坂口 孝則の記事が話題になってるみたいなのでこちらも合わせて読めばちょっと印象変わるんじゃないかなと。
blog.nagayama.dev
技術者視点ではこちらの記事が注目されてますね。
「ターンアラウンド」的なやり方としてはそれほどおかしくない、というか教科書通りの「ターンアラウンド」のやり方のこと
ツイッター買収後のマスク氏を見ていると自分を含むスタートアップ経営者の典型的な発想を思い出す。自分を「ユーザー」に仕立てて高速PDCAの名の元に試行錯誤を繰り返し行けそうなものを見出そうとする。スタートアップならわりと通用するが15年の歴史と4億人ユーザーを抱える既存サービスでは劇薬。
— Amin Azmoudeh | アミン・アズムデ (@aminimaz) 2022年11月6日
1/ 決算というか、投資家目線で、ツイッター、そしてマーケットにこれから起こるであろうことを書きます。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
まず、今回のイーロンのツイッター買収後のアクションですが、(レイオフが良いことだとは決して思いませんが)ターンアラウンドの教科書通りに忠実にやっていると思います。
2/ はじめに、コストカットを大胆に行う。断続的にやるのではなく、最初に二度とやらなくて済むレベルまで深くコストカット。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
次に、安定収益の向上。月額$8の認証アカウントがそれに当たります。
3/ さらに、中期的な成長施策。「長文ツイート」を画像で投稿できるようにするという施策です。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
これによって、今までツイッターから流出してしまっていたトラフィックをツイッター内に留めることで、エンゲージメントが上がり、より詳細なユーザーデータが蓄積され、広告売上が増えるでしょう。
4/ 恐らく、数ヶ月〜1年以内に「ツイッター黒字化 done」みたいなツイートをイーロンがするのではないかと思います。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
そうなると、GAFAだけでなく、SnapchatやPinterestみたいな企業が辛くなります。
5/ 投資家から「あの(意訳: あんなにボロボロだった)ツイッターでさえ黒字になったのに、なんでオタクは黒字にできないの?」というツッコミが相次ぐでしょう。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
これらの企業も、ツイッターほどではないけれどレイオフをせざるを得なくなるでしょう。
6/ レイオフをされた人には心から同情しますし、本当に辛いと思いますが、恐らくマーケット全体でこういう流れになるのはもう不可避でしょう。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
7/ そして(良いかどうかはさておき)イーロン・マスクの今回のターンアラウンドは、MBAのケーススタディに載るくらいの教科書的なお手本ターンアラウンドとして称賛されると思います。
— シバタナオキ (@shibataism) 2022年11月6日
重大予測:グーグルのエンジニアがGoogle+のコードをリポから引っ張って想像を絶する速さで新たなサービスとしてチューニングしてみんなイーロンに気を取られている隙に突然「グイッター」をローンチする。
— Amin Azmoudeh | アミン・アズムデ (@aminimaz) 2022年11月6日
一時期日本でも一部の界隈がNetflix経営を持ち上げて「日本でももっと解雇できるようにしよう」みたいに騒いでました。
www.axion.zone
まぁNetflixで解雇されても文句出ないのは高い給料を払ってるからであることが判明し、ネットでイキってた某経営者は「オタクは自分のところの社員にどこのくらい給与出してますか?」って言われて沈んでましたが。
もちろん日本では考えられないレベルのやり口に見えますが、人数だけならゴーンはもっと大胆にやりましたよね。
www.bengo4.com
ところが、さすがに全社員の50%というのは前代未聞。
平気で首を切るといわれるNetflixでも社員の調整は全社員の4%くらいだったそうです。
影響力が大きすぎるのと、マスクそのものが割とお騒がせ者なものだから
さすがにアメリカやフランスでも「おいおいおい」って感じでツッコミが入ってます。
ル・モンド紙がテレグラムの規制強化を訴える弁護士の論説を掲載。フランス政府のRumbleアクセス停止、大企業のTwitter広告停止等、ソーシャルメディア規制の試みが世界中で加速。
— とうくう (@tou_kuu) 2022年11月6日
米中間選挙、トランプ24年、露の事実上勝利の流れの中で、欧米支配者層が焦っている。https://t.co/M2TM9ZENQ1 pic.twitter.com/gq2xMQnjiP
ちなみに日本流のターンアラウンドの成功事例としては以下のようなパターンがあります。
みんな大好きな日本電産の永守さんもこのあたりを断行するタイプの人ですね。
日本流で、首を切らずに回復させたケースももちろんいろいろ事例はありますが、あまり多くはないです。
三枝さんは「ミスミG」を最強企業に鍛えなおした人ですね。