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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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数日前からやばいといわれていたボーイング社がついに政府へ支援要請する状態に

米国は日本企業と比べて財務が非常に悪い(利益以上の金をすべて配当と自社株買いで吐き出してしまうのが正義とされていた)というのは「米国株はなぜこれほどまでに強かったか」で説明した通りです。
なぜなら、日本と違って債務超過でも上場廃止にならないルールだからです。

www.nikkei.com

債務超過に陥ると金融機関の融資が受けにくくなる日本と異なり、米国では債務超過がすぐに経営不安にはつながらない。収益から投資額を引いたフリーキャッシュフロー(純現金収支)の黒字が続く見通しなら、借金返済を迫られる懸念は小さいためだ。

しかし、これは逆に言うと、債務超過の状態でフリーキャッシュフローがマイナスになった場合、いきなり倒産もあり得るということです。

ダウが下げ止まらない最大の要因は原油価格の下落と、ダウ構成率トップだったボーイングの経営破綻懸念

2019年7月時点ではボーイングの構成率は9.5%ありました。そのボーイングの株価が4分の1になっているため、ボーイング一社だけでダウを約6%押し下げています(寄与度で言うと一社だけで1600~1700ドルマイナス)

日本でいうと、現在のファーストリテイリングの構成率が8.7%(ちょっと前までは10%超)なので、2か月でファーストリテイリングの株価が4分の1になったようなものです。

f:id:tyoshiki:20200318132443p:plain
トヨタやソニーは構成率わずか1.3%です。

恐ろしすぎると思いませんか?

なぜボーイングが破綻の危機に陥っているかというと……

jp.wsj.com


headlines.yahoo.co.jp

最新鋭機・737MAXの運航停止で、約9兆円分の新規受注が失われたと聞きました。相当な打撃を受けているはずです。

競合他社のエアバス・A320シリーズによる追い上げも、逆風の一因でしょう。それに加え、今回の新型コロナウイルスによって、人の行き来が大きく減少し、新規需要がさらに減りました」


www.msn.com

来期は配当や自社株買いができなくなることはほぼ確実で、当然空売りの格好のターゲットになっていますし、それを受けてぶん投げも加速した結果が↑でみた地獄のようなチャートです。


さすがにアメリカ唯一のジャンボ旅客機開発メーカーであるボーイング(エアバスは中国)は国が破綻させないでしょうが、それにしても債務超過になるまで自社株買いとか配当とかやって株価を釣り上げることで高い報酬を得てきた経営者がコロナショックでやばいからって国にしれッと助けを求めるっていう展開は本当にひどいなと思います。

でも、そう思ってリーマンを救済せず破綻させたらどうなったか、という過去の事例があるのも事実です。だから倫理的には最低でも助けざるを得ないってなるんでしょうかね。


日本を批判するためにアメリカのこの頭のおかしい行き過ぎた資本主義を賞賛してる人いますけど正気ですか?って私は思いますね。



余談 みんなに「ネリマ証券サクラ姫」を読んでほしい。。。

GAFAだけに限らず、米国の優良な企業の内情を理解し、それらについて情報発信をしてくれている優良なサイトがあることは知っています。そういうサイトは貴重なので情報を参考にさせてもらっているし、かもめさんのブログやshenさんのブログはもはや芸術だと思っているし、米国決算マンさんのnoteなどについてはお金を出してまで購読しています。


しかし、一方で「米国株」についてなんも知らんのに無責任に買い煽ってアフィを稼ごうとしてた人たちがめちゃくちゃたくさんありますよね。こういうブログは私、超嫌いです。(嫉妬です)


私はつい最近、そろそろアメリカ株やばいなと思ったタイミングでアメリカ株が好調だった理由はアメリカの企業がこうした会社の経営の安定性を投げ捨ててまで過剰な自社株買いや配当を行っていたことが理由だよって記事を書きました。中立を意識していたのであえて危ないよというようなことは書きませんでしたが(サブブログの方でネタバレしてました)、ファンダメンタルでは22000~23000より上は割高だよって話は明記しました。これについて、「そもそも知らなかった」「つまりアメリカ株で積み立てが最適解だな」みたいなブコメがついててびっくりしました。
少なくともはてなでは投信についての記事がやたらと3000ブクマとかついてバズってる割にそんな基本的なことさえみんな知らされていなかった。これだけいろんなブログがアメリカ株投資について情報発信してるはずなのに、一番根本的な部分について「誰も、説明してないのである!」状態だったってことなのかなと。



そんな大事な、一番根本的な部分を説明しないで他に何の説明をしてるんだ……。 つまり、それだけ多くのブログが、適当に都合のいいところだけ煽ってお金儲けをしようとしてるってことだし、そういう情報にホイホイ飛びつく人も多いってことですよね。





なんでこういうのが許されるんだろうって思っていたのですが、そのあたりのからくりについて答えを出してくれたのが「ネリマ証券サクラ姫」という同人誌でした。

www.tyoshiki.com

この本は本当に素晴らしいので、ぜひ入手して読んでほしいなって思ってます。



自分は投資家としてはクソ雑魚だと思っているので「私が正しい!私が正しい情報を発信してやる」なんて大それたことは言えません。そんな私からしても、最近はあまりにも「形だけはきれいだけどクソみたいなブログ」ばっかり検索強くて本当にひどい。今から投資を始めようとする人は罠が多くて大変だなと思っています。