例の漫画と一緒に話題になってたのがこちらの「チェイサーゲーム」。
ゲーム制作会社「サイバーコネクトツー」での開発現場を舞台にした作品で、全話無料で読めます。
とりあえず読みました。まだ感想記事を書けるほど感情が高まっていないので、読みましたという報告だけ。
普通に「ブラック労働」や「パワハラ」めいたコミュケーション光景が淡々と語られていますが、これを受け止めるかどうかは人次第だと思います
第一部は13話までで、タツヤを主人公として「お仕事現場のリアル」が語られます。実際にサイバーコネクトツーの社長などが実名で登場しかなり生々しい描写になっています。
14話からは第二部。ここからは13年前の札幌を舞台にしてタツヤの旧友であるユウキを主人公とした過去編が描かれます。
原作者である松山社長がやたらとジョジョ(特に第五部)が好きなようで、画像としてパロディを入れまくってくるだけでなく、物語の建てつけとしてもジョジョ五部へのオマージュに満ちています。
確かに「ゲームデザイナー」を目指すといわれてもいろいろ複雑でわかりにくいですがそれを「ギャングスターを目指すようなもの」ってイメージさせてもらえるとすごくわかりやすいですね。
21話の研修のエピソードあたりからググっと面白くなってきます。
このゲームを通して学ぶべきポイントはいくつかあるが、最も大切なことは「求められたことに応える」だ。
https://www.famitsu.com/serial/chasergame/202002/24193215.html
そして29話から第三部。再び舞台が2017年に戻りタツヤ視点での物語が展開されます。
(途中でウオカワさんの話が挟まりますが)
33話から始まる「プロジェクト炎上」編がやばい……
もうこの部分読んだだけでおなか痛くなってくる……。
まさに今の私がこんな状態なのでキッツー!ってなってる。
んで、例の漫画のカナメさんと「これ」を同一視してる人がいるわけか。
ないわー。
松山社長からもばっちり切り捨てられてますね。
『チェイサーゲーム』のプロデューサー編は完全に悪の負荷として描いていてこの後の倍返しに繋がる展開というか手法ですからね。
— 松山洋@チェイサーゲーム (@PIROSHI_CC2) October 15, 2020
『例の漫画』はどちらかというと『映像研』的な覚悟と信頼の物語だと私は思いました。
ちゃんと面白いと思います。
私は好きですよ。
という感じ。
- 作者:大童澄瞳
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: Kindle版
冒頭で述べたように、まだ感想を語れるほどこの作品についての感情が高まってないのですが、いずれ語りたくなるような気がします。
「第一欲求」って言葉は覚えておきたい
「やりてぇ(第一欲求)がないと商品を絶対手に取らない」という言葉を聞いて担当編集の私が真っ先に思い出したのが『.hack』シリーズでした。当時、私は中学生で3DグラフィックのMMORPGで遊びたくても、高価なパソコンはおろか、ネット回線やゲームのプレイ料金を毎月払うのは厳しいなか、ふと目にとまったのがプレイステーション2で遊べる『.hack//G.U.』だったのです。オフラインゲームでありながら、まるでオンラインゲームを遊んでいるかのような体験ができる本作。街中で通りすぎるほかのプレイヤーを模したキャラクターが、NPCとはわかりつつも、「こいつ、誰かが裏で操作してるのか!?」なんて考えてしまう『.hack//G.U.』は「オンラインゲームやりてぇぇぇ!」という私のど真ん中に突き刺さるものでした。ゲームを買うときに、そんな欲求に突き動かされる経験をした読者の皆さんも多いのではないでしょうか。