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読んだ。
ぐんぴぃさんの話を自分なりに整理すると
1:DVなどを受けてきた人は、DVをする遺伝子などがあるわけではなく生まれ育ってきた環境のせいで「良くない選択肢」がデフォルトで選択される状態になってしまっているだけだ。
2:だから、
・できる限り良くない選択肢を選ばないように我慢しよう。
・少なくとも悪い選択肢を選ばないようにしよう。
・そして、できるならば良い選択肢を自分の中に増やしていこう。
それは自分でコントロールできることだから。
どうしようもできないことは親のせいにしてもよいが、なんとかなることは自分でなんとかしよう
という主旨のお話だと理解しています。
個人的にはとても良い話だなと思いました。
なお、あくまで個別の質問への回答ですし、発達障害など遺伝に関する話は考えないようにしますが、実際には遺伝の影響は50%近くありかなりデカイです。親がクズだったり発達障害だとハンデを背負う確率は高く、それを乗り越えるのは相当大変だと思ってください。ぶっちゃけ、「本を読むことに否定的な親」というだけで結構きついです。
ぐんぴぃさんの話は応用行動分析学(ABA)のお話ですね
この前受験勉強に関して「ガクサン」を紹介しましたが、これはもっと手前の段階です。「発達障害者や知的障害者」といった「普通とされていることがなかなかできない問題児」を教育するためのメソッドとしていろいろな本が出てきています。
それが石田淳などの人間を通じて「行動科学マネジメント」としてビジネス界でももてはやされた時期もありましたね。
これね、うまく扱うことができれば確かに人生を好転させることができると思います。
そのくらい強力なメソッドではあるんですよ。
ただ、強力であるがゆえに、逆回転すると人生を破滅させるリスクもあるんですよね。
実際に「SNS」によって、多くの人が「一見正しいけれど長期的に見れば間違った選択肢」を配られた結果、賢くなったつもりで人生を台無しにしてしまっている人がすごく増えていると思う。
せっかくぐんぴぃさんが良い話ししてくれているので、落とし穴にはまらないようにだけは気をつけてほしいと思う。
- ぐんぴぃさんの話は応用行動分析学(ABA)のお話ですね
- 課題1:基本的に親や友達に良い人がいないと「良い選択肢」の存在そのものを知ることが難しい
- 課題2:悪い選択肢に慣れている人には、悪い選択肢のデメリットだけでなくメリットも知っている。それに対して良い選択肢のメリットが実感できない。だから良い選択肢を選び続けることができない
- 課題3:さらに、境界知能の人だったり「貧困」の状態の人には、その選択肢を示されても補助なしではそもそも試すことすらできない
- 課題4:世の中には「一見良い選択肢に見えるが長期的には自分を殺す罠のような選択肢」があり、最近のインフルエンサーはそういう罠のような選択肢をばらまいており、弱者はそれを避けることができない
- 課題5:弱者にはそもそも選択肢がない=どうしようもないことがあるので、そういう選択肢を頭に入れないほうが良いこともある。そうしないと「良いことをしようとして」悪い人間の食い物にされることを避けられない
- 残酷な言い方だけれど、弱者にはあまり選択肢はない。というか「良い選択肢を持たない」「良い選択肢を選べない」からこそ弱者っていうのだ
- ぐんぴぃさんの言ってることは、弱者にとっては有名トレーダーのテスタさんが「株式投資をまじめにやれば数年で億れて幸せになれます」って言ってるのと近いんですよね……
- 冒頭に紹介したABAや、その前提となっているスキナーの理論には注意点があります