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発達障害

他者とコミュニケーションを取るために最低限必要な読解力とはなにか。どうやったら鍛えられるのかという話

最初に言っておくと、異論反論はご自由になのですが、ちゃんと最後まで読んでからコメントしてください。


最低限の読解力とはなにはなくとも5W1Hを理解できること。特に主語と目的語を強く意識することである

読解というとふわっとしていますが、要するに5W1Hの理解を正確に理解するのがまず基礎となります。

動詞や形容詞のニュアンスの理解、さらに基礎教養など欲を言えばきりがないでしょうが、それは後で考えればいいことです。

なによりまず5W1Hを理解して、それを正確に再現できていなければニュアンスもクソもありません。

「When:いつ」
「Where:どこで」
「Who:だれが」
「What:何を」
「Why:なぜ」
「How:どのように」

ここの部分は発達障害のハンデは特に関係ないです。
私はASD、いわゆるアスペですが特に5W1Hの理解には支障を感じていません。純粋に訓練の問題です。


twitterやLINEなどを使って「身内で」短文コミュニケーションばかりやってる人は
いちばん大事な「Who:だれが」「What:何を」を理解する能力がやたらと弱いと感じます。

はてブで民もここが異常に弱い人がたまにいます。
主語と目的語さえ理解できてたらそういうコメントはしないだろうというコメントをする人ね。
そういう人は普段から「他者」と意思疎通をしていないということが想像できます。
主語と目的語が不明瞭な人は、雰囲気でしか会話していない。
ルーチン以外の作業が少なく、重要な情報を伝えたり、それを確認したりというシーンが少ないということです。



というわけで、この基礎が弱すぎる状態では他人とまともなコミュニケーションが取れません。

いくら頑張ってしゃべろうが、いくら頑張って傾聴の姿勢を示そうが無駄です。

5W1Hを正確に掴む訓練がちゃんとできてない限り、言語コミュニケーションでは空回りします。

読解力がないが故に重要な部分を聞き落とし、
自分の興味のある部分にばかり反応してしまうので
「ちゃんと話を聞いているのか」と相手を怒らせたりしてしまいます。


英語のリスニングと同じ原理だと思うのですが、自分が5W1Hをちゃんと意識してアウトプットできるようになれば自然と相手の5W1Hも理解できるようになります

ではどうやって5W1Hを理解できるようになるか。

1:5W1Hがわかりやすい読み物を読む

2:それを自分で表現してみる

3:答え合わせをして修正していく

これを繰り返すことが重要です。




おとなになった後でいきなり「5W1Hを理解して読め」とだけ言われても無理です。

自分がそこを意識してないこと読んでることについては無自覚なんです。

また、読解力がない人も、読み飛ばした後叱られて
「ここに書いてるでしょ」「ちゃんと主語と目的語を明確にしろ」と言われたらわかるんです。

「言われたらわかる」から、本人たちは大した問題じゃないと思ってしまう。
そして、大した問題だと思っていないからいつまで経っても改善しないんです。
なんとなく読解力には問題があると感じても、どうやったら改善するかわからないし、大した問題でもないと思ってるうちは無理です。
むしろ「お前読解力酷いぞ」って言われても、もう開き直っちゃってヘラヘラしながら深刻に受け止めずまた同じことを繰り返すわけです。



そういう心構えでいくら数をこなしても、読むだけでは読解力は改善しません。
本気でヤバイと思って小中学生の読解力ドリルとかやれって言われても無理でしょ?
みんな、おとなになってくると本気で読解力を改善しようなんてしないんですよ




自分の読解力の低さが問題になるのは「仕事」以外だと「アウトプット」したときしかありません。

自分で文章を書いて、フィードバックを受ける。
その時にわかりにくいと散々言われて「自分が以下に5W1Hを普段意識してないか」を自覚させられる。
仕方がないから自分でも5W1Hを意識して文章を書くようになる。
自分が書くようになることで、「なぜ5W1Hが必要か」「ここが大事だ」とようやく分かる。

人が、どういう気持で文章を書いているのか。この表現で何を伝えようとしているのか。
自分が書くことによって、ようやく少しずつ意識するようになります。
そこまでいってはじめて、他人の書いた文章の5W1Hが読めるようになります。



実は、天才を除いては子供時代の読解力だって、同じような過程を経て鍛えられてるんですよ。
子供の頃は素直というか吸収が早いのであまり意識しないだけですね。
おとなになると、頭がカチコチになってて、読むそばから自分の考えが浮かんでくるのでなかなかできるようにならないから大変ですよ。



仕事でも、上司の人が5W1Hを意識して報告するように言われて、自分が書いているうちに自然に人の言ってることもわかってくる。
(仕事だと主語・目的語以外にもう一つ「Why」がわかるようになると強いですね。これわからんうちに仕事の不満を言ってる人は無能扱いされるだけです)



そういうものです。


12歳までに知っておきたい読解力図鑑

12歳までに知っておきたい読解力図鑑

  • 作者:齋藤 孝
  • 日本能率協会マネジメントセンター
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というわけでここまでが前置きで、ここからが本題。

ちょっと身近な人で読解力に結構深刻な課題を抱えている人がいるので、

その人向けに「マンガ読んで、文章で要約する」をやるだけで読解力が割りと効率的に身につくよ、という話をしますね。

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