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元エロゲオタが、テンセントによる「Visual Arts」完全子会社化について思ったこと

忙しい人のために3行で結論を先に書くと

・オタクの人たちは「中国企業に買収されるなんて/(^o^)\オワタ」みたいなことを言っている。(このツイートのリプ欄とかが荒れている
・でも私は「いや、普通にいい話なんじゃないかな」と今のところは思ってます。
・馬場さんが社長じゃなくなることでどう変化するかについてもむしろポジティブに見てます。



ニュース情報はこちら

news.denfaminicogamer.jp

ビジュアルアーツの創業者であり、代表取締役社長の馬場隆博氏は退任する。
変わってプロデューサー、ディレクター、シナリオライターの「丘野塔也」こと、天雲玄樹氏が新社長に就任する。

社長自身も説明を行っています

visual-arts.jp

同社が馬場家が100%株を保有する会社であることを念頭に、(健康ではあるものの)自身に「何か」があった場合に、作品や楽曲の権利が雲散霧消してしまいかねないことを懸念していたという。そのため「上場」を目指すか、あるいは「上場企業の親会社」を探していた

テンセントが子会社化した「マーベラス」の扱いを見ても、テンセントは買収先の企業を自分たちのカラーに染めようとはしない。あくまでも「成長可能性のある企業を組み入れる」という感じ

xtrend.nikkei.com
toyokeizai.net

私たちは、一方で大手とは共同開発を進めて関係を濃くしていきますが、他方で中小、特にプラチナゲームズさんのように自分たちでかじ取りしたいけれど人、物、金が足りないというところと積極的に手を組み、チェンジへの対応を後押ししていきます。

過去の傾向を見る限りでは、買収されたからといって会社のありようが大きく変わることはないんじゃないかな。

あえていえば、コラボなどのシナジー効果を期待してるくらいかなと思います。
というわけで、基本的にVisual Artsにとっては良いM&Aだと思います。

もちろん一番は「ゆーげんさんえらい!」 だって、ヘブバンという巨大なプロジェクトの何十人ものキャラやたくさんのキービジュアルを、たった一人で創って描いて、悩んで、お届けしてるんだもの。これはもうさすがに当社のクリエイターでも無理。

前にnoteでも書いたけど、中国でのヘブバン人気はかなり高く、テンセント側からみても良い買収になってそう

note.com


ちなみに「調達した金額の1/10の時価総額で上場したnote」の最後の出資者はテンセント系の会社です

digital-shift.jp

直近ラウンドが337億円で、想定時価が44億円とのことで、信じられないくらいのダウンラウンド上場となっています。
しかも最終調達が半年前ということで、半年前に投資したの誰なん..

おそらく今回もかなり高い価格で買ってもらえたんじゃないかと思います。

まぁちょっと気を付けないといけないのは、テンセントはマジで日本のゲームとか情報プラットフォームを押さえに来てるってことですね。


引退のタイミングが美しすぎて、ちょっと感動すら覚える

ブログの中に気になる記述があった。

ゲーム業界に求められているキャラクター性と物語に関していえば、当社ほどしっかりとした企画力と正しいアプローチで制作できる会社は他にないと、自信を持って言えるんだよね。キャラクターをたてて、彼らを魅せるシーンを積み上げて好きになってもらい、そのキャラクターが大勢活躍する世界を創り、そしてその物語全体がやがて感動にいたる。それを正しく認識して、やれる会社は、当社が世界一だと思うんだな。

いやもうそういう話については、多くの人はとっくにVisual ArtsはYostarに抜かれてると思ってるんじゃないかな。

過去が凄かったのはそうなんだけれど、いまだにトップがこういう認識ならたしかにもう代替わりしたほうが良いと思う。

そのあたり、馬場さん自身も書いてはいないけどよくわかってたような気がする。

だから、実際このタイミングでの引退はいろんな意味でベストだったように感じる。

最高のディールでEXITに成功した上、後進へのバトンタッチも含めて「持ってる」人だし

この人は、めちゃくちゃすごい経営者だったのかもしれないなと思いました。


リスクはどちらかというとテンセントそのものというよりは中国政府とフェミニストなんだろうなと。

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