最新ゲーム「Shivering Fire」で、教育災害おじさんとの戦いが決着しましたね。今回も面白かったです。
この作品、ちょっと評価難しんですよね……。
ギャンブルマンガとしては微妙な評価だけれど、人生訓マンガとしては何度も読み返したくなる面白さがあると思っています。
ギャンブル系マンガとして評価すると評価は賭けグルイと同等かやや劣る感じです。
★★★★★ | 嘘喰い |
★★★★ | LIARGAME |
★★★ | 賭けグルイ |
★★★ | ジャンケットバンク |
★★ | GAMBLE FISH |
★★ | エンバンメイズ |
なぜかというと、この作品のゲームは基本的に邪道すぎるからです。メタ要素が強すぎる。
純粋にゲーム内で正々堂々と戦うことが最初から前提になっていない。
そういうゲームであるにも関わらず、相手側がメタ読みをあまりやってこない。
ゲームでは相手の方が常に強いけれど、メタとか力技で主人公が勝ってしまう。
これは「ギャンブルマンガ」としてはちょっと微妙という評価になります。
今のところ主人公がメインでない7巻と11巻が一番面白かったです。
主人公以外はメタ要素も交えつつきっちりゲームを戦って勝つから今までの感覚で楽しめる。
逆に6巻以降はゲームの設定から主人公が「体力おばけ」「耐久力おばけ」になっていて
そのチート要素なかったら勝ててないやん!って言いたくなる展開が増えてきています。
ただ、ギャンブルのゲーム部分はあくまで演出であり、ギャンブルシーンを通して行われる会話がメインだと考えると超面白いです。
なんというか……自己啓発ものというか、
読者になにかを伝えたがってるような雰囲気がかなり好みの作品ですね。
ギャンブルゲームでの会話もいいけれど、発言力を数値化するという社内バトル編も好き。
「ガンパレードマーチ」をプレイしたことがある人ならたまらんやつでしょう。
いってみればお説教作品なんですが、
KAKERU作品みたいに、読者を信用せず一からひねりもなく十までべらべら解説させちゃう作品になっておらず
戦いを通じて、メッセージがつかめるようになってるので何回も読み直したくなっちゃう。