頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「君たちはどう生きるか」を見ました。「もののけ姫(呪いを解く)+千と千尋(父母を求めて未知の世界を旅する)」という感じ?

わかりにくい話ってみんなが言うから警戒してたけど

「千と千尋の神隠しとかポニョよりはわかりやすい」と思った。

ワレヲ学ブモノハ死ス

大筋は、シンプルな冒険活劇だけれど、各シーンの意味とかを考えようとすると情報量が多すぎてドツボにはまる

①戦時中に母を戦火の中で失った主人公は母の死を受け入れられなくて悪い子になってしまう。


②父の再婚相手である夏子さんに対して素直になれなくて意地悪をしてしまったり
 誰にも心を開かず、自傷行為に走って家族を心配させたりしていた。


③夏子さんは出産へのプレッシャーもあってノイローゼになってしまい
 「石の塔」に吸い込まれるように消えてしまうのにそれも見て見ぬふりをしてしまう。


④親や夏子さんが甘やかすもんだからひねくれていた主人公だったけれど
 お母さんから託された「君たちはどう生きるか」を読んで良い子になろうと気持ちを切り替える。

 母親から託された本だった、とはいえ、これほどひねくれた主人公が自分の行いを恥じて改めよいうという気持ちにさせた「君たちはどう生きるか」にはどんなことが書いてあったのかとても気になりますね。


⑤そのあとは、石の塔に入って、夏子を救うために冒険する。
 これは母親が火事で失われたことで縛られてしまった自分の呪いを解く旅でもあるのかな、と。

 そこで「アオサギ」とか「ペリカン」とか「ワラワラ」とか「インコ」とか
 「産屋」とか「紙垂(しで)」とか「13の積み木」とかまぁいろいろ出てきますがそのあたりは
 あまり深く考えないほうが良いと思います。


⑥いろいろあって母親(ヒミ)と出会い、一緒に旅をする。
 石の塔の主であった大叔父様と会話した後現世に戻る。



⑦きちんと母親の死を受け入れて夏子と一緒に現世に戻ってきたら
 現世では時がかなり経っていて戦争が終わっていたので、改めて東京に戻ることになる。



大筋はただこれだけ。



ところが、行間にものすごい膨大なうんちくが埋め込まれている。

宮崎駿のことだろうから、戦争とのリンクは仕込みまくっているんだろう。

ただ、このあたりを掘り始めるとドツボにはまるタイプの作品だと思うし、

私はもののけ姫とか千と千尋の時にそういうことをいちいち考えながら見てなかった。

なので、今回もそうします。


もちろん気になるところはいっぱいある。

アオサギの中のおっさんはなんやねんとか夏子さんの心情ってどんな感じだったんだろうねとか

やたら出産に関する描写が多かったんだけれどそれぞれどう受け止めるべきなのかとか。

でも、そういうのはTV放映とかされ始めてから改めて考えたいかな。

初見では難しく考えないほうがすんなり楽しめると思います。



映画については今の時点では大画面で見れて楽しかった!程度にとどめておき

まずは原作の「君たちはどう生きるか」をもう一度読み返すとかしようかなって思ってます。

「自分の過ちを認めることはつらい。しかし過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもあるんだ。」
「僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。だから誤りを犯すこともある。しかし――僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。
だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。」