honeshabri.hatenablog.com
べらぼうに面白かったwww
さすが骨しゃぶりさんやで。「性欲の科学」即注文したから私も読みます
とはいえ、この結論はそれはそれで違和感がある。
男女を逆転させるならば「心の通じる高スペックなイケメン」を持ってこい。
なんというかこの結論だと、女性に根深くビルドインされてしまっているルッキズムの問題が埋もれてるような気もする。
骨しゃぶりさんの努力に対して、こちらがファクトが示せないのは大変に申し訳ないのだが、女性のほうが「わかりにくい」だけで、実際のところルッキズムは女性のほうに強く強く内面化されていると思う。
web.archive.org
この記事とかその典型で、いろいろ書いてるけど「ブスでもいいが、「かわいい」を目指さないものがいい男を手に入れることは許さない」という怨念のようなものを感じた。 この感覚がまともだと思って疑わないあたりにフェミニズムの闇を感じる。
女性全体の幸福度をあげようとするフェミニズムの理想は、ルッキズムと結びついた女性内カーストという問題で汚染されまくっており、この投射がオタク嫌悪にもあるのかもね(適当)
あと、エロ電子書籍の発達によって女性のエロは爆発的に解放されたと思っているので、骨しゃぶりさんのまとめた研究は数年後には上書きされている可能性があると思うのだ。
少なくとも電子書籍市場だけで見れば、現時点ですでに女性の「視覚的」エロ需要は男性をリードしており、紙媒体を合わせてもこの先それを追い抜くかもしれないという状態になっている。
なんのことはなく、女性もエロいけど、そのことがいろんな条件で表出しにくくなっていただけで、条件が緩和されるにつれ、そのあたりの感覚も緩くなっていくんじゃないかと思うのだ。
いまはまだそれが可視化されてないから、「女性だってエロい」「女性だって男性を性的に消費してます」「というか性的消費が悪ってどういう概念だよ馬鹿か」という前提が無視されて、フェミニズムの人たちは女性解放と言いながらオタクを殴ろうとするあまり女性のエロを抑圧するというピエロみたいなことになっているだけだと思う。
進化生物学的な観点ももちろん超重要だが、「文化的に女性がエロを表出することに寛容かどうか」というほうがはるかに影響力が大きいらしい、ということはこの増田を読んでもわかる。
長々と前置き書いたけど、女性向けエロ漫画の広告がめっちゃ面白いので共有したかっただけ
我らがはてなには「自意識ドットコム」さんという研究者の方がおり、
この方のブログは文化研究としてもっと評価されるべきだと思っている。
少なくとも2018年、巨根の男性を全面に押し出したエロまんが広告が一番売れたらしいのですよ。私は見たことないけど。
ですので、たとえ一過性のネタだとしても女性の性的キューはまだまだこれから解明されていくんちゃうかなと
蛇足 「私らが本能だと思ってる性的欲求、文化的にかんたんにコントロールされすぎ」問題
これはただの便所の落書きなのですが。
女性もエロいのに女性のエロだけその表出が抑圧されすぎてて、逆に男性はエロをあけすけに語るという不平等が長く続いたせいで女性には「エロは人を不快にさせるもの。表で語ってはいけないもの」って価値観を育ってきちゃったわけじゃないですか。あとルッキズム。
そういう状態を女性に長く強いていて、そういう価値観を植え付けてきたんだから、女性が語る権利を得たときに、その文化的に植え付けられた価値観で「エロけしからん」とか「キモくて金のないおっさんは軽蔑に値する」って言いだすのは、道徳的な話をのぞいたら当然で、それが嫌なら最初から女性に貞淑みたいなものを要求しなきゃよかったんだと思うんよ。せいぜい女性が「高価な財産扱い」だった貴族さまだけの話にしておけばよかった。
以下は「passion for the future」さんが紹介されているいくつかの著書からの紹介だが、やはり女性は「身体性」を過剰に奪われていたのではないか、と指摘する研究は多いですね。*1
- 作者: 永井良和,澁谷知美,原武史,唐権,三橋順子,川井ゆう,西村大志,露木玲,井上章一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/10
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いわゆる"パンチラ"を見た方が歓び、見られると恥ずかしがるというのは日本のローカルな文化なのである。アメリカでは見られた女性がウィンクして去っていくし、中国では「パンツをはいているから平気」なのである。「えへへ」「いやーん」なのは日本だけ(というわけでもないだろうが)文化が性感を作り出している
- 作者: 中村隆文
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/03/17
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「上等」な人々には「上等」な恋愛ーーー精神的恋愛ーーーが、「下等な」人々には「下等」な恋愛がある、という差別的な構造を恋愛のなかに築いていったのです。そしてそのもっとも高度なものとして、最終的に登場したのが「プラトニックラブ」でした。それは高学歴の男女にだけ許されるある種特権的な恋愛形態だったのです。
オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)
- 作者: 三砂ちづる
- 出版社/メーカー: 光文社
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本の表題のオニババ化というのは、そうした身体性というか、セックスや出産を楽しめずに年老いた女性がギスギスした嫌な性格になったり、若い男を襲ったりする!現象を指している。そうした方向に現代は進んでいると著者は指摘する。
「でも、日本では「ちょっと抱きしめる」だけのことというのはまずあり得ませんから、「抱きしめるからには最後までいかなくてはいけない、そうしないのなら、何もしてはいけない」というような極端な状況が、援助交際のような外国の人から見たらたいへん異常な事態を引き起こしているように思う」
裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 (新潮選書)
- 作者: 中野明
- 出版社/メーカー: 新潮社
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開国によって西洋文明の視線にさらされたとき、明治政府はこの風習を西洋に劣るものとして改めなければならないと考えて「裸体禁止令」を法律で定めた。また登場したばかりの写真技術が裸体を日常品の裸から、鑑賞の対象物としての「ハダカ」へ移行させた。
それまでのオープンさの反動のように、明治の日本政府は裸体に対して敏感になり、禁止や検閲を厳しくする。人々の意識は大きく変容し、明治も26年にもなると画家 黒田清輝が女性の水浴びを描いた「朝妝」が風紀を乱すものとして物議をかもした。
わずか26年でここまで人の意識は変容したのだから、その後150年も女性の意識抑圧し続けてたらまぁそりゃ反動もデカかろうなあと。
そう考えると、長期的な目線で男女という大きな枠組みで考えれば男性の自業自得だと思うんよね。(途中からは男女共犯だと思うけど)
もちろん戦争責任と同じで、ご先祖様がひどかったからといって何もしてない子孫が全面的に責任を取れって言われるとアレだし、現代の価値観においてあまりに理不尽すぎる要求は容赦なく突っぱねていくべきだと思ってるしその都度主張してるけど。
なので、まぁけしからんけしからん言う人がいるからって、反発で女性のエロを批判するとかじゃなく、むしろ女性のエロを理解してもっと認めていく方向にしたほうがお互いハッピーなんじゃないですかね。
そもそもがものすごい茶番な気がするんだよね。
今ネットで盛り上がってるフェミニズムVSオタク論争ってさ。国が貧しくなってきて少子化も進んできたら、自由恋愛っていう金がかかるものが難しくなってきて、男女ともにあぶれたもの同士が憎しみあってるところに、古い価値観を持ってるおじさんおばさんが古い価値観の押し付けをしてややこしくなってるだけの茶番だと思ってる。
もっというと、今女性たちが騒いでる不快感やら清潔感の話だけど、これ普通にコマーシャリズムの影響がめちゃくちゃでかいと思ってる。経済が停滞して快の追求が困難になったあと、ものすごい勢いで多様な「不快なもの」が作り出され、それが商売になった。「あなたも気をつけないと嫌われますよ」という脅迫メッセージが山のように作られたし、それをもとに女性が男性を汚らわしいもの扱いして迫害し笑いものにするCMもたくさん見た。あなた達はあれがポリコレ的に正しいと思ってんのか?だとしたらポリコレってなんだ。ただのおまじないじゃないのか?ポリコレとかいう念仏唱えながら、男女不平等の前提に甘えておいて都合のいいとこだけ男女平等を求めるやつは自分の頭で何も考えてないし馬鹿にされるに決まってんだろ。主義主張はさておいて馬鹿が尊敬される世の中なんてないよ。というか、ポリコレなんていういとも簡単に操作できるものを絶対の正義と思い込んで人を殴れる人は普通に恐ろしいわ。
と、言うわけで。
今後ものめりこまないようにしつつ、その都度骨しゃぶりさんのような人が紹介してくださった面白い本を読んで好奇心を満たしていきたいと思います。
なんでもいいからお前らこの作品読んでくださいお願いします。
- 作者: 柏木ハルコ
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昔ながらの風俗が残った隠れ里に迷い込んだ少年の冒険。
主人公は、ちょっと無口な高校1年生の相浦くん。旅行中にバスを乗り過ごし、知らない集落に迷い込んでしまい…。 そして、土地の女性たちに誘われて、というか襲われて、いきなり貞操の危機に陥るが!
*1:余談ですが、このブログの著者はデータサイエンスの専門家で、上場企業「データセクション」の創業者です。今は顧問