なんかこう、うまく言えないんだけれど。
反対なら反対で「私は～～に反対です。なぜなら理由は～～～だからです」ってのが自分の言葉でちゃんと言えない人と会話したいかというと私は嫌です。
反対する理由がわかっていれば「・・・という理由があれば賛成することもあり得ます」という話もできるのだけれどそれがないと話できる気がしません。
理論的意見として、「ツーブロックは禁止。ツーブロックになると不良にからまれる」と思っている人とは、議論できます。「ホテル業界では、ツーブロックは清潔さの象徴になっている」とか「街でモニターした結果、100人中これだけの人がツーブロックだった。これだけいるのだから、ツーブロックはからまれる理由にならない」と、エビデンスを交えながら、どちらが適切か議論できます。ちゃんと議論できれば、変わる可能性はあります。でも、「校則で禁止してるから禁止」と思考停止している人とは議論が成立しません。それは、理論的思考ではなく、宗教的信仰です。「ツーブロックは禁止。それは神（校則）が決めたから」と言う人とはどんな議論もできないのです。
また、「内心、ツーブロックはもう解禁していいと思ってるんだけど、そんなこと言って、周りから何言われるか分からないから言えない」という人とも、議論はできません。哀しいですが、ナナさんが同僚から聞いた「ウチではなかなか難しいよねー」「東京だからできるよねー」という言葉です。それは、ツーブロックが適切かどうかではなくて、「世間の多数派に従う」ことが一番大切だということを表明しているのです。「ツーブロックが適切かどうか」を話したい人と「世間ではどんな考え方が主流か」が大切な人とは、議論は成立しません。後者の人達にとっては「校則の理不尽さ」が問題ではなく、「校則の理不尽さをどれぐらいの人が問題にしているか」が問題なのですから、議論がかみあうわけがないのです。
ちなみに、ファクトレスな自分の印象ですが
「オリンピック反対」に関しては結構な割合の人がちゃんと反対している理由を言えているし「・・・という条件を満たせばやっても良い」とまで言ってる人がいるので比較的冷静な雰囲気を感じました。一方で、池江選手叩きについてはあまり明確な理由なくどちらかというと人格攻撃や陰謀論などに走っている人がそれなりにいたなと思いました。
この差はどこから来てるのだろうってのはちょっと興味深いです。
例えば、はてなの人たちは「〇通」「ガー〇ー」「竹〇平蔵」「〇あちゅう」「イケ〇ヤ」「田端の〇ゲ」「弱者〇〇」「差〇」「〇ヨク」あたりのワードを文章中に入れると、そのワードを目にした瞬間に理性が蒸発して精神年齢が胎児なみに退化し凶暴性が増すことがよく知られていますが、オリンピックそのもについては比較的冷静であるというのがわかります。
とにかく本人がちゃんと意見を持ってる人なのかどうかがわからない場合、会話にならない
別にその理由がちゃんとしたものでなくても良い。稚拙なものでも全然かまわない。代替案でなくても良い。
ただ、他人の意見を否定したいのであれば、まず自分の立場とその理由を自分の言葉できちんと語れるのが最低条件だと思う。
理由については「わからない」でもいい。その場合は発言力は落ちるがそれを正直に表明するのであれば発言の資格はあると思う。
要するに、自分はどこまで考えた結果としてこういう立場をとってます、というのを示すのは反対意見をいう時には最低限の礼儀だと思っている。*1
そのあたりのプロセスをすっとばして、自分の発言についての間違いや考えの浅さを突っ込まれるリスクを全く負わずにただ「お前の意見は間違っている」みたいな物言いをする人間と会話したい人間なんかいると思う？
そこをさぼろうとする人間に対しては「せめて一人でつぶやいてどうぞ。話しかけないでください。リプライとかトラバとかはてブすんな。二文字で言うと〇ね」って気分にはなるよね。
以上。
以下は蛇足です。
私はオリンピック開催には当然反対する立場だけれど、私の理由はすごく浅くて薄っぺらくて利己的で漠然としてる。
①もともと私はオリンピックにそれほど興味がない。開催されていたとしてもそんなに楽しみではない。
（違約金の金額もわからないし、中止した時の損害について全然正確に理解できてない。
与党でも野党の人はちゃんとそれを試算した上で国民に問いかけるというアクションをしてほしいのだが、どっちもしてくれてない気がする）
②「自分にとっては」開催するリスクに対して開催するメリットが大幅に薄れてしまっており、強行するメリットが全く感じられない。
（唯一のメリットは株価に対する貢献だったが、むしろ開催した方がリスクになるのでやめてほしい）
③今ですら水際での対処が全然信頼できないのに、このタイミングで外国から大勢の人を迎えてリスクを制御できるとは到底思えない。
水際対策としてオリンピック中止は理に適っているし逆に開催は無理やろと（なんとなく）思っている。
④「よくわからないけどなんとなく」オリンピックやらない方がまだましな気がする。感染対策の専門家がオリンピックなんてとんでもないと言ってるのは「骨折しているのにレースに出ます」って言ってるような状態なんじゃないかなと「漠然と」思っている。
⑤学校も飲食店もその他ありとあらゆる商業を自粛するようによびかけておきながら、オリンピック開催だけは強行しようとする態度が「アスペの自分的としては」すごいイラっとする。
「特にメリットが感じられないオリンピックのために」「国民に対して自粛や犠牲を強いて」「国民のためにやってるんです」みたいな顔をされるとふざけんなって気持ちになる。
ひとことでまとめると「なんとなく」とか「よくわからない」程度の意見である。
というわけで、私がオリンピック開催に反対する理由はめちゃくちゃ主観的で自分勝手なので説得力がざぁこざぁこな状態だ。
なので他人に対して「俺の意見が絶対に正しい」とか言えるようなものではないと思う。
そういう立場だという自覚があるので、あまりこの件について強い言葉でオリンピック賛成派を否定できると思ってない。
何も言わないとか独り言つぶやく程度であれば無知でも無関心でもいいと思うけど、他人に暴言をはく人間はせめてそれに見合った努力を怠ってないかを問われる社会であってほしい
強い理由があればいいのかっていう別の問題はあるけれど、
少なくとも私はそれほど強い動機を持ってないので自分と違う意見の人がいたとしても「私は反対です」以上に強いことはあんまり言えないかなって。
「お前は間違ってる」だの「電通の手先だ」だの言う人の神経が理解できない。申し訳ないけれど、そういう言葉を平気で言ってる人はまじでキ〇ガイだと思う。
ただ、むしろ、強い言葉で賛成派の人を否定している人は、私と比べてそれだけ強い理由があるはずなのだ。
なのであれば、他人の意見を否定して回るより、己の中にあるその強い理由を自分の言葉で語った方が良いと思う。
よくわかんないけど周りも反対してるし、みたいな理由でヒートアップし、何を言っても反論されないからといって調子に乗ってるやからがたくさんいるのが見てて気分悪い。
魚人島のボスは「自分自身に何の動機ないからこそ、無限に英雄願望に突き動かされてどこまでも他者を憎悪できる。しかもそれで周りの支持を得ているからもはや止まることもできずにどんどん過激になっていく」という空虚な存在である。
「相手と意見が合わない」→「お前を殺す」に直結する人は普通にしんどくない？
「嫌い」とか「思い通りにならない」とか「怒る」とか「機嫌を悪くする」とか。
こういったネガティブな感情を区別せず雑に把握してる人、多分日常生活が無茶苦茶しんどいと思う。
まして、それを他人に直接ぶつけざるを得ないってのはかなり深刻につらいでしょそれ。
自分自身でネガティブな感情に対処できないってことだよね。
絶対にネットで汚い言葉まき散らす前にまず自分でたいしょを覚えた方が良いと思う。
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自分で抱え込むか他人にぶつけるしかないってのは考えただけで厳しすぎる……。
なぜか説明もせずに「機嫌の悪い自分」を見せることに抵抗がない人いるけど、
これって他人からしたら「きっちり怒る人」より100倍めんどくさい奴だからね。
相手が受け止めてくれなかったら余計悪い結果になるわけで。その悪循環にハマったら抜け出せないよね。
「機嫌が悪い姿を見せる」時点で他人を不快にさせてるわけなので、どうせならちゃんと怒った方が良い。その方がまだ状況が好転する可能性ある。
この「ちゃんと怒る」を怠って「察してちゃん」をやったり理由も示さずにネガティブ感情をぶつけるのが常態化している人は、
「自分より弱い相手を見つけた時に最低最悪のパワハラ野郎になりうる」から気を付けたいなと。
*1:この点において、短い100字の中でも可能な限り「私はこう思う。なぜならこうだから」をきっちり示そうとしているlady_jokerさんあたりは意見が合わなくても尊敬するに値すると思うし、逆に「100字だから」とか「石の裏のダンゴムシに何期待してるの？」「ただのブックマークだぞ」みたいな開き直りをする人は軽蔑に値する感じかな。
