頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

映画版「変な家」を見てきたので感想

www.tyoshiki.com

最初池袋に見に行ったら座席がすべて埋まっていたのでびっくりした。原作がYouTubeの動画ということもあって、本当に学生に人気なんだな・・・。


それほどたくさん映画を見ている人間ではない私でも「これはいい映画作品ではない」というのはわかる程度の出来。でもたんなるクソ作品ではない

単体としての出来はかなりひどいので、原作未読の人には間違ってもおすすめできない作品ですが、原作が好きな人ならネタにはなるとは思います。



なんといっても映像は思ったより頑張ってた。うん。


家がテーマということで本当に原作通りの間取りのセットを立て、雰囲気を盛り上げようとしてくれていたのはとても良かった。


その他にも努力を感じる部分は多く、とにかく原作が会話主体なので動きがほとんどなく地味な絵面になりそうなところだが
いろいろ作り変えて一生懸命動きを作ろうとしていたし、最後の方はいろいろとはちゃめちゃ展開にしてちょっとでも映画として盛り上げようというエンタメ制作者としての気概を感じた。



演出にリソースを振りすぎて、ストーリーが崩壊しているのはある意味シュールで面白かった

この映画は誘われて見に行ったのでマンガ版及び原作版で予習してきたのだが
冒頭の「マンガ版感想」の記事で書いた通り、原作の時点ですでに「序盤は興味深いが後半失速」という感じの作品だった。


とにかく後半のとってつけた感というか弱さはもともとどうしようもない部分ではあった。原作ファンでも後半が面白いと感じた人はあんまりいないと思う。


だからかどうかは知らないが、映画スタッフは後半はもうすごく雑にしてはっちゃけまくっている。


「とにかく絵的に盛り上がればええんや!」という感じで絵を重視しまくった結果ツッコミどころのオンパレードである。


前半と後半での整合性に矛盾が生じたり後半部分だけ見ても「チョット前に説明された設定・・・どこいった?」という感じでおいおいおいってなる。なんというか、脚本なしで先に映像を取って、その後に映像に当てはまる形で脚本を書いたのか!といいたくなるレベル。


お前はどこの「サークル空◯実験」だ!映像じゃなくてストーリーでモンタージュ技法使ってんじゃないよwwとか言いたくなった。

ja.wikipedia.org

でも、もう開き直りとも言えるくらい演出側に極ふりしているので、これはこれで潔くていいなと思った。



制作者が、自分たちに求められているものを理解しながら最大限できることをやった「プロの作品」という感じがします

おかげで退屈せずに見れた。

単体としてストーリーとかを評価するなら間違いなくクソ作品で間違いないだろうけれど

もう原作を読んだファンが映像を楽しむファン向け作品とか、ちょっとお馬鹿な笑えるエンタメ作品としてみれば全然ありじゃないかと思います。

なお、原作読んでない人からするとそもそも序盤のテンポがハヤすぎてついていけないと思いますから、原作既読は必須だと思ったほうがいいかな