最善の相で判断すれば、能町さんはこの問題についてそれほど興味がなく「大筋は間違ってないでしょ」と認識されているのだと思います。
なので、能町さんの発言は
①ほぼすべての認識が間違ってること
②間違った認識で間違った情報を流し、それによって多くの人が誤解して個人が無実の罪で攻撃されているという状態になっている
ことを説明します。
これ読んでもらったうえでそれでも訂正しないのであれば、能町みね子さんは間違ったことを言っても謝罪も訂正もろくにしない人だと思うしかありません。
かなり深刻な間違いをしているのでもうちょっとちゃんと訂正してほしいし、
リベラルこそこういう発言をちゃんと批判すべきだと思います。
ちなみに、ヨッピーさんはきちんと間違いを指摘されたら訂正される人だったので今でも尊敬しています。
まず能町さんのツイートは最初からして間違いしかなくてひどい
能町みね子さんはこういう感じで雑なまとめ・要約をしょっちゅうやってます。Twitterってこういうのウケるもんね。わかります。
たぶんいつもはちゃんと理解した上で要約されているのでしょう。まさか物書きやってる人がいつも適当な理解で適当な要約をやってるとは思いたくないです。
ただ、今回はもろに間違ってます。
もともと茶髪の生徒に黒染め強要して、「金髪の留学生だろうと黒染めさせる」と言い張った大阪の懐風館高校を「適法」とした裁判長と、
— 緑の能町みね子🏳️🌈 (@nmcmnc) 2022年6月18日
福島の原発事故で「国の責任なし」とした裁判長は同じ人
菅野博之裁判長https://t.co/Sn5DdQawmz
間違い①そもそも「金髪の留学生だろうと黒染めさせる」という発言は裁判所で認定されていない。というか「原告ですら」主張していない。
間違い②懐風館高校の行動自体の違法性阻却の判断をしたのは大阪高裁であり、菅野さんではない。最高裁では校則で頭髪検査をすることを違法であるかどうかを判断するだけである
確かに朝日新聞はこういうことを書いている。
www.asahi.com
訴状によると、生徒の母親は2015年4月の入学時、生徒の髪が生まれつき茶色いことを学校側に説明。黒染めを強要しないよう求めた。しかし教諭らは、染色や脱色を禁じる「生徒心得」を理由に、黒く染めるよう指導した。「生来的に金髪の外国人留学生でも、規則では黒染めをさせることになる」とも述べたという。
しかし訴状にはそんなこと書かれていないのである。それどころか、判決文によれば、高校側はめちゃくちゃ生徒に対して譲歩している箇所が証言として多く語られている。当時私もニュースだけ見て「懐風館高校ひでえな」と思ってたが、なんか全文読むと思ってたのと全然違うのだ。
https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/065/090065_hanrei.pdf
というわけで、全文読みました
そもそも「地毛が生まれつき茶色かった生徒を無理やり黒髪に染めた」というエピソードが嘘だった可能性がある
ぶっちゃけるけど、これ「朝日新聞」の報道姿勢に大いに問題があるような気がする。
まず、実際の判決では地毛が黒であったと判断することに合理的な理由があったと判決が出ている
というか、中学時代から様子がちょっとおかしい
①中学の時も頭髪指導を受けているが、地毛が黒色ではないという主張は一切していない
原告がC中学校に入学した際,原告の出身小学校からC中学校に対し,原告の頭髪が生まれつき茶色であって頭髪指導の対象はならないものであるとか,塩素によって原告の頭髪の色素が薄くなっていると言った申し送りはなかった。高校側も母親からの抗議を受けて中学に問い合わせを行っているし、何度も生徒に確認を取っている。
②原告の母親は「少なくとも染髪をしたことは明らかな時でも、染髪そのものを否定」する主張をしている
原告は,C中学校では,平成26年6月ないし7月頃修学旅行後の学年集会の際,当時の原告のクラス担任であったO(以下「O教諭」という。)から,頭髪が茶色になっているとして,頭髪を黒く染め戻すよう頭髪指導を受けた。その際,原告は,O教諭から染髪したかと尋ねられた際,当初はこれを否定したが,その後,O教諭が修学旅行時の髪色と違うのではないかと告げると,黙り込んだ。また,O教諭は,原告の母に対し,原告が染髪しているとして,黒く染め戻すよう求めた。上記頭髪指導の際,原告の頭髪は,別紙色彩表の4番ないし5番程度であった髪色が,6番に暗い赤を足したような髪色になった状態であった。なお,O教諭は,原告が染髪しているかどうかについて他の同学年の教員らにも意見を諮ったたうえで,他の教員らも原告が染髪していると認めたことから上記頭髪指導を行った
そもそも原告は、入学時に頭髪指導に関して詳細な説明を受けたがその時に地毛が茶髪だといわなかった
頭髪指導に関して,染髪した生徒に対しては黒く染め戻すよう指導をすること,いったん頭髪を黒く染めても,頭髪が色落ちしてきた場合には再度黒く染め戻してもらうことがあることなどの説明を受けたがこの時に地毛が茶色であるなどの主張は行わなかった。
5月15日になってから急に母親が抗議をしている。
高校側は問答無用で黒髪に染めるよう指導したわけではなく、きちんと中学に「中学時代の地毛はどうだったか」を問い合わせている
原告の母は,原告に対する上記頭髪指導の後,I教諭に対して架電し,原告の地毛は茶色であるのに黒染めすることには不満がある,化粧は良くて頭髪は何故こんなに厳しいのかなどと頭髪指導に対する不満を述べた。
I教諭は,原告の母から話を聞いた後C中学校に架電して,中学校時代の原告の頭髪及び頭髪指導の状況等を問い合わせた。C中学校の教員は,I教諭に対し,原告の頭髪の色は2年生の夏休み明け頃から色になった,原告が3年生のときに頭髪指導をして,原告は頭髪を黒く染めてきたなどと回答した。
原告は,二学期において,I教諭から頭髪が茶色であるなどと頭髪の色が茶色くなってきているなどと言われることはあったが,平成27年12月24日までに,期限を定めて是正を命じられたことはなかった。
母親の抗議もあって、しばらくは学校側も厳しく指導することを控えて様子を見ている
5月17日,原告は頭髪を黒く染めて登校した。J教諭及びH教諭らは,原告の頭髪について必ずしも十分に黒く染めていないと感じたものの,原告が頭髪指導に従う姿勢を示したことから,今後 の指導に続けていければよいとして,それ以上の頭髪指導は行わなかった
6月24日,原告は頭髪を黒く染めて登校した。J教諭及びH教諭らは,原告の頭髪について必ずしも十分に黒く染めていないと感じたものの,原告が頭髪指導に従う姿勢を示しているとして,それ以上の頭髪指導は行わなかった。
原告は2年生の夏休みからは明らかに地毛と主張している色と違う色に染めている。明確に染髪だったので学校は校則にしたがって指導した。生まれつきの地毛を無理やり染めたとは全然違う話である
原告は,一学期の終業式から平成28年7月27日までの間に,その頭髪を明るいオレンジがかった茶色(別紙色彩表の11番ないし12番程度のもの)に染め,同日,部活動のために登校した。
原告に対し,夏休み中であっても染髪は許されない旨を告げ,直ちに頭髪を黒く染め戻すよう指導した。その際,J教諭の発言により,次回の部活動のための登校日である同年8月2日までに黒色に染め戻すこととされた。
この後一度学校側が教師の不適切な発言で謝罪をした以降は、母親も原告もわざと髪の色を染め、学校の指導にも全く従わなくなった
・原告は,平成28年8月22日の二学期の始業式の際,ピアスを付けて登校している。全体的にまだらな茶色の状態であり,髪の毛の根本は黒色,髪の毛の内側にはまだオレンジがかった茶色の頭髪も見受けられるといった状態であった。J教諭及びH教諭らは,原告に対し,4日後までに頭髪を黒く染め戻すよう指導したが,原告は,黒いやん,染めてるやんなどと述べ,頭髪指導に従う旨を述べることはなかった
・F主任は,原告に対し,指導に従わないのであれば他の生徒と共に教室で過ごすことはできない旨を告げ,原告を別室指導にすることを示唆して,よく考えてくるようにと告げて原告を帰宅させた。
この後も学校は不登校になった生徒に対してかなり手厚くケアをしていると裁判所は事実認定している
・わざわざ先生が何度もプリントを自宅に届けたり、カウンセラーの案内をしたりしている。
結局裁判所も原告の頭髪の色は黒髪であったと判断することに合理性を認めている
・本件高校の教員らは,中学校における頭髪指導の経過や本件高校における頭髪検査の結果等といった合理的な根拠に基づいて,原告の頭髪の生来の色は黒色であると認識していたことが認められる。
・原告が頭髪指導に従う姿勢を示していることを評価してそれ以上の頭髪指導を行わないとするなど,原告の態度や姿勢に応じた柔軟な対応を取っていたことが認められるのであって,本件高校の教員らが黒染めを強要したと評価することはできず,頭髪指導の目的,態様,方法,程度が本件高校の教員らの有する教育的指導における裁量の範囲を逸脱していたということはできない
以上のような経緯や証言から、裁判所では原告の主張はほぼすべて取り下げている。判決文を読んでみた結果、私も原告のいってることは安易に信じてはいけないと感じた
以上のように、認定された学校の対応を見るに「金髪の留学生だろうと黒染めさせる」などと発言するとは到底思えないし、何よりも原告自身が裁判でそれを主張することを取り下げているのだから、これを事実であるように吹聴するのはダメでしょう。
かつて起きた「でっちあげ」事件と同じように、人権派の人たちは、意識高いアピールをすることが目的で事実を無視した風説を流布することが結構ある
つまり、これは原告が朝日新聞に対して行ったアピールにすぎない。そして朝日新聞はそれをそのまま記事にし、リベラル寄りの思考の人たちは「校則」を目の敵にしているので、事実をろくに見ないで原告や朝日新聞のことをうのみにして乗っかり、能町みね子さんのように、ちゃんと事実に基づいて仕事をしただけの裁判官を誹謗中傷することまで平気でやっている。
この能町さんの発言によって菅野さんをキャンセルしろという考えに誘導された人は、明確に発言しているだけでも100人以上いる。黙ってRTしている人の中にはもっといるだろう。普通に名誉棄損ど真ん中案件だと私は思います。侮辱罪が可決してたら一発アウトでしょう。
www.tyoshiki.com
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そもそも裁判所の合憲判断は合議制です。裁判長が一人で決めると思ってるのだとしたら能町さんは無知すぎる
裁判は合議制であり、菅野さん一人に責任を負わせるような発言も裁判制度の無知による理不尽な攻撃であるといえる
能町みね子さんは間違いを指摘された後の言い訳ツイートがまたひどくてさらに墓穴を掘っている
裁判では生徒の地毛が黒であるとされているらしい。
— 緑の能町みね子🏳️🌈 (@nmcmnc) 2022年6月18日
(だったら報道にそこは書いてほしい)
(本当にそうだとしたら最初から染髪禁止の校則自体を違法なものとして訴えてほしかった)
(どちらにしろ金髪の留学生でも染めさせると言った学校の姿勢は信じられない)
①短文で有名な共同通信社ですらちゃんと書いてます。おそらくですが判決が出た後は朝日新聞でも書いているはずです。能町さんがみたいものしか見てないだけです。人のせいにしてはいけない。
②原告がかわいそうって義憤で人を攻撃してたはずなのに、自分が責められたら原告に「最初から~で訴えておけよ」っていきなり原告のせいにしだすの普通に怖いんですけど。そして人のせいにしていること自体が問題なんですがここも認識間違ってます。最高裁判所では原告がそれを訴えなくてもちゃんと「染髪禁止の校則自体」の適法性違法性を判断してます。というか最高裁判所はそれだけを判断するところです。地裁や高裁とはそもそも役割が違うんですけど明らかにわかってないですよね。そうじゃないとこういう発言しないと思うので。
……であれば、そもそも最高裁判所の仕組みを理解してないのになぜここまで人を否定したってことですか? ちょっと攻撃色強すぎませんか?普段からそんな雑に人を殴ってるんですか? SNS中毒で人を人と思わなくなってませんか?大丈夫でですか?
③繰り返しになりますが、「生まれつき金髪でも染めさせる」とは言ってませんよね。それリプライでも指摘されてましたよね。なんで見て見ぬふりをするんですか?そこしか自分が菅野さんを批判した根拠ないからですよね。間違いを指摘されても自分に都合の悪いところは聞こえないふりですか?やばくないですか?
よくもまあ、こんなずさんな認識で人を断罪しようと思ったな、と恐ろしくなります。
つまり、能町さんのツイートは1つ目のツイートも2つ目のツイートも全部間違ってます
全部間違った事実に基づいて個人を名指して攻撃し、キャンセルの動きを煽ろうとしています。
意図したものでないならなおさら反省してブレーキかけるはずだけど、間違いを指摘された後の対応がまた最悪。
後の態度を見れば意図的に「間違った正義感」でキャンセルを煽ったと判断されても文句は言えないと思います。少なくとも私はそう判断しました。
ここまでひどい発言をしておいて、いろんな人から指摘されているにも関わらず2日目にこそっと訂正しそれで済まそうとしている
超凡ミスで恥ずかしいのですがこれは最高裁じゃなく大阪地裁でした。大変失礼しました。
— 緑の能町みね子🏳️🌈 (@nmcmnc) 2022年6月20日
この対応の仕方もひどいし、修正箇所がこれだけなのもひどい。
「ここしか訂正する場所がない(大枠では間違ったこと言ってない)」って主張ですよね。
こういうせこい印象操作やめましょうよ……。
というか、リプライでさんざん指摘されていたのに「生まれつきでも黒にさせる!」は意地でも訂正しないんですね。
間違いを指摘されたときの〇二才さんと同じ態度じゃないですかこれ。
あげく、弱い相手だけを選んで「私の発言を批判してる人はこういうやつばかり」と印象付けようとしてる
まっとうな批判をしている人は私が見ているだけでも20人以上いたのにその人たちの声は一切無視してこの人格攻撃してるツイートだけをピックアップし
能町さん、結構不勉強なのに、ぱっと飛びついて誤情報流したり印象操作するんで信用ならない人だと思っています。
— 蒼月 (@pgkOv9rN2P9uGzB) 2022年6月22日
確か、検察官定年延長の時もでしたね。
途中から有料ですが、この方の分析が的を得ているかと。https://t.co/A5sYzspDpZ
こういうツイートをして幕引きを図ろうとしてる。
能町さんって不勉強なのに誤情報流したり印象操作したりしますね、って書いてる人を見つけてしまったけど、その人は武田邦彦を堂々とRTしていて、ことわざみたいだな、と思ってそっ閉じ……
— 緑の能町みね子🏳️🌈 (@nmcmnc) 2022年6月22日
能町さんは「違う」というのであれば、これ以外にこの件で発言したツイートを言ってください。
それとも私もなんかレッテル貼って黙らせますか?
能町みね子さんは、人を責めてるときはむちゃくちゃ威勢がいいのに、自分が責められる立場になったら立ち回りが急に小ずるくなるの印象が悪すぎる
この件だけではなく、過去の記事を見ても今回と同じ立ち回りをしているケースが2件ほど指摘されています。
別に能町さんが自分のことを「無責任でいい加減なことをいうちゃらんぽらんな人間」だと認識されてるならそれでもいいと思いますけど違いますよね。ご自身のイメージは「社会正義に意識が高い人」ですよね。であれば、自分が不正義をやらかしたなら、もっと深刻にうけとめて、反省する必要はあるんじゃないでしょうか。2つ目以降のツイートがひたすら自分には甘いし他責的なのがすごい印象悪いです。
そんな能町さんが今後正義を訴えても説得力みじんもないと思うんですけど。
そのへんをどのように受け止めてらっしゃるか?