?
このメカニズムを考えると、6秒カウントだけで収まるのはあくまでも理性や知性が「これはだめ」と判断できる怒りすら制御できない人の話じゃないだろうか。つまり常に本能で生きてて6秒数えて収まるような怒りでいちいち騒ぎ立てるようなキレやすすぎるサルみたいな人にしか効果がないのではないか……。
twitterでいつもギョッとしたり涙が止まらなくなってたりと日常生活まともに送れてなさそうな、「嘘ついてるんじゃなかったら病院行った方がいいよ……」ってレベルの人の話なのかもしれない。
プッチ神父はなぜわざわざ素数を数えるのか=その方が効果が高いから?
なので、より効果が高めるために本当に素数を数える習慣づけしたほうがよいかもしれない
(キレたときになってからでは遅いので普段から習慣づけが大事)
>アンガーマネジメントで6秒
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
プッチ「落ちつくんだ..素数を数えて落ちつくんだ..素数は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字..わたしに勇気を与えてくれる..2、3、5、7、11、13..」
プッチ神父、アンガーマネジメントセミナーでこれを習ったんだと思った(小並感)。数を数えるは基本なので
ちなみに、アンガーマネジメントで、何でプッチ神父みたいに素数を数えるかというと、普通に123456...って順番に数えると怒りは収まらない。素数だと、数える素数について先に考える必要があるので、そのことで気が散って、怒りが抑えられて冷静な判断が下せるようになるという考え方です。
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
>6秒でダメな時ってどうするんだ?
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
数え続ける
その場から離れる
怒りを抑えて軽く反論する
マネジメントだとこんな感じですね。
それでも怒りが収まらない時?
それはもう
「え えらいことや……せ 戦争じゃ………」
アンガーマネジメントって、怒りで切れてしまって、絶対勝てない相手に戦いを挑むみたいのを防ぐ為にあるので(素数を数えたりして冷静になって戦力差などを計算する理性を取り戻す)、『冷静さを取り戻す』技法であって、実は別に戦わない技法ではなかったり...
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
これはアンガーマネジメントの本で指摘する、一時的に怒りを抑えても、怒りを発生させた根本原因がある限り、問題は解決していない訳で、怒りを抑えて冷静になることで、その怒りの根本原因を理性的に対策するというが一番大事なことと。泥棒が入ったら戦いを挑むのではなく警察を呼ぶみたいな考え方
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
個人的には素数数えることがストレスになるので私には無理だ……
ということで自分はこっちかなあ(脳筋)
ジッとして数えてるだけだとマルチタスクでフラストレーション溜められるから
— 已己巳己(イコミキ) (@mikiT_123456789) 2023年7月13日
スクワットとか何かしらを6回繰り返すようにしたら落ち着くようになった
気を逸らすのって大事 https://t.co/bmUwOnRfLg
ちなみに私はストレスがたまりまくるとブログ投稿する数が増えます。
「1日に3記事以上投稿してる(はてなブログ・noteなど合計で)」
「このエントリいつもより💩だなっていう記事が増えてる」
「唐突にアンガーマネジメントの話を語り始める」
みたいな現象がある時は今よしきくんめちゃくちゃ機嫌が悪いんだなと思ってください。
私は怒り始めてしまうと怒りが6秒数える程度で収まることはまずないです。
ただ、ブログはともかくリアルで人に当たらないようには気を付けていて
2~3日はもくもくとなにかの作業に没頭したりお外走ったりして発散するように努めてます。
そもそもアンガーマネジメントの根本的な考え方は「功利主義」なところがあって、身近な人相手には使えない
あと、そもそもアンガーマネジメントってキレないためにあるわけではないよね。
勘違いされていることが多いけど、アンガーマネジメントって「やられっぱなしになれ」って考え方じゃないんですよね。理性を持って問題を解決する為に、怒りは棚に置いておこうという考え方。なので、極めてビジネス的で功利主義的な考え方で、倫理道徳とは異なる技法です
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
一番有名なアンガーマネジメントは、「韓信の股くぐり」でしょうね。これも、別にヒューマニズムから無礼者を許したとかじゃなくて、単に無礼者の存在が無意味だったから許したという話ですから
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
アンガーマネジメントを主題とした小説では、田中啓文先生の小説「にこやかな男」(「異形家の食卓」収録)がお勧めです。きっとアンガーマネジメントに興味のあるお方々全てを満足させることでしょう...。
— kemofure (@kemohure) 2023年7月13日
生物学的とか脳科学的にどうとかいうのはよくわからないけれど、経験則上この考え方はとてもしっくりくる。アンガーマネジメントってきわめて「功利主義」的な、ビジネス的な考え方であって「損得を考えたときに怒りを制御できた方が得だから」やるものでしかない。
損をしないためにその場での怒りをやり過ごすだけであって、問題解決の技術を持ってないと結局怒りをやり過ごせなくなって爆発する。
まして身内の人相手に「お前もアンガーマネジメントを学べ」とか言ってたらそれはめちゃくちゃ不誠実になるだろう。身近な人とはむしろちゃんと話し合って問題を解決するようにアサーションを身に着けたほうが絶対に良い。
これはこっちでも書いたんだけれど、基本的に怒りって自分にとってはめちゃくちゃ快楽なので所かまわず怒る人は、単に目先の快楽を我慢できないだけ、くらいに認識しておいたほうが良いと思う。
note.com
基本的に怒りってのは「道具」くらいに思っておくべきであって、道具のつかいどころがわからずに他人に迷惑をかける人はそりゃ馬鹿にされてしかるべし、くらいに考えておいたほうが良いかもしれない。
アンガーマネジメントは「必要」条件、どうやって自分を機嫌よく保つかまで考えてはじめて「十分」条件を満たす
この観点で言えば、怒りという感情を日ごろからぶちまけるのは論外だが怒ならければいいという問題でもない。
ある意味怒らなければいいと思って「ずっと不機嫌そうにしていること」はよりダメだと言える。
ある意味「不機嫌キャラ」というのが一番損をする
よく「男にモテる方法」として、相手をほめろとか、女が負けてあげたほうがいいとか、うまくご機嫌をとれ、とか言いますよね。まあ、もちろんそうすれば、男は気持ちよくなるのはわかるけど、私が長い間生きてきてわかったことは、ご機嫌を取らなきゃいけない男って、たいしたことない男だってこと(笑)。
ほめてご機嫌とって、男にモテるのはいいけど、それで喜ぶ男は、他では、ほめられてない、たいしたことない男だと気づきましょう。