とりあえず現状の把握をしましょう。
安倍総理と同じく株価のことを異常に気にする大統領トランプさん。新年度にはめちゃくちゃイキりコメントをツイートなどしていたのですが……
STOCK MARKET AT ALL-TIME HIGH! HOW ARE YOUR 401K’S DOING? 70%, 80%, 90% up? Only 50% up! What are you doing wrong?
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) January 9, 2020
コロナショックの関係でステルスQEからの上げが一週間で消滅しました。
ダウ10月からの暴騰を1週間でほぼ全戻し pic.twitter.com/SOGllVFxu6
— ムロヨシ・タカシ 室吉隆 (@murozonovsky) February 27, 2020
昨日もG7会合の結果としてあまり具体的な対策を立てられず株価は下落。スーパーチューズデーの投票結果にも悪影響があると判断したのか、スーパーチューズデーに合わせてFRBの緊急利下げを発動させました。
過去の緊急利下げ(90年以降)
— はまなか (@hamanaka334) March 3, 2020
98年10月15日(LTCM破綻)
01年1月3日(ITバブル崩壊)
01年4月18日(〃)
01年9月17日(911同時多発テロ)
07年8月17日(※FFは据置)
08年1月23日(サブプライム問題)
08年3月16日(※FFは据置)
08年10月8日(リーマンショック)
20年3月3日(コロナショック)
緊急利下げの結果
利下げのメッセージはもちろん「低金利なんだからリスク回避のために国債買わずにもっと事業に金を使え、株を買え」ってことです。
実際、今までの好調な時期はFRBによる利下げは株高につながっていました。ただし、それは「投資機会」があればこそです。
実際は「実体経済の悪化の追認」となり、さらなるぶん投げが発生しました。
臨時利下げ後、相場が良かった(青のシェード)のはグリーンスパンがやった98年の利下げのみ。その際の利下げ幅だけが0.25%だった。あとは0.50%か0.75% pic.twitter.com/l3kA7tStX0
— じっちゃま (@hirosetakao) March 3, 2020
ダメなときは何をやってもダメなんだなぁと……。
まぁ国債は2018年12月のパウエルショックの時からずっと下がり続けてるので、歯止めがかからなくなってるというのもありますが。
パウエルって去年やらなくてもいい予防的利下げを3回もやってステルスもQEやってバブル産み出しといて、それが崩壊したら今度はさらなる利下げ匂わせて市場に一気に0.5%も折り込まれて、結果たとえ株価と経済回復したとしても金利だけ下がってイェレン以来の密かな努力を無にしてなんなの?アホなの?
— ジョンブルシット (@John__Bullshit) March 2, 2020
日本の安倍首相も株価ばっかり気にしてるといわれていますが、トランプの株価への固執は異常であり、その結果、パウエルさんはすでにイエレンさんが努力して積み重ねてきた金融引き締め効果をすでに吐き出し切ってしまいました。
むしろ今から経済危機に対応すべき状況において取っておきたかった利下げ余地はもう残っていません。(なお日本はとっくにマイナス金利)
先月に書いた通り、アメリカの株高の要因は「利益以上の自社株買い」です
(サブブログで補足してますが、この記事は最初から「今まではこうだった。この現状がこれからは変わるよ」というつもりで書いてます)
すでに自社株買いは限界ギリギリパンパンの水準というか限界を超えていて借金をしてまで自社株買いをしていました。
業績が衰えて自社株買いの支えが弱くなったら、当然買いの力は弱まります。
圧倒的な売り圧力に対して、ここぞという時の買い支えも働きません。
そして、何度も言いますが、業績だけで評価するならダウはコロナ影響前で22000~23000程度が妥当です。
さて、どのあたりで収まるかな
ということなんですが、それは別の記事で書こうかなと思います。
説明は省きますが、リスク要因はいろいろあるんですが、ぶっちゃけそれでもスーパーチューズデイを通過すれば少なくとも短期的には株価は戻すという見込みでおります。