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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「アークナイツ11章 淬火煙塵 Return to Mist(完)」 サルカズって、他の民族からしたら進撃の巨人のエルディア人みたいな存在なんだろうな…

タイトルの読み方は「しゅつかえんじん」または「さいかえんじん」だと思うけれど、おそらく後者。いろんな意味が含意されていると思うがストーリーを最後まで読まないとわからないようになっている。

そんな11章は物語としては踊り場のような展開。

本編はあまり進んでいないものの、裏側ではヴィクトリアとく国がここ25年でたどった歴史や変化がいろんな視点から語られる。

しかし、ヴィクトリアの歴史以上に一番のメインだったのはサルカズがこのテラという世界にとってどういう存在で、今までどんな苦難の道を歩んできたか、という話だろう

ストーリーのあらすじはnoteの方にまとめました。yt22さんの神解説待ち!

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毎度のことながら、私は頭が悪いので、ちゃんとこうやってまとめないと頭に入ってこない。

とりあえず先に「遺塵の道へ」を読んでいたおかげでケルシー先生の情報がある程度入ってきたため今回の展開については今までよりはすんなり頭に入れることができましたが、

なんにせよ相変わらず「サイドストーリー読んでないと???」ってなるところが多く、この物語を楽しむハードルがクッソ高い……。

yt22さんが11章について整理してくれるのを心待ちにしております。


なんで今までテラの人たちはサルカズを差別なんかすることができていたのだろう?こいつらめちゃくちゃ強いじゃん……

10章の時から思う通り、ヴィクトリアの兵士やロドスメンバーと違ってサルカズ側が強すぎるんですよね。

サルカズには摂政王テレシスの下に10の「王庭」と呼ばれる大君たちがいるけれど、

こいつら1人だけでもロドスメンバー総出でかかって倒せるかどうかわからないレベルで強い。

サルカズは作中で「魔族」と呼ばれているが、普通にランスシリーズの魔人クラスじゃん。

サルカズの中では血によって記憶を伝承するあたりも普通にランスシリーズっぽいよ。

ウルサスとの戦いにおいては、かなり検討していた印象のロドスメンバーが簡単に蹴散らされていく。

さらに摂政王テレシスを補佐する存在として聴罪師という存在もいて、こいつらも一騎当千レベルで厄介。

どうしてここまで強いサルカズ達が今まで一方的に虐げられてたんだよ!って言いたくなる。


かつて人類は、とある指導者の元で結集してサルカズと対抗し、それを打ち破ったらしい

で、その答えとしては「強すぎだからこそ」世界中がサルカズを嫌悪しているから……というのが答えになるのかな。

もちろんヴィクトリア側にも本来であれば「蒸気騎士」というのがいたしなんだかんだ首都の郊外には数十万人の兵士がいる。

リターニアはリターニアでアーツが発展しており、術師が数万もいるから、そいつらが一斉に押し寄せたら強大なのだろう。

サルカズは確かに強いけれど世界中すべてと戦ったらさすがに勝てないというのが今までの力関係だったのかもしれない。


200年前までは世界中が力を合わせればサルカズに対抗しうる力を十分持っていたし

徹底的に世界から敵視されて散り散りに分断されていたからなんとか対抗しうる、という感じになっていたのかもしれない。

しかし、テラの国々はだんだんとその脅威を忘れ、各自はそれ以外の国との争いに明け暮れて消耗していき

ガリアという国は戦いの中で消滅し、いろいろ国力が弱くなっていった、という感じなのか。

今まで読んできた中では、世界はこれほどまで強いサルカズの脅威をちゃんと認識してなかったように思われるし

なんなら便利な傭兵としてコントロールできてると安易に思い込んでいたようにすら描かれていた印象だ。


「その日テラの人々は思い出した サルカズに支配されていた恐怖を… 」な展開が始まってしまう

結果として、サルカズはテレシスのもとで再び結集し、

ヴィクトリアの首都ロンディニウムを策略によって占拠した。

ここまで来て、初めて人々はサルカズの恐ろしさを思い出したようだ。

しかも、サルカズたちはそれだけでなく「天候を操る兵器」と「巨大飛空艇」を完成させた。

このあたりは「進撃の巨人」において主人公のエレンがユミルの力を手に入れて「地ならし」ができるようになった最終盤面を思い出す。




正直言って、ロドス視点で見るとサルカズたちはほとんどどうしようもないくらい強大な敵に見える。

10章からずっと、一部の局面でエリートオペレーターがなんとかして一矢を報いている程度で

後はひたすらゲリラ活動をしながら逃げ回るしかない展開だ。

ストーリーだとわかっていてもずっと負け続けているとやはりしんどい。

今ロドスメンバーが手にしているのは「ヴィクトリアの王剣」くらいしかない。

ここからロドスメンバーは「立体機動装置」みたいな感じであまりにも強大なサルカズに対抗する手段を手に入れてちゃんと戦うことができるのだろうか?



「ニアーライト」をプレイした直後だからかもしれないけれど、「栄光」という言葉についていろいろと考えさせられる話だった

「栄光」というのは国民や民族が団結するための拠り所である。「理想」をもっと強く具体的にしたものだ。ネトウヨのいうようなやすっちい国威発揚とかそういう話ではない。もっと人が国に求める根源的なものを語ろうとしているように思う。説明は難しいが。

アークナイツの世界でも多くの国において栄光は失われ、人は拠り所なく恥辱や苦難にまみれた忍耐の時を送っているが、そんな世界の中でも「それぞれがかつて持っていた栄光」というものを取り戻そうとあがく人たちが数多く描かれる。主人公たち以外の人たちがここまでガッツリと強い動機を持ってる作品はすごいな…。

蒸気騎士の話は読んでてかなりつらかった……。

ヴィクトリアとはなんだ?
ヴィクトリアとは国王か?
ヴィクトリアとは議会や貴族たちか?
ヴィクトリアとは民衆か?

我々はその全てから裏切られた。
では我々が守ろうとしているヴィクトリアとはなんだ?
ヴィクトリアとはただの想像ではないのか?

(中略)

幸い、まだこの剣が、王剣がある。
これがヴィクトリアの象徴であることは動かし得ない事実だ。
いいだろう。ではこれよりこの剣を自らのヴィクトリアだと私は定めよう。
私はもはや失うことはできない。
これこそが自らの最後のヴィクトリアなのだから。
これが私にとってのヴィクトリアではないなら、
ヴィクトリアとはどこだ?
私が忠誠を誓うヴィクトリアとは何なのだ!!!

日本のネットでは、右翼も左翼も、軽々しく自分たちが日本という国について語るが実際には誰も「自分にとっての日本とは何なのか」がフワフワしている。
このあたりのエピソードは、とても考えさせられる


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