東京新聞って、偏ってると言うか純粋に記者の実力が足りないんじゃないか?
まずタイトルに株価と入れているくせに今年の株価の上昇要因に全く触れてないのがひどすぎる。
多分本当に全然理解できてないんだと思う。
・まず円安の恩恵及びサプライチェーン問題の回復が大きい
・しかしそれ以上に、地政学的リスクと、東証の改革の影響を受けて海外投資家の資金が日本に流入していることが大きい。
株価に関しては、本当に海外投資家が日本株にアセットアロケーションをどれだけ割り振ってくれるかが大事で
今までの日本株は全く買われてなかったのが、ちょっと海外投資家が日本に投資する比率を増やしたことでこれだけ伸びたわけです。
ちなみに今や5%台しかない日本のウェイトですが、1980年代まではなんと40%を超えていてアメリカを上回っていました。「とりあえず米国株に投資」と言われるポジションが日本株だった時代を知る世代とは世界観が異なるでしょうね。 https://t.co/jIaGEfw2nX pic.twitter.com/g4TTR4zmPA
— 中田:‖ (@paddy_joy) 2023年12月24日
世界の金融市場においては日本株ってマジでゴミみたいな扱いを受けてたのがちょっとまともになっただけです。
賃金については、「賃金を上げなければ転職する」という動きが強い業種ではどんどん上がっているし、来年度はインフレ以上の賃金アップの交渉が行われる予定
海外でも上がってるところは企業横断型の業種別労組が強いし
そもそも賃金が上昇してるのは転職によるものが大きい。アメリカでも転職の流れが収まった後は賃金上昇は沈静化しつつある。
日本でも、アルバイトなどのようにもともと流動性が高いところはかなり賃金が上がっているし
物流や建築関係は人手不足で価格が高騰していっている。
それでも、連合などは来年の「ベア」交渉で5%程度の賃金UP交渉を要求しており、来年は数年ぶりに実質賃金はプラスになると言われている。
ただ、そもそもベアの対象となるのは典型的JTCだけであり、サラリーマンのなかでも15%程度の割合でしか無い。
UAWみたいなものもなく、のうのうと企業に居座ってて黙ってても給料を上げてもらえるわけではない
こういう話は日銀短観でちゃんと全部書かれている内容である。
その他経済指標も最近の日本の変化を顕著に示している。
設備投資計画の数字とか、翌年度の賃金についての調査とかまでちゃんと示されてる。
少なくともテレビ東京ではちゃんと報道されていた。
にも関わらず東京新聞の記者は基本的な知見が欠けているのか
プロパガンダのために都合の悪いところを隠しているのか知らないけど、内容が稚拙すぎる。
「2023年の株価上昇と比較して」賃金が上がらないと語っているのにまったくその相関関係を説明できていない。
2022年以前の話をしたいなら、「今年の株価がこれだけ上昇したにも関わらず」などと述べるべきではない。
プロの新聞記者で、しかも経済分野担当なのに、私よりも知識がショボいというのはダメすぎるし
わかっててこういう記事を書いているなら、もはや報道ではなくてただのプロパガンダである。ひどい。
あまりにひどいので、もはやはてなブックマーク民すら騙せなくなってきている。
はてブ民は、結構「読んだ記事の情報だけ」を見て自分でそれを確認したりする習慣が無くて
せいぜい「他の人が記事の内容を肯定しているかどうかチェックする」くらいのことしかしない怠惰な人が多い。
なので、今までは東京新聞のようなゴミクオリティでも割りと受け入れてしまう人が多かった。
しかし、年末で人が減っていることもあって、煽りがあまりきいていないようだ。
何人かだけこの記事ですら引っかかっちゃ人が居るみたいだけど。
私もサラリーマンなので賃金アップにつながるような煽りは歓迎したいけれど、煽る人ほどちゃんと正しい知識をもって煽って欲しい
そういえば、はてな左翼の人はアホな人が多いので
「投資家は企業が賃金抑制したほうがいいんだろ」みたいな偏見を持ってる人も結構多いのだけれどそれは大間違いである。
あえていうとデフレの時は確かに賃金抑制やむなしという考え方はあったかもしれないが、今は絶対に違う。
事情が完全に変わってきたのだ。