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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「ADHDは他人のためなら能力が向上する」という話が話題に。イイハナシダナーで終わらせずに「反応遮断化理論」を知っておくとADHDじゃなくても役に立ちます。

「ADHDは他人のためなら能力が向上する」ってアレの要因が1つ分かった気がして、写真展一緒にやる人がツイッターやってないから俺が宣伝していて、先月下旬からバズったら宣伝をひたすら繰り返してるんだけど、周知かなりできたしその過程で死んでたインプレ復活したりフォロワー五千人増えたりしてこれはなんでだろうと思っていたんだけど、俺の場合、他人のためというか、他人が関わると自分に“役割”が生まれるのが大きいのだと思う。ストレートに自分のためじゃなくて「俺は俺の役割を全うする」という気持ちだから、変に考えたりブレーキかけたりせずにひたすら最善と思える手を繰り返し打てる。「他者と関わることで自分の思考からADHDが無限に生やしてしまう余計な枝葉が取り除かれること」。これが俺の場合だけかもしれないけど、他人のためなら能力が上がるというファンタジーの答えなのかもしれない。


https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-16K21230/16K21230seika.pdf

よく「ADHDは利他的行動で力を発揮する」の根拠として見る文献、ここでは「利己/利他によるモチベーションの違い」として処理されてるけど、この結果は“利他”条件下では自分の「役割」が発生することによると考えた方が(2)で利益の価値の影響が薄いことにも馴染む気もする。「他人の幸せのためにモチベーションが上がって能力を発揮する」なら(2)も(1)と同様に利益の価値に比例すべき。
(2)は「仕事モードになったから」の方が腑に落ちる。自分の役割に徹して、その結果他人がどれくらい儲かろうがそこは“やるべきこと”に関係ないから。ADHDは利他的状況下では「役割」に徹することにより“普通”に行動できる一方で、利己的状況下では基本的に謎の原因によりバグって能力が下がっている、ってのが俺の個人的な予想。“役割”を与えられると“仕事モード”に切り替わって能力が向上するという効果は恐らくADHD/定型ともにあって、でもADHDの場合はそのとき恒常的にかかっているデバフが解消されることから上がり幅が大きくなるのではないか?ってこと。


ちょっとおもしろかったので、素人だけどこの前紹介したばかりのABA(応用行動分析)から関連すると思われる項目を引っ張ってみる。

www.tyoshiki.com

いや「お前の言ってるやつじゃなくてズバリこれだろ」というものがあれば是非教えて欲しいです。


「デバフ解消」は循環論や安全希求行動(逃避行動)の阻害かな?

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「自分ごとは全然ちゃんとできないけれど、他人から手助けを求められたときはシャキシャキ行動できる」
「自分では難しいゲームはできないけれど他人のゲーム実況プレイを動画で見るとイキイキとゲームを楽しめる」

とか、普通の人でも心当たりありますよね。 ヒューリスティックとしても

「図書館にいってスマホも禁止して勉強以外のことができないようにすれば少し勉強ははかどる」
「リモートワークは快適だけれど、やはり会社に出社して仕事以外できない時間があったほうがよい人が多い」

などはよく知られているし、実践している人も多いと思います。

人間は、自由な状態で頭の中にたくさんタスクが整理されてない状態で放り込まれると、かえって何も行動できなくなるわけですね。


仕事モードについては「反応遮断化理論」および「ベースライン」の概念を知っておくと役に立つ

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「ベースライン」とは、何も操作をしていない状況で自由にできるシチュエーションと考えてください。

「反応遮断化理論」とはベースラインで自由に行動(活動)できたときの行動量が制限(遮断)されると、その行動(活動)は強化子として機能する

「この子に何か教えるために、褒める、お菓子、おもちゃ、動画など考えられるものを用意してもあまり課題に乗り気にならない」というものが多いでしょう。

もしそのような悩みを持っているのであれば騙されたと思って一度「ベースライン」を計測し、何も操作をしていない状況で自由に行なっているお子さんの行動(活動)を強化子としてセッティングしてみてください。

まずはこの状態がベース。実はこのベースが無い状態で、いきなり「他人のため」といって頑張ってもあまりろくなことにはならないと思います。

冒頭のツイートをしている人は、もともとバズるツイートをする能力があり、活動も行っていたというベースの状態で「自分のためではなく友達のために」という制約が入ったことが結果として強化子として作用している気がする。

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