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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「会話マズ」の人はメシマズと原理は一緒? 基本レシピを軽視していきなりオリジナルレシピで勝負しようとすると事故りやすい

私の近くで、めちゃくちゃ会話が下手な人がいる。

悪い人ではないのだけれど、とにかく会話していると必ず途中で場の空気を悪くさせてしまう。

メシマズならぬ「会話マズ」だ。



たとえばこんな感じ。

「私最近はA社でライターの仕事してるよ」っていわれたら普通の人って「そっか、頑張ってるね!」くらいの定型句で返すじゃないですか。面白みはないけれど、相手を嫌な気持ちにさせることはないよね。 


→でも「会話マズな人」だと自分が書く仕事をやってたわけでもないのに「俺に言わせれば、書くことって~~~~だから~(中略)まぁ頑張って」みたいなことを言うわけですよ。

「最近この漫画が面白かった」って言われたら、普通の人は興味なければ「へーそうなんだーよかったねー」だし、興味あれば「面白そう。詳しくきかせて」ってなるじゃないですか。 


→でも「会話マズな人」だと、「俺はたくさんマンガ読んできたけど、それと比べたらそこまでで面白そうに感じないな。まぁあなたはこれが面白いと思ったならいいんじゃないの?」っていうわけです。

「こういうお得な情報があったよ」って言われたら、普通の人は興味なければ「へーそうなんだーよかったねー」だし、興味あれば「面白そう。詳しくきかせて」ってなるじゃないですか。(あえて2つめと同じ返しにしてるのは、それで全然問題がないってことを示すためです。返答にそんなに工夫は要らない) 


→でも「会話マズな人」だと「お得情報を喜ぶ人って優先順位が割引になってるよね。価値判断というのは人それぞれで、私には私の優先順があるんだよね」っていうんです。


しかもこれ、目上の人が年上に向かってマウントを取るとかじゃなくて、めちゃくちゃ若い子が年上に向かって言ってる。



おかげでいちいち場の空気がマズくなってしまう。



で、あまりにもアレなやりとりが多いので、まず本人をとっつかまえて話を聞くわけですよ。
「どういうつもりでこの発言したんですか?自分が同じこと言われたら不愉快になりませんか?」と。 



さらに、ここ最近その人の「被害」(って言ったら悪いかもだけれど、発言で不機嫌にさせられている)を受けている人を交えて話をすることに。
みんなでこいうところが問題なんじゃないの?どうやったら改善できそう?って相談したりもしました。




いろいろ整理して本人もある程度納得した結論なんですが
「メシマズ」な人と「会話マズ」な人は、かなり共通点があるような気がします。




メシマズと原理は一緒?「会話マズ」の人は基本レシピを軽視してオリジナルレシピで勝負しようとしがち

会話マズの人の特徴は3つある。

①相手の発言をきちんとキャッチしようとしない。キャッチする時もちょっとズレな受け取り方をする=こいつちゃんと話を聞いているのかなとなって安心感がない。

②基本に忠実な返しをしない。 いちいち面白そうなことを言おうとする=会話の予見性が下がるから疲れる上に、だいたい面白くない。

③隙あらば自分語りというかマウントを入れようとする=当然面白いわけがない。

①は①で問題であるが、①は多かれ少なかれ誰にでもあることだ。私もよくやらかす。

なので、今回は掘り下げない。

となると、問題は②と③だ。

「いちいち余計なことを言う」のだが、その「余計なこと」が話の流れにあわないのだ。

おかげで、会話をするたびに違和感が蓄積していき、徐々にストレスになってくる。

そうしてストレスになってきた時に、「マウント」要素が入ってくるともうだめだ。

単純に「こいつムカつくな」「この人と話してると疲れる」となってしまう。 




普段の会話はエンタメではない。優先すべきは確実に意思疎通ができることであり、むしろ安心感の方が必要だと思う

この人は完全にSNSに毒されていると思う。

ネットではうまいことを言えば「他人から」いいねをもらえるしそうでなければスルーされるわけだが

そのせいで「いいね!がつかないようなコメントには意味がない」とでも勘違いしているのではないか。



いつでも退出できて、面白いところだけつまみ食いできるSNSと違い、リアルでの日常会話は全然求められてるものが違う。

第一に求められるのは「スムーズに意思疎通ができるという安心感」だ。

これがないとつらい。


ざっくり考えてみるとこんな感じか。

LV1:「目の前のこの人は、私の話をちゃんと聞いてくれてる」という安心感が求められる。

LV2:次に「こちらが何を求めているかをちゃんと理解してくれる」まで行くとなお好ましい。

LV3:さらに「求めているものを返してくれる」まで行けば、もう仲良くしたいと思うだろう。

この3つの段階でどれだけ情報のやり取りでロスが少ないかがポイントになる。




ただ、一応まとめては見たもののぶっちゃけそこまで難しく考えなくてもよいと思う。

そこまで難易度が高いことは要求されていない。



「ちゃんと聞いてます」「目の前のあなたが今しゃべっているということを尊重してます」が示されていれば良い。

とりあえずレベル1が満たせていればそれで必要最低限の会話として成立する。

必要なレシピもそんなに多くない。

それよりも余計なことを言わないことのほうがよほど大事だ。

www.nicovideo.jp


もちろんこれだけだと「相手に強い印象を与える」ことはできない。

だからSNSだと「埋もれる」わけだけれど……

繰り返すけど、SNSの会話とリアルの会話は全然違うよね。

リアルで必要な「コミュニケーション能力」はSNSとは全然異なる。

すでに付き合いがある相手に対して「いちいち強い印象を与える」必要はない。

少なくとも現在「会話マズ」状態になってる人間はそんなことを考えるべきではない。

まず優先すべきは「会話での減点」を防ぐことであり、そつなく会話ができることである。



日常会話でいちいちひねった発言や奇をてらったような発言をする奴は「ただの面倒くさいやつ」である。

そもそもなんでいちいち面白いことを言おうとするのか。勝手に人をセルフ漫才の観客にしようとしてんじゃねえ

言うまでもないが、漫才が楽しめるのは「あらかじめおかしなやり取りをする場」というセットアップができてるからである。

そういう場でもないのにいちいち変な言い回しを好む人は「相手にコミュニケーションの負担を強いる面倒くさい奴」でしかない。

面白い面白くない以前の問題として、「ただひたすらにうざい」のである。

そういうのは「まずきちんと会話ができること」を示して相手から信頼感を得た状態でやるべきだ。

何事も段階が必要であり、基礎が固まってないのに応用編にチャレンジするのは無謀というものだ。



「会話マズ」な人に限って、「自分は本当なら面白いことをしゃべれる人間なのに…」だと勘違いしていたりするのかな

これに対して、「会話マズ」の人は、いちいち余計なことをするのである。

いちいち「普通とは違うことを言おう」とする。

いちいち「スムーズな会話の流れを遮って、自分に注目させる」ように言葉を紡ぐ。

その結果として、聞いてる方は、いちいちその都度立ち止まって「この人は何を言ってるのか」を理解しようとしなければいけない。場合によってはかなり頑張って

他の人との間ではある程度慣性で会話が進むのに、この人との間では一つ一つ頭を使ってその都度推進力を一からつけていかないと話がすぐ止まる。

他の人との間ならその場からうごかずキャッチボールできるのに。この人との間では絶えず動き回らないといけない、くらい感覚が違う

こういうのが積み重なっていくと、会話するのがすごく面倒くさくなるのである。




……こういうしゃべり方をしてしまう人は何かを恐れているんだろうか。

Twitterなら「変わったことを言わないと注目されない」かもしれないと感じているのだろうか。

それともTwitterとかやってて「いいね!」をもらうのに慣れてると

「俺は普段面白いことを言えてる」「俺の言うことは面白いんだ。このノリでしゃべればみんなが喜ぶ」と勘違いしちゃうのかな?

だから、「面白いことを言わないと失望される」と思っているのかもしれない。

でもね、よく考えてほしんだよね。

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